スクウェア・エニックスは、2013年1月24日に発売を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360/Windows PC用ステルスアクション「ヒットマン アブソリューション（HITMAN ABSOLUTION）」の最新情報を公開した。価格はパッケージ版が7,980円で、Steam版が79.99ドル。なお、本作のスピンオフ作品「ヒットマン スナイパーチャレンジ」も無料公開中で、ランキング1位と47位に豪華プレゼントを贈るキャンペーンも開催している。詳しい情報についてはこちらを参照いただきたい。

　さて、今回の情報公開では、本作の醍醐味であるステルスアクションの部分について、初公開となる“廃墟と化した図書館”を舞台に、「インスティンクトモード」をはじめとした多彩なゲーム性が紹介されている。

　主人公エージェント47は、警官達が守りを固める廃墟と化した図書館で、本棚やカウンターといった遮蔽物を上手く活用しながら出口へと進んでいくことになる。移動可能なエリアは1フロアに限定されず、上下層も含めた3次元空間となっており、ステージの構造を冷静に観察し、慎重にルートを見極める必要がある。

　このルート選択で頼りになるのが、「インスティンクトモード」。このモードを発動すると、ターゲットやマップ上のキャラクター、干渉できるオブジェクトがハイライト表示されるほか、巡回する敵の進行ルートが可視化される。敵の進むルートには炎のようなラインが表示されるため、これにより進行ルートを予測し、敵との接触をさけながら進行することができる。

【インスティンクトモード】
エージェント47の新しい能力となる「インスティンクトモード」

　彼らは独自の思考でマップ上を行動している。これを逆に利用して、マップ上のオブジェクトを上手く活用することで敵の注意を引きつけ、隙を生み出すことが可能となる。

　今回紹介されているオブジェクトは、水パイプ、ラジオ、ヒューズ、監視カメラ、扉など。水パイプのように持てるオブジェクトは武器として利用できるほか、好きな場所に投げることもできる。ラジオやヒューズは実際に操作することができ、これらを操作することで、敵に確認させることができる。

【オブジェクトを活用】
オブジェクトを投げたり、操作することで、敵の注意を向けることができる

　そのほか、いわゆる“群衆”を活用することも重要になる。一般市民はエージェント47が武装していたり、立ち入り禁止エリアに近づいたりすることで騒ぎだし、警察官を呼び寄せてしまうが、群衆の中に紛れ込むことで姿を隠すこともできる。

　身を隠す際に必須となる“変装”は、同じグループに属する対象に一定時間観察されることで正体を見破られてしまう。これをさけるためには、素早く相手の視界の外に移動するか、「インスティンクトモード」の特殊能力「ブレンディング」を使うか、マップ上に設けられた「ハイドポイント」を利用する方法が用意されている。

　「ブレンディング」はインスティンクトゲージを消費して発動するスキルの一種で、発動中は確実にやり過ごすことができる反面、ゲージがなくなれば即座に正体を見破られ攻撃を受けることになる。

　「ハイドポイント」は、いわゆる安全地帯で、ここに身を置く限り、どれだけ近くに敵がいても、変装を見破られることはない。ハイドポイントではシチュエーションに応じた行動を取ることで敵の目を欺くことができる。最高の称号“サイレントアサシン”を獲得するためには、人や物、環境など、周囲に存在するすべての要素を臨機応変に組み合わせてマップを攻略していく必要がある、というわけだ。

【身を隠す】
変装した上で、シチュエーションに応じた行動を取ることで身を隠すことができる

　ステージをクリアすると、スコアが表示される。敵に発見された回数や、非ターゲットの殺害数など、様々な要素がスコアに影響する。また、ステージ内には様々な“チャレンジ”が設定されており、チャレンジをクリアすることでスコアボーナスが加算されていく。これらのスコアによって報酬が獲得でき、エージェント47の能力がさらに強化されていくことになる。

【クリア】
クリアするとスコアが表示される。スコアはフレンドと比較したり、国別、世界別平均と比較することもできる

【チャレンジ】
スコアは、ステージ内に設置された様々なチャレンジをクリアすることで加算されていく。獲得したスコアによって新たな報酬がアンロックされ、エージェント47の能力が強化されていく

　もしゲームが簡単すぎたり、あるいは難しすぎると感じるようであれば、難易度変更もできる。本作では5段階のレベルが用意されており、ステルスアクション初心者から、「ヒットマン」シリーズのファンまで幅広いプレーヤーが最適な難易度でゲームを楽しむことができるようになっている。

　難易度を変更すると、チェックポイントの有無や、インスティンクトゲージの扱い、敵の数や反応速度などが変化する。最高難易度の「PURIST」では、なんとインターフェイスすら表示されなくなるという。ノーマルではもちろんのこと、ハードやエキスパート難易度で最高評価「サイレントアサシン」を獲得できる最高の暗殺者に向けた究極のチャレンジといえるだろう。

【難易度設定】
本作の難易度設定は5段階も用意されている。最高難易度ではUIが非表示になるということで、最高の縛りプレイが楽しめる