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【Gamescom 2013】Bethesda、「The Elder Scrolls Online」試遊レポート

回避やダッシュにスキルを組み合わせたアクション性のあるバトル

回避やダッシュにスキルを組み合わせたアクション性のあるバトル

敵の攻撃を避けたりガードしながら戦うアクション性のあるバトル。装備がいくら良くても棒立ちでは勝てない

 一般的なMMORPGでは、クラスで使える最初のスキルはあらかじめスロットに入っていることが多いが、「ESO」では一番最初のスキルから自分で選択して覚えていくために、最初は通常攻撃しか使えない。といっても、1つめのスキルはすぐに覚えられる。

 スキルのショートカットスロットは、「1」から「5」の数字ボタンに対応したものと「Q」、「R」用の7つと少々少なめだが、キーボードで扱いやすい配列になっている。これに通常攻撃の様々なアクションを組み合わせることで、アクション性のあるバトルを楽しめる。

 通常攻撃は、左クリックで攻撃、左クリック長押しで大攻撃、右クリックが防御になっている。移動はWASD方式で、「W」2度押しで前転、「S」2度押しで飛び退って回避をする。ダッシュは「shift」キーで「Skyrim」同様スタミナを消費する。「ctrl」キーでスニーキングに入り、敵に見つかりにくくなる。ほとんどの攻撃は移動しながら発動することができる。魔法や弓を撃ちながら後退していく、いわゆる引き狩りや、通常攻撃でも走りながら攻撃を貯めて大攻撃を繰り出すといったことも可能だ。

 敵は、村を出てすぐにいるオオカミから容赦のないアクティブだ。こちらに反応すると、頭部に赤いエフェクトが現れ、敵対状態になると全身に赤いオーラをまとう。かなり隣接して配置してあるとどんどん多重リンクしてくる。やられてしまうと、その場で復活するリバイブか、拠点に戻るリスポーンの選択肢が出る。今回はレベルが低かったので、リバイブでのデスペナルティはほとんどなく、どんどんリバイブしまくりで問題なかったが、おそらくレベルが上がるとだんだんとデスペナルティの時間が長くなっていくのだろう。

 敵は通常攻撃の他に、準備動作の入る特別なアビリティを使ってくる。この攻撃が来る時には、事前に効果範囲を示すマークが出るので、その範囲外に逃げればダメージを受けずにすむ。今回のプレイ中には、弓を持ったゾンビが使ってきたアローレインのような技や、白熊が両足立ちしたあとのしかかってくるような攻撃があった。

コンシューマライクなストーリーを楽しみつつ大戦争に向けて成長していく

開発は順調に進んでいるようで、ローンチ時にはかなりのボリュームが楽しめそうな予感がする

 キャラクターの成長はレベルが上がるともらえるアビリティポイントを、ヘルス、マギカ、スタミナのいずれかに振り分けることでバリエーションを出していける。装備品は、頭、肩、胴、腰、足、靴、武器の6カ所に、コスチュームという見た目用のスロット、そしてアクセサリー用が3つある。初期装備は全員が盾と剣だが、クエスト報酬でいろいろな武器や防具がどんどん手に入るので、自分の系統にあった装備を整えていける。

 アイテムは、「Skyrim」同様フィールドから収集することができるが、さすがに家庭用のように机の上をごっそり回収という分けには行かず、持っていけるものは限定的だ。とはいえ、ツボやら棚やら宝箱やらと、村の中には漁り甲斐があるオブジェクトがたくさん置かれているので、体験プレイではせっせと収集している人もいた。誰かが取った後なのか、「Empty」と表示されるだけのこともしばしばあり、どういった条件でアイテムが再充填されるのか、プレーヤーがアイテムを置くことができるのかについては、今回確認することができなかった。

 今回プレイしたエリアのクエストはすべてソロでプレイ可能で、たまにうろついている他のプレーヤーを見かける以外はオンラインゲームらしさはあまり感じられなかった。序盤をほとんどソロでプレイできるのは、最近のMMORPGの傾向だが、「ESO」もその方向性を踏襲しているようだ。だが、将来的には大人数が参加する激しい戦争や、巨大なボスと戦うパーティーバトルがトレーラーで公開されており、「The Elder Scrolls」シリーズの世界観を持つ本作がどのような進化を遂げていくのか、非常に興味深い所だ。

Stormhavenの風景。舞台は「Skyrim」の1,000年前という設定だ

(石井聡)