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東京秋葉原にて「秋葉原PCゲームフェスタ」が開幕

3連休の秋葉原を彩るPCゲームのイベント、“究極”のゲーミングノートPCも発表

12月22日~24日 開催予定

場所:ベルサール秋葉原1F・B1Fホール

入場料:無料

 サードウェーブデジノスは12月22日、東京秋葉原のベルサール秋葉原にて、PCゲームに特化したゲームイベント「『第6回 秋葉原PCゲームフェスタ』 Powered by GALLERIA」を開催した。入場は無料で、会期は24日まで。本稿では、イベントの概要とオープニングセレモニーの模様、そして本日発表された究極のゲーミングノートPCについてお伝えしたい。

秋葉原の年末恒例行事「秋葉原PCゲームフェスタ」

あいにくの空模様となったが……
中は薄着のサンタも快適に過ごせるほど、ほかほかぬくぬくである
サードウェーブデジノス取締役社長の松野康雄氏
NHN Japanゲーム本部ゲームエンタープライズ事業グループ パブリッシング1事業部長 崔倫碩氏

 秋葉原の年末恒例行事となっている「秋葉原PCゲームフェスタ」も今回で6回目を迎える。今年は昨年と比較すると会期は短くなっているが、クリスマス前の年末商戦で賑わう12月22日から24日までの3連休に実施し、短期集中型で最新PCゲームを積極的にアピールする。

 開催時間は、12時から19時までで、1階のタッチ&トライコーナーでは、20社以上のメーカーから、40タイトル近くのPCゲームタイトルを無料で体験することができる。「PCゲームフェスタ」は伝統的にPCオンラインゲームが充実しているイベントだが、今回はPCオンラインゲームに加えて、「シムシティ」(エレクトロニック・アーツ)、「Call of Duty: Black Ops 2」(スクウェア・エニックス)や、「アサシンクリード III」(ユービーアイソフト)など、PCパッケージタイトルの出展も目立つ。

 地下のイベントステージでは、終日かけてオンラインゲームのイベントが実施される。12月22日は、ゲームオンの「Aliance of Valiant」の大会イベント「Aliance of Valiant Arms AVARST Season3」が開催された。明日23日は、NHN Japanの「Special Force 2」のエキシビションマッチ「Special Force 2 Special Exhibition Match 2012」、明後日24日は、シーアンドシーメディアの「Dark Blood」や、新規タイトル「LOCO」をテーマとしたオフラインイベントの実施が予定されている

 初日の12月22日には、12時の開幕に先駆けてオープニングセレモニーが開かれた。オープニングセレモニーには、サードウェーブデジノス取締役社長の松野康雄氏と、来賓としてJOGAの理事企業から、NHN Japanの崔倫碩氏が出席。挨拶を述べたあと、テープカットが行なわれた。

 松野氏は、今年8月に実施したサードウェーブの分社化の経緯を改めて説明した後、同社のゲーミングPCブランドである「GALLERIA」をコアとしたデジタル革命を起こし、新たなユーザーニーズを開拓していきたいと語り、今後もゲーミングPCを事業のコアとして、PCゲームフェスタ等の活動を通してPCゲームをもっともっと活発化させ、新しいPCゲームファンを想像していきたいと抱負を述べた。

 崔氏は、自身がオンラインゲーム業界に入ってちょうど10年ということで、当時のエピソードを披露した。10年前、3DMMORPGはまだ珍しく、ADSLなどのブロードバンド回線が普及始めた頃で、PCでゲームを遊ぶことに対する理解も、MMORPGの認知もまだで世間に広めるのに苦労したという。そこで東京ゲームショウにあえて出展することで、ユーザーの認知を進めていったという。

 また崔氏は、PCゲームに関して、マウスやキーボード、最近ではタッチパネル、マルチタッチを駆使したPCならではの楽しみ方があると語り、過去にもプロモーション活動の一環として今では当たり前の存在になっている「推奨ゲーミングPC」を、サードウェーブ(現サードウェーブデジノス)から出したこともあるという。

 最後に崔氏は「恥ずかしい話だが、本来はパブリッシャーが力を合わせてこういう場を用意して、新作タイトルを紹介していくべきではあるが」とオンラインゲーム業界に対して苦言を述べたあと、「PCゲームフェスタでは、大作・新作のPCゲームを手軽に試すことができる。こうした取り組みにより、秋葉原は単にPCの発信地というだけではなく、PCゲームの発信地としての役割を果たしつつある」と語り、挨拶を終えた。

【コンパニオン】
会場には様々なコンパニオンがいて、チラシを配ったり、イベントを行なっている

デスクトップPCのチップセット&CPUを搭載した“デスクトップ級”のスーパーノートPC

「GALLERIA GM680」シリーズを発表する松野氏(右)と西村氏(左)
GALLERIA ゲーミングノートの事実上のハイエンドとなる「GM680M」。Core i7-3940XM Extreme Editionプロセッサーと、NVIDIA GeForce GTX 680MのSLIで、最速を誇る
デスクトップ用のチップセットとCPUを搭載したキメラのようなPC「GM680D」。スペックもさりながら、6cmを超える厚さ
「GM680」シリーズ出展コーナー

 その後、サードウェーブグループがドスパラを通じて販売しているゲーミングPC「GALLERIA」の新モデルの発表が行なわれた。プレゼンターを務めたのは、サードウェーブデジノス PC本部企画部部長代理の西村祐典氏。

 「GALLERIA」の新作ということで、お馴染みのタワー型のデスクトップを想像していたところ、発表されたのは意外にもノートPCだった。しかし、このノートPC、一目でわかるほど大きく、そして分厚い。見た瞬間、プロテクターを付けた軍用ノートPCかと見まがう大きさに、思わず笑いがこぼれてしまうほどだ。

 今回発表された「GM680」シリーズは、エントリーモデルの「GM680M」と「GM680D」の2ラインナップを用意。「GM680M」は、インテル HM77Expressチップセットに、インテル Core i7-3940XM Extreme Edition、NVIDIA GeForce GTX 680MのSLIと、見まごうことなく立派なハイエンドゲーミングノートPCとなっている。

 そのほかのスペックは、17インチフルHD液晶、メモリ16GB、SSD 128GB、HDD 1TBと隙のない構成で、BTOに対応し、きめ細かいカスタマイズが可能。本体サイズは419×293×49.7mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.9kg。価格は未定で、西村氏は「20万円を切りたいところ」と語っていた。

 ハイエンドゲーミングノートPCである「GM680M」の上位モデルの「GM680D」とは一体なんなのかというと、“掟破り”のデスクトップ用のチップセットインテル X79 Expressチップセットと、デスクトップ用のCPU インテル Core i7-3820プロセッサーを搭載した“ノートPC”。

 この時点でこのPCのカテゴライズに意義が出てきそうだが、どうせはみ出すならばということで、本体内に5.1chスピーカーや、NVIDIA 3D Vision機能を標準搭載するなど、様々な機能を取り入れている。インターフェイスも標準的なものに加えて、Mini IEEE 1394bやExpressCard(54/34)など、めいっぱい詰め込んでいる。

 おかげで本体サイズは419×286×62.1mm(幅×奥行き×高さ)と、厚さ6cmを超え、電源は300Wの特大電源アダプタを2つ必要とする。フルパワーで稼働した場合、バッテリ持続時間は「1時間を切る」ということだが、そもそも重量が5.5kgもあり、持ち運びはあまり想定されていないようだ。気になる価格はこちらも未定だが、「30万円を超えると厳しいですよね」とのこと。

 西村氏は、「GM680D」はGALLERIAシリーズの象徴的なモデルではなく、しっかり売っていくレギュラーモデルとして位置づけ、キッチリスペックアップを図りながら販売を行なっていくという。「GM680」シリーズの発売時期は2013年2月上旬を予定。会場では終日参考出展されており、実際に「ファンタシースターオンライン2」を起動してプレイすることもできるので、会場に行ったらぜひ触れてみるといいだろう。

【究極のゲーミングノートPC】
超弩級と言う言葉がふさわしいゲーミングノートPC「GM680D」。本体サイズ、機能、電源、排気システム、どれをとっても桁違いでおもしろい。会場に行ったら、まずは手に持ってみてほしい

【秋葉原PCゲームフェスタ】

(中村聖司)