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「タイタンフォール」コミュニティマネージャーAbbie Heppe氏インタビュー

巨大ロボットの本場・日本に挑戦状を叩きつけるロボットアクションFPS

9月19日~22日 開催(一般開催日:21日~22日)

会場:幕張メッセ1ホール~9ホール

入場料:1,000円(中学生以上・前売)

1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)

 エレクトロニック・アーツのXbox One/Xbox 360/Windows向けロボットアクションFPS「タイタンフォール」はタイタンと呼ばれるロボットを操る楽しさと、人間でタイタンに立ち向かう楽しさが味わえるエキサイティングな作品だ。

 タイタンはその巨大な身体と圧倒的な火力で人間達を追い詰める。対抗する人間も負けてはいない。特殊戦闘服に身を包んだ彼らは、ホバーユニットでジャンプし、垂直の壁をかけ上がりながらロボットの死角に回り込み攻撃を加える。そして味方から自分用のタイタンが送られてくれば反撃開始だ。

 タイタンは巨大な火器を振り回し、絶大な攻撃力を持つ。タイタン同士の撃ち合いは正面から武器を撃ち合うような壮絶な戦いになりがちだ。自身のダメージをものともせず、攻撃を当て合う戦いはロボットファンの心を激しく揺さぶる。さらに近接攻撃では、まるで内臓をえぐり出すように敵パイロットをコクピットから引きずり出したりもできる。

 今回、「タイタンフォール」は日本マイクロソフトブースで6対6の対戦が楽しめる試遊台を出展していた。プレイの待ち時間が180分を超える大人気となった。日本のファンのハートをつかんだ本作は、どのような想いが込められているのか? 本作を開発したRespawn EntertainmeコミュニティマネージャーのAbbie Heppe氏にインタビューを行なった。彼女は「タイタンフォール」が大好きで、ゲームの各要素を派手なジェスチャーと共に説明してくれた。

【Titanfall: Official Gamescom Gameplay Demo】

ロボ好きの魂をふるわせる、タイタン同士、人間対タイタンの大激闘

Respawn EntertainmeコミュニティマネージャーのAbbie Heppe氏
タイタンは7mほど。ロボットアニメで言えば、「パトレイバー」のイングラムより少し小さいくらいだ
人間対タイタンも本作の大きな魅力だ

――今回出展した「タイタンフォール」の完成度はどのくらいですか?

Heppe氏: プレα版というところですが、ゲームの基本的な要素は入っています。ただこれからモット磨き上げていきたいですね。会場では6対6での対戦が楽しめますが、E3では7対7でした。実際のゲームプレイで最大何人にするのかもまだ決めてません。これからバランスを見て決めていくというところですね。本作は2014年春の予定です。

――「タイタンフォール」は、Xbox Oneタイトルとして発表されたとき、ファンから大きな反応があり、一気に注目を集めた印象があります。

Heppe氏: 私達もそれまで秘密にしていたので、反応の大きさには驚きました。開発チームの興奮は大きかったですね。一方で期待の大きさはとても大きなプレッシャーにもなっていますが、そのプレッシャーは望むところですし、一層力を入れて開発を進めています。

――タイタンと呼ばれる巨大ロボットと人間が戦うというコンセプトは、ロボットアニメを見て育った日本人のハートを直撃する魅力があります。本作のコンセプトは、どのように思いつかれたのでしょうか? タイタンは設定的に何mくらいの大きさですか?

Heppe氏: 「追いかけっこができるようなゲームを作ろう」というのがそもそものコンセプトなのです。まず巨大なキャラクターをデザインしていきました。巨大な金属の外骨格メカのフィギュアをアーティストが作っていたのですが、そこに小さな人形を置いてみて「これだ!」と盛り上がったんです。それで人間対巨大ロボという本作の基本要素が決まりました。

 タイタンの大きさは7mくらいですね。タイタンの大きさを聞かれたのは初めてです。良い質問だと思います。タイタンの大きさは、人間との対比を考えて設定しました。戦ってちょうど良い迫力の大きさだと思っています。戦うマップもロボットと人間のバランスを考えた広さにしています。マップのバランスは他のゲームとまた違ったものになっていると思います。

――巨大ロボットと言えば日本のアニメだ、という感覚が僕らにはあるのですが、日本のアニメ作品などは影響を与えているのでしょうか?

Heppe氏: それはもちろんですね。アートチーム、デザインチームは日本のアニメ、日本のロボットが大好きですし、1970~80年代のSF作品にも多大な影響を受けています。今回出展したマップの看板にカタカナがあったり、桜の樹が生えていたり、日本を意識したオブジェクトを入れたのも、私達が日本のロボットが好きだからなんです。ちなみに私は「新世紀エヴァンゲリオン」が好きです。

――古い作品ですが、「装甲騎兵ボトムズ」というアニメをオススメしたいです。ロボットは4mという小さなサイズですが、人間とロボットのサイズをそれまでのアニメから大きく変えた作品です。

Heppe氏: 開発に伝えておきます(笑)。ただ、その名前は開発チームから聞いたことがありますね。好きなスタッフがいたと思います。

――本作にはロボット好きにはたまらない要素が満載ですが、特にHeppeさんがオススメのアクションというのはどのようなものでしょうか。

Heppe氏: たくさんありますよ! 特にスゴイのは味方のタイタンにロケットを撃つというトリッキーな攻撃方法です。防御シールドを持っている味方に、彼がシールドを張っているときにロケットを撃つと、防御シールドでロケットの機動が変化し、全く予測できない軌跡でロケットが飛んで敵を襲います。

 防御シールドは、敵のロケットをキャッチすることもできるんです。これを敵に投げ返すことができる。難しいですが、このアクションも大好きですね。かなりレアな攻撃方法として、本作はタイタンの要請すると空からタイタンが投下され、それに乗り込むのですが。このタイタンは敵の上に落とすと押しつぶせるんです。タイミングは難しいですが、ぜひやってみて欲しい攻撃です。

 他にも敵タイタンに大ダメージを与えたときには、コクピットから敵兵を引きずり出すことも可能です。また、タイタンの脱出装置を作動させるとプレーヤーは空中に打ち上げられるのですが、このシステムを活用して、敵のタイタンの頭上に飛び乗ったりできます。味方のタイタンに乗って援護するというのも楽しいですよ。

――人間のアクションも魅力的ですよね。

Heppe氏: 壁を駈け上ったり、高くジャンプしたり、フリーランニング要素も楽しいです。プレイを重ねることでアクションに習熟し、マップの端から端まで移動する際に、一度も地面に触れない、ということも可能です。

――今回は対戦モードでの出展ですが、他のモードを教えてください。

Heppe氏: 「タイタンフォール」の魅力的なモードとして「マルチプレイキャンペーン」というものがあります。出展しているモードも、実はこれなんです。マルチプレイでありながら、ゲームを進めていくとプレイできるマップが増え、ストーリーが進行していくキャンペーン要素が組み込まれたモードです。プレーヤーはマップにより様々なミッションを提示されるので、これをこなしていくことでストーリーが進み、先のマップに挑戦できるようになります。マルチプレイの勝敗の結果などもキャンペーンの展開に関わる場合もあります。

 もちろん、ストーリーよりも戦いを楽しみたいという人向けの対戦専用のモードもあります。現在まだ話せないことだらけですが、タイタンと人間だけが「タイタンフォール」の要素ではなく、他にも様々なメカやギミックが登場します。ぜひ楽しみにして欲しいです。もちろんタイタンも様々な種類が登場しますよ。色々な要素を盛りこむ予定です。

――そうなると「タイタンフォール」はオンライン戦用タイトルという感じですね。

Heppe氏: そうです、チュートリアルはシングルプレイですが、私達はオンラインゲームとして「タイタンフォール」を作っています。

―― ロボット好きとしてはタイタンに水中用の装備や、空中戦ができるフライトユニットなどを装備するといったシチュエーションを希望したいです。

Heppe氏: 現在はロケットランチャーを取り付ける程度ですが、ロボットのカスタマイズは充実させていく予定です。目的な合わせてスペシャルな装備をつけていきたいです。現時点でも武装は多彩で、お話しした電磁シールドの他、煙幕のスモークなどもあります。タイタンは人間に頭の上に乗っかられてしまうと一方的に攻撃されてしまいますが、電磁スモークの中に入ることで、登ってきている敵にダメージが与えられます。他にも様々な武器や特殊装備を考えています。

――外見のカスタマイズは可能でしょうか? 「シャア専用ザク」の様に、ゲーム内で階級が上がったプレーヤーだけが“ツノ”を機体に装備できれば、日本のプレーヤーは拍手喝采すると思いますよ。

Heppe氏: そうですか、良いアイデアですね! 現在は入っていませんが、外見のカスタマイズがあっても良いかもしれません。開発チームに伝えておきます。

――最後に日本のファンに向けてメッセージを。

Heppe氏: 日本の皆さんに私達の「タイタンフォール」をお見せできたのはとても嬉しいです。ぜひ多くの人に触れていただきたいですし、感想を頂ければと思います。

(勝田哲也)