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「グランド・セフト・オートV」TGS2013バージョン試遊レポート

君もTGS会場でロケットランチャーをぶっ放し、現金輸送車を襲ってみないか!!?

9月19日~22日 開催(一般開催日:21日~22日)

会場:幕張メッセ1ホール~9ホール

入場料:1,000円(中学生以上・前売)

1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)

 ロックスター・ゲームスのプレイステーション 3/Xbox 360用クライムアクション「グランド・セフト・オートV」は今回、10台以上の試遊台を用意している。参加するためには身分証の提示が必要だが、ぜひ楽しんでもらいたいコンテンツである。本稿は試遊編としてプレイの感触を伝えたい。

 「GTAV」の最大の魅力はフランクリン、トレバー、マイケルの3人のキャラクターによるドラマである。3人は時には力を合わせて1つのミッションに挑む。この時プレーヤーは3人のキャラクターを切り替えて、変化する状況に対応していく。

 今回の試遊の楽しさはここにある。プレーヤーはわらわらと押し寄せてくる警官隊を3人のキャラクターの力を合わせて撃退するのだ。多少複雑だが、シアターで基本的な流れを学んでおけば、きちんと対処できる。「GTAV」の魅力を実にわかりやすく体験できる、オススメのコーナーである。

3人のキャラクター、そして多彩なゲーム要素がしっかりわかるシアター

試遊コーナーは初日から行列が。一般公開日はさらに多くのユーザーが並ぶだろう
試遊するともらえるロス サントスTシャツ
マスクをかぶって現金輸送車を襲撃する
3人がそれぞれのポジションで戦う

 試遊できるミッションでは、3人が協力して現金輸送車を強奪する。やっていることは重大な犯罪行為だ。これを“試遊”に選んでしまうロックスターのセンスがまずスゴイ。何よりも遊んでいて「GTA」ファンならば、シリーズに共通する“ノリ”が今作でも引き継がれていることを実感できるだろう。今作もかなり過激な内容となりそうだ。

 試遊はフランクリンが待ち合わせ場所に行くところからスタートする。待っていたマイケルとトレバー。マイケルははいきなり現金輸送車の強奪を提案する。トレバーはすでにやる気満々。フランクリンは、「マジかよ」といいながらも結局参加を承諾する。

 ここまでどのようないきさつがあったかわからないが、今回のミッションは3人が合流してから7~8時間プレイした後のミッションだという。実際にはかなり難しそうなミッションなのだが、試遊版は特別バージョンとしていくら撃たれても無敵状態で、誰でもゲームを進められるようになっていた。

 襲撃は、マイケルがゴミ収集車で道路を塞ぎ、フランクリンが横から車を激突させて止める作戦だ。トレバーは重火器を用意して2人をバックアップする。プレーヤーはまずマイケルを操作してゴミ収集車を運転し、道路を塞ぐように止める。現金輸送車がゴミ種終車の前で止まったところでプレーヤーの視点はフランクリンの視点に変わり、アクセルを踏み込むことで現金輸送車に体当たりする。車を突っ込ませるときの視点は一人称視点に切り替わり迫力満点だ。

 フランクリンとマイケルは横転した現金輸送車から金を奪う。粘着爆弾でドアを吹っ飛ばすなど流れるような見事な手はずで、自分でプレイしながらも、こいつらは本当に生粋の犯罪者だなあと、思わず感心させられる。しかし非常ベルが押されてしまい、殺到する警察官と戦わなくてはいけない羽目になってしまう。

 ここからはプレーヤーが自由に3人を切り換え警官と戦っていくこととなる。フランクリンはショットガンやサブマシンガンで近距離の戦い、マイケルは少し高いところに上りアサルトライフルで戦う。そしてトレバーはロケットランチャーとスナイパーライフルで2人を援護するのだ。

 この時画面の右下には3人のアイコンが表示されている。プレーヤーキャラクターの切り換えは方向キーの下を押しながらアイコンを選択することで、切り替えることができる。大多数の敵が来たときなどはトレバーのロケットランチャーが有効だ。しかしトレバーのところからは狙える敵が少ない。高いところから敵を撃つマイケルと、警官隊を前にしてバリケードに隠れながら戦うフランクリンはお互いのカバーを考えながら戦う必要がある。

 今回は無敵のため身をさらして撃っても平気だったが、実際のプレイでは頻繁にキャラクターを切り換え、お互いをカバーして戦わなくては難しそうだ。ピンチの時や、有効な攻撃を求められているときはキャラクターのアイコンが点滅する。どう戦うかを考えて切り替えていきたい。また、トレバーでロケットを発射してからフランクリンで目の前の着弾を見るといった楽しみ方もできる。

 目の前に次々と警官が現われ、特に最前線のフランクリンは緊張した戦いを強いられる。マイケルはフランクリンを援護する一方で、こちらに近付いてくる敵に警戒しなくてはいけない。この時おやと思ったのは、赤いドラム缶撃っても他のゲームの様に爆発しなかったところだ。一方で大型のタンクは撃つと当たった場所から油が噴き出し、それに向かってもう一度撃つと大爆発を起こした。これから試遊する人は大型タンクをぜひ有効に使って欲しい。

 援護のトレバーも忙しい。ロケットランチャーをぶっ放すだけでなく、狙撃兵に対抗するためこちらもスナイパーライフルで戦わなくてはいけない場面もある。さらにヘリがトレバーを狙って攻撃してくるのだ。ヘリの攻撃力は高く、すぐトレバーに切り換え対処しないと厳しそうだ。援護といえど気の抜けないポジションである。

 何とか警官隊を撃退するとフランクリンの視点でゴミ収集車に再び乗って逃亡となる。この時高台のルートを通り、ロス サントスの街を眺めることができるのだが、この時の景色は実車と見まごうほどに精密で、かつ美しい。夜の明かりがきらめく大都会の景色が広がる。遠くには山の稜線も見える。ここまで美しい景色は「GTAIV」でも見れなかった。

 遠景だけでなく、スラム街の家の壁の塗装がはげているところや、道路の横にゴミが溜まっているところなど、リアルな“都会の汚れ”も表現されている。「GTAIV」で驚かされたリアルな都会が、さらにリアルに、美しさと汚さに磨きを掛けて表現されている。さらに本作は広大な自然の描写もある。試遊ではその表現力の一端を目にすることができるだろう。

 ミッションはゴミ収集車を“始末”して終了となる。有効なのはフランクリンが持っている手榴弾で破壊すること。犯行に使った車を破壊してミッション終了、というのもこれまでのシリーズではあまりなかったシチュエーションであり、犯行の生々しい感触をもたらしてくれるギミックだと感じた。

 ゴミ収集車を破壊したフランクリンは他の車に乗り換えて現場から離れる。試遊はここで終了する、初挑戦ではキャラクターの切り換え操作などで戸惑うこともあるかもしれないが、シアターで予習をしておけばかなり役に立つ。「GTAIV」は今回のTGSのマストプレイタイトルだ!

【GTAV 試遊レポート】
マイケル、フランクリンは前線で戦い、トレバーはロケットランチャーで援護する
ロス サントスは様々な顔を見せる大都会だ
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(勝田哲也)