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春商戦のゲーミングPC選びのポイント ~ノートPC編~

ケース3 ~ デスクトップに負けないハイスペックノートPC

ケース3 ~ デスクトップに負けないハイスペックノートPC

「ノートでなぜそこまでやるのか」とツッコミを入れたくなるモンスターマシンたち

 最後はノートPCでそこまでやるかというモンスターマシンをご紹介。デスクトップPCのハイエンド機では、複数のビデオカードを搭載するSLIやCrossFireXといった技術があったが、ノートPCにも同様に存在する。最高級のGPUを2基搭載したノートPCは、生半可なデスクトップPCを凌駕する性能を持つ。ただしお値段も生半可ではないので、まさに究極のゲーミングノートPCを求める人のためのカテゴリだ。

 最高級のパーツを詰め込んだマシンになるため、本体サイズも必然的に巨大なものになる。液晶は17インチ以上で、重量も5kgを超える。もはや持ち歩くような重さではないと思うが、それでもデスクトップPCを運ぶよりはマシ……ということで、ゲーム以外にも自動車業界などCGを扱う分野でのニーズがあるのだとか。

デル ALIENWARE M18x

「ALIENWARE M18x」

 ハイエンドゲーミングノートPCと来れば「ALIENWARE」は外せない、という定番ブランドの最上位機種。18.4インチと巨大な液晶を搭載し、GeForce GTX 680MのSLI、もしくはRadeon HD 7970MのCrossFireXといったデュアルGPU構成も選べる。価格はGeForce GTX 675M搭載モデルが209,980円、GeForce GTX 680MのSLI搭載モデルが319,980円など。

 GPUを始めカスタマイズできる部分はかなり豊富で、SSD+HDDの構成にも対応。その代わり重量は5.41kgと見た目に違わぬヘビー級。本体のあちこちに内蔵されたLEDがカラフルに光るデザインはALIENWAREならではだ。

フェイス Progress UXG PG-CLP57G68SLI

「Progress UXG PG-CLP57G68SLI」

 こちらもGeForce GTX 680MをSLI構成で搭載したハイエンドモデル。17.3インチ液晶に、本来デスクトップ用のCPUであるCore i7-3930Kを搭載。メインメモリ16GB、240GB SSD+500GB HDDなどの構成で、価格は349,970円。CPUをCore i7-3820にしたモデルは289,970円となっている。

 こちらの特徴は、2.5インチベイを3つ用意している点。BTOでこのうち2つにSSDを搭載し、Raid 0の高速なシステムドライブを構築した上、さらにHDDも内蔵できる。480GB SSDを2基、Raid 0で入れても追加料金は66,000円、と割安に見えるから不思議だ。ちなみにこちらの機種は、以前インタビューでも取り上げているので、合わせてご覧いただきたい。

 長年のPCゲーマーにとっては、「ノートでゲームをプレイする」というシチュエーションがそもそも理解できないかもしれないが、ご覧のように最近は液晶も大型・高解像度化しているので、プレイ感はデスクトップPCとさほど変わらない。

 もしノートPCを買う機会があれば、GPUを搭載したゲーミングノートPCも検討してみていただきたい。皆様も筆者の“コタツトップPC”のような、幸せなゲーミング環境を発見できることを祈りたい。

(石田賀津男)