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CRI、オーディオミドルウェア「CRI ADX2」を大幅強化

多人数開発に対応し、サウンドデザイナー主体の開発を実現

7月17日 発表

 CRI・ミドルウェアは、開発用ミドルウェア「CRI ADX2」の大幅に機能強化したバージョンを7月末に発売すると発表した。その一環として、専用のサウンドオーサリングツール「CRI Atom Craft」を「V2」にメジャーバージョンアップする。

 「CRI Atom Craft V2」になり、「イベント機能」と「スイッチ機能」が新たに追加された。これまで、キャラクターの動作に対してのサウンドの再生開始や停止などのパラメータ変更は、アプリケーション側で制御する事が多かったが、「イベント機能」と「スイッチ機能」では、サウンド制御をサウンドデザイナー側(「CRI Atom Craft V2」)でとりおこなうことが可能となっている。

 サウンドデザイナーがサウンドに必要な処理のほぼすべてを設定できるようになるため、プログラマーの負担を軽減でき、関連した複数のサウンドをまとめて処理することができるため、サウンド開発を効率的に行なうことができる。

 また「CRI Atom Craft V2」では、多人数開発をサポート。1つのプロジェクトを「ワークユニット」という単位で複数に分割し、各担当者が独立して作業することができる。さらには、作業中のワークユニット以外を「プロジェクトに含まない」設定が可能であるため、全てを読み込まないで起動することができ、起動・保存が高速に行なえる。

 なお、「CRI Atom Craft」と「CRI Atom Craft V2」では、多人数開発に対応したことによりファイルフォーマットが変わったが、データを活用したい方向けに専用のコンバータが用意されている。

 7月19日に大阪で、7月23日に大阪で開催されるゲーム開発者向けツール&ミドルウェア展示会「GTMF(Game Tools & Middleware Forum)2013」で、「CRI Atom Craft V2」の先行デモ展示が行なわれる予定となっている。

「CRI Atom Craft V2」
「CRI Atom Craft V2」のプロジェクト構成

(船津稔)