CESA、CEDEC2012の基調講演スピーカーを発表

ソラ桜井政博氏、日本学術振興会理事長 安西裕一郎氏、マットアーティスト上杉裕世氏


8月21日~23日発表

会場:パシフィコ横浜



 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は6月27日、CEDEC 2012の基調講演のスピーカー3名を発表した。CEDEC 2012の会期は8月20日から22日までの3日間で、基調講演は各日の最初に実施される。受講料はデイリーパスで15,000円より。

基調講演スピーカーの写真。すでに日程も確定している

 CEDECでは3日間の会期で毎日異なる業種から基調講演スピーカーを立てるのが伝統となっている。具体的には、ゲーム系、学術系、アーティスト系となる。

 ゲーム系からは有限会社ソラ代表でゲームデザイナーの桜井政博氏。「星のカービィ」シリーズ、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズなどを代表作に、最新作は「新・光神話パルテナの鏡」。現在は、ニンテンドー3DS、WiiU向けに「大乱闘スマッシュブラザーズ」の最新作の制作を行なっている。任天堂関係者の基調講演は2008年の宮本茂氏以来で、WiiUのリリースを目前に控え、どのような話が提示されるのか期待される。

 学術系からは、独立行政法人日本学術振興会理事長の安西裕一郎氏。認知科学の権威として、カーネギーメロン大学客員助教授を皮切りに、慶應義塾大学理工学部教授、同理工学部長、慶應義塾長などを歴任し、現在日本学術振興会理事長を務めている。認知科学のエキスパートとして、コンピューターエンターテインメントが人にどう認知され、おもしろさを感じるのか、ゲームをまた違った視点から見た講演が期待される。

 アーティスト系からはジョージ・ルーカス氏が設立した米国の映像特殊効果制作会社「
インダストリアル・ライト&マジック(ILM)」に所属する北米を拠点に活動しているマットペイントアーティストの上杉裕世氏。米国のテレビ番組のさまざまな業績に対して贈られるエミー賞の「ビジュアルイフェクツ賞」を受賞するなど、この分野の第一人者となっている。ハリウッドの第一線で活躍するアーティストからどのような知見が飛び出すのか注目されるところだ。


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(2012年 6月 27日)

[Reported by 中村聖司]