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【年末企画】2012年のスマートフォンゲームアプリを振り返り!

独断と偏見で選ぶ著者的優秀アプリ3選!

独断と偏見で選ぶ著者的優秀アプリ3選!

・ハッピーストリート

 ここからは、筆者がついつい遊んでしまったタイトルを独断と偏見で選出していく。まずご紹介するのは、シミュレーションゲーム「ハッピーストリート」。横スクロールタイプの箱庭育成ゲームとなっており、主人公ビリーが何もない森の真ん中に降り立ってきたところから物語がスタートする。

 キツネのビリーをはじめとした動物モチーフのキャラクターたちのかわいらしさもゲームの印象を良くしているが、本作の特徴は“常に何かやることがある”シミュレーションという点にある。時間経過によって単に資金を収穫したり施設を建設したりというだけでなく、鳥が飛んできたり、通行人が通りかかったり、住人の誕生日を祝ったりと、次々にやることが出現してくる。

 また見た目のかわいらしさとちょっとズレたユーモアも特徴で、鳥をタップするとフンを落として住人の頭にぶつけられたり、床に落として転ばせたりできる(なぜか住人は嫌な顔ひとつしない)。ほかにも、住人の一途な恋のために手紙とペンを作ってあげたりするような、ストーリー性のあるミッションが続々と登場するので、全体的に飽きる暇がない。

 2Dのため細々とした操作も必要なく、悠々とゲームの世界に浸れるのもいい点となっている。ゲームで気になるところをタッチしてみると、実はアイテムを手に入れる手段だった、などという発見も仕込まれており、何より賑やかな印象が強いタイトルだ。

【スクリーンショット】
かわいらしくも、賑やかな箱庭ゲーム。起動していれば常にやることがあるというサービス精神がいい。ミッション開始時にキャラクターの間でなされるとぼけた会話にも思わず笑みがこぼれる

・3rdKindのホームページ
http://www.3rdkind-inc.com/
・「ハッピーストリート」のダウンロードページ
http://itunes.apple.com/jp/app/id555540857?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.thirdkind.happystreet
・「ハッピーストリート」のFacebookページ
http://www.facebook.com/happystreet.jp

・エルダーサイン~無貌の鏡像~

 こちらは今回唯一となるWebアプリからの選出。「エルダーサイン~無貌の鏡像~」は、端的に言うとクトゥルフ神話をモチーフにしたモンスターが登場するカードRPG。ただし特徴として、朝7時と夜7時の2回の更新によってゲームが進行するというシステムを採用している。

 プレーヤーの操作としては、手持ちのカードを編成したり、進行するミッションを選択するだけ。更新時間が過ぎると「結果発表」が表示され、ミッションやバトルの結果を見ることができる。

 面白いのは、バトルの結果がドット絵のアニメーションで振り返れることと、対戦のロジックがなかなか複雑なことにある。対戦のロジックは攻撃や防御、魔力、隊列や射程といったものだけでなく、モンスターは空を飛んでいたり、物理攻撃を受け付けなかったり、魔法を反射したり、ターンごとに体力が回復したりと考慮すべきことがたくさんある。

 またモンスターは合成すると一定確率でスキルを受け継ぐことができるので、モンスターの特徴に合わせたスキルの構成や攻撃の順番など、考えようと思えばかなり考え込めるようになっている。何度も模擬戦を繰り返しながら、攻撃の効果を考えていく過程が本作の醍醐味だ。

 筆者としてはクトゥルフ神話をベースとした絵柄もオススメで、おどろおどろしい絵柄のカードもドット絵になるとなかなかかわいく表現されており、このギャップが気に入っている。更新の時間が決められている点が少々トリッキーだが、少しずつ無理なく進めていけるというメリットもあるので、まずは本作に触れてみることをオススメする。

【スクリーンショット】
他のタイトルに比べるとやや重厚だが、ゲーマーならば確実にやり込めるRPG。2回更新ではあるが、編成を考えているとあっという間に時間が過ぎていくくらいに複雑な奥深さを持っている

・ミラクルポジティブのホームページ
http://miraclepositive.com/
・「エルダーサイン~無貌の鏡像~」のページ
http://eldersign.jp/

・対戦☆ZOOKEEPER

 対戦モノということで、「LINE POP」とはまた違った面白さを提供しているのが「対戦☆ZOOKEEPER」だ。本作は3マッチパズルの「ズーキーパー」をアレンジしたタイトルで、オンラインに接続する全ユーザーとランダムに対戦ができるというもの。

 対戦形式がよく考えられており、1回のラウンドは30秒、その中で攻撃のポイントを持った動物、防御のポイントを持った動物を消していきながら、いかに多く点数を稼いだかを競っていく。ラウンドが終了すると一旦集計され、獲得した攻撃、防御ポイントを使って体力ゲージの削り合いがスタートする。

 防御ポイントは相手の攻撃ポイントを抑えるために役立ち、攻撃ポイントが高ければ相手の体力ゲージをより多く奪える。こうしてラウンドを繰り返していき、相手の体力ゲージを削りきれば勝利となる。

 「LINE POP」とは違って友達とスコアを競うのではなく、リアルタイムにマッチングした相手との対戦となるので、対戦中はより白熱した緊張感があるのが特徴だ。ラウンドが終了するたびに状況の有利、不利がどんどん変わっていくので、臨むラウンドへの意気込みが毎回変わる。

 またレーティングも集計されており、対戦が終了するとレーティングが上下していくため、自分の実力を常に感じることができる。「LINE POP」は友達との競争が楽しいタイトルだが、「対戦☆ZOOKEEPER」は“全国の誰か”と対戦できるという点で、スケールの大きい対戦の楽しさを享受できるタイトルだ。

【スクリーンショット】
全国のユーザーと対戦できるのが大きな特徴。集計時の動物たちのアクションもかわいいものに仕上がっている。なおGameCenterを介せば友人との対戦も可能

・KITERETSUのページ
http://pc.kiteretsu.jp/
・「対戦☆ZOOKEEPER」のダウンロードページ
https://itunes.apple.com/jp/app/zookeeper-battle/id548270497?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.kiteretsu.zookeeperbattle.google

(安田俊亮)