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「ArcheAge」の世界を見る・作る・遊ぶ~「遊ぶ」編~

自由の翼で堂々脱獄! 無事就航した「GAME Watch号」で宝探しの旅に出発

7月23日より正式サービス開始

 ゲームオンが7月23日に正式サービスを開始した新作Windows用MMORPG「ArcheAge」。弊誌では「『ArcheAge』の世界を見る・作る・遊ぶ」として、前々回はゲーム内の観光名所を紹介する「『見る』編」、前回は特産品を作成し、「ハープーン高速艇」を作ろうとした「『作る』編」と、「ArcheAge」の世界の魅力をお伝えしてきた。

 最終回となる今回は「遊ぶ」編ということで、これまでお届けしてきた観光やモノ作り以外の遊びを紹介していきたい。「ArcheAge」の遊びは多岐に渡っており、狩りはもちろん、インスタンスダンジョンに挑戦したり、農業に明け暮れる事や、貿易に命をかけることもできる。プレーヤーの数だけ遊び方が存在するゲームだ。

 今回もまた、遊び方の一例として筆者のストーリーを紹介したいと思う。前回、志半ばで監獄に送られてしまった筆者が華麗に脱獄し、改めて「ハープーン高速艇」の造船にチャレンジするところから話は再開する。脱獄後は、造船した「ハープーン高速艇」で一攫千金の宝探しに出たいと思う。今度こそ無事に造船できるのか、一攫千金は成功するのか。本文で確かめてみて欲しい。

監獄から束の間の自由を得て飛び立つ! 脱獄にもドラマあり

翼を授かり自由を求めて飛び立つ……が、刑務所の敷地を出た瞬間にこのオチ

 まず前回の続き、不幸にも監獄送りとなってしまった筆者がそこから華麗に脱出するところから紹介していく……のだが、その前に「ArcheAge」のウリの1つ「グライダーによる滑空」システムを紹介する。

 「グライダー」はほぼ全てのプレーヤーがゲーム序盤に入手できる装備アイテムで、使用すると高所から滑空できる。「ArcheAge」のグライダーにはいくつかの種類があり、上位のグライダーになると火薬を爆発させて上昇するスキルを持ったグライダーもある。グライダーの使用時間には限りがあるものの、このスキルを使えば長時間滞空することが可能だ。他にも宙返りをするスキルを持ったグライダーもあり、アクロバティックな空中散歩を楽しむことができる。

 更に「ArcheAge」での「グライダー」はただの移動手段というだけの役割ではなく、例えば敵地への偵察や、船への奇襲に使うなど戦闘用途でも活躍する。実際いくつかの「グライダー」には上空から爆弾を落とすスキルを持った物もある。

 さて本題だが、監獄では刑期中は牢獄の外に出ることができず、サッカーや刑務作業という作業が待っている。しかし、これまでにすでに監獄の常連となっている筆者は、「脱獄」という最後の手段を知っている。

 それでは脱獄までの手順を見ていこう。ここから先はネタバレになるので、気になるという読者は次の見出しまで飛ばして頂くことをオススメする。

 ファミリーテストのプレイレポートで紹介した西大陸の監獄は都市の中に建設されており、「スプーン」で穴を掘ることで通路が街中に通じて脱出できた。しかし東大陸の監獄は大陸から離れた小島の上に建設されており、穴を掘っての脱出はできない。答えは地面ではなく、「空」にある。

 「空」から脱出するといっても囚人の身分では基本的にアイテムを使えないので、所持している「グライダー」は使用できない。脱出専用のアイテム「自由の翼」が必要だ。

 「自由の翼」を入手するために、まずは刑務作業の穴掘りに従事しなければならない。これは看守の目を欺くために……というわけではない。「ArcheAge」の監獄の地面にはなぜか色々な便利グッズが埋まっており、東大陸の地面からは「塔の鍵」が入手できる。まずはこのアイテムを入手する必要がある。ちなみに西大陸の監獄では、脱獄に必要な「スプーン」はこの穴掘りによって手に入る。

 無事に鍵を入手できたら、塔の扉を開けられるようになる。塔の中には宝箱が多く保管されているため一瞬「宝の山だ!」と思うのだが、中身は全て「自由の翼」なので、ぬか喜びには気をつけたい。

 ここまでくれば脱獄は終わったようなものだ。あとは塔を登り、最上部で「自由の翼」を使えば良い。グライダーは名前通り“自由の翼”となり、堂々と塔から脱獄できる……のだが、実はちょっとした罠がある。「自由の翼」の説明文には「いくばくかの自由を与えてくれます」という記載がある。「いくばくか」という表現がキモなのだが、要するに通常のグライダーの様に長距離を滑空することができないのだ。

 時間的には、ちょうど島を抜けたところで効果が切れる。自由を知った瞬間に海へボチャンと落とされるのでちょっと悲しいが、それでも脱獄できるので文句は言えまい。今回は、脱出の模様を動画にしたので参照してみて欲しい。ちなみに参考までに通常のグライダーを使った飛行シーンも用意しておいた。途中で急に落下しているのは操作ミスなどではなく、グライダーの滑空時間の制限に達したからだ。

 なお今回の動画は、ELSA JAPANの「ArcheAge」推奨のビデオカードを使用して撮影している。動画のクリアさも合わせてご覧いただきたい。

【スクリーンショット】
扉を開けるとそこには宝箱の数々が。中身が全て「自由の翼」と知っていてもちょっと嬉しい
塔の内部の巨大な柱を上り最上部を目指す。自由はもう目の前だ

【「ArcheAge」の脱獄シーン】

【「ArcheAge」のグライダー滑空】

「囚人」期間を経て復活。ついに「GAME Watch号」が完成!

脱獄に成功したものの「囚人」デバフのためまともにプレイできない
なんとか完成した「GAME Watch号」

 さて、無事に(?)監獄を脱出した筆者。早速造船に取り掛かろうとするのだが、アイテムを使うことも、アイテムの生産に使う設置物も使えない。これは脱獄した時にはよくあることで、「囚人」状態のデバフが消えていないのである。

 監獄に送られたキャラクターは全て刑期にあわせた「囚人」状態のデバフを受ける。このデバフを受けた状態では戦闘はもちろんアイテムの使用にも制限がかかり実質何もできない。先ほど紹介した「自由の翼」などがごく例外として使用できる。

 脱獄に成功したとはいえ、システム上は“囚人状態のまま”となっており、移動する程度ならば自由にできるがまともにゲームプレイはできないというわけだ。しかもこの刑期はログインしている時間のみ減少していくので、ゲームからログアウトして刑期が過ぎ去るのを待つ事はできない。ゲームを起動していながら、プレイができない。プレーヤーにとってはこれ以上ない刑罰であろう。

 というわけで脱獄時点では筆者も「囚人」状態のデバフを受けていた。こればかりはどうしようもないので、刑期が過ぎるまで街をブラブラしたり、意味もなく海を泳いでみたりして時間を潰しつつ、ようやく造船に入ることができた。

 前回も少し紹介したが造船には「設計図」と「資材」が必要だ。まずは海辺で「設計図」を使用し、「建造台」を作る。造船に使用する「木材の束」などの資材は背負って運ぶタイプのアイテムなので、複数を一気に運ぶ事はできない上、移動速度が大きく下がる。「建造台」を作る際は資材を運搬しやすい場所を選ぶと良いだろう。ちなみに筆者は過去に崖下に「建造台」を作ってしまい、資材を運ぶのに苦労した経験がある。

 「建造台」が完成したら順番に資材を運んでいく。必要な資材や順番は「建造台」をクリックすれば確認できるので、順番を間違わないように気をつけたい。なお遠征隊メンバーなどに協力を依頼すれば、一緒に資材を運んでもらえスムーズに造船できる。

 指示通りに資材を運び、更に労働力を消費して作業を行なえば船が完成する。完成した瞬間クラッカーがなり、紙吹雪が舞うエフェクトが表示される。利便性のいいところに建造台を作ったので、建造開始から完成までは約20分ほどだった。ここまで長い道のりだったが、苦労した分感動もひとしおだ。

 「ArcheAge」では「無限の想像」と「無限の想像のインク」というアイテムを使用すると帆の部分にオリジナルの紋章を反映できるので、今回は弊誌のロゴを入れ「GAME Watch号」と名付けてみた。遠征隊オリジナルのエンブレムなどを入れて大艦隊を組むのも面白そうだ。

【スクリーンショット】
まずは「建造台」を作り資材を運んでいく。1人で全ての資材を運ぶのは大変だが、崖下に作ってしまった前回よりは遥かに作りやすい
工程が進むにつれて徐々に船が出来上がっていく。作る楽しみを実感する瞬間だ

【「GAME Watch号(ハープーン高速艇)」造船過程】

【「GAME Watch号(ハープーン高速艇)」の処女航海】

(八橋亜機)