米EA、「Medal of Honor Warfighter」を10月23日に全世界発売
現代を舞台に世界各地でテロや犯罪組織と戦う米軍特殊部隊を描くFPS


10月23日(ワールドワイド)

価格:未定

 

CERO:審査予定


 


 米Electronic Arts(EA)は、現地時間6日の夜にプライベートイベントを開催して、ミリタリーFPS「Medal of Honor」シリーズの最新作「Medal of Honor Warfighter」を発表した。プラットフォームはWindows/プレイステーション3/Xbox 360で、発売日はワールドワイドで2012年10月23日となる。価格は未定。

 イベントでは「Medal of Honor Warfighter」とともに、「Battlefield 3」の3つの拡張パックも発表された。イベント会場となったナイトクラブには、たくさんのヤシ科の観葉植物が生い茂っていて、兵士たちが戦うジャングルを思わせた。スタートは現地時間の20時からと遅めだったため、別の会場ですでにアルコールが入ってるプレスが多く、会場はスタート直後から盛り上がった。ダンスホールのお立ち台を利用したステージの周囲には、オールスタンディングでプレスが並び、新しい発表があるたびに歓声と拍手が沸いた。

 イベント会場はすべて撮影禁止だったので、デモプレイの様子は文字でしかお伝えすることができないが、デモプレイで上映された一部の映像も収録された最新のトレーラーが公開されているので、ぜひこちらをチェックして欲しい。「Battlefield 3」の拡張パックについては、別のレポートで詳細をお届けしたい。


【「Medal of Honor Warfighter」トレーラー】




■ フィリピンからソマリアまで、世界のテロや犯罪組織と戦う

キービジュアル
イベント会場には、キービジュアルを使った大きな垂れ幕が飾られていた
タイトルの入った紋章が壁に浮かんでいた

 前作では第二次世界大戦から、戦火で荒廃したアフガニスタンへと戦いの舞台を移したが、今作では、前作に登場したアメリカの特殊部隊「U.S. Tier 1 Operator」の1人“Preacher”の物語が語られる。しかし敵は1つの勢力だけではなく、例えばフィリピンでの人質救出から、ソマリアでの海賊退治まで、実在する事件をモチーフに作られたミッションで、グローバルなテロの脅威に対抗していくマルチシナリオ形式になる。

 イベントではエグゼクティブプロデューサーのGreg Goodrich氏があらかじめ収録されたプレイ映像を見せながらゲームのプレゼンテーションを行なった。デモでは、人質救出のためにフィリピンのルソン島にあるイザベラという街に潜入するミッションを見ることができた。

 ちょうど台風の直撃を受けているところで、街は洪水で川のようになっている。救出部隊は1階が水に浸かった屋敷を上へと上がっていく。途中、体半分が水に浸かった状態での銃撃戦が始まり、水しぶきの中での激戦となった。

 上の階に進む途中にドアが閉まっているところがあるのだが、1度目は自分で蹴り開け、2度目は同行している仲間が開けて中に手りゅう弾を投げ込む。どういった開け方をするのかは、画面上に出てくるひし形の4つのアイコンから、プレーヤーが選択できるようだ。人質のいる部屋に突入すると、画面がスローモーションになり敵を一挙に殲滅する。

 その後は救出した人質を護衛しながら、マシンガンのついたゴムボートに乗り込んで海へと向かう。町は洪水で大きな被害を受けている。高速道路は崩れ、ビルは倒壊寸前になっている。濁流の中にはコンテナや車、バスが浮かんでいる。そういった障害物をよけながら、ビルに陣取る敵を倒しつつ進むと、マングローブの森を抜けて海へと出る。ここで上空から支援していたヘリに救出してもらいミッションコンプリートになる。ステージのデモプレイは、大きなスクリーンとズシンと腹に響く重低音での上映だったため、映画のような迫力と臨場感があり見入ってしまった。


【スクリーンショット】
フィリピン、ルソン島の洪水の中を人質救出に向かう
ゴムボードで脱出をするチェイスシーンは映画のような迫力だった




■ マルチプレイでは、世界12の特殊部隊を使用可能

 マルチプレイヤーでは、イギリスやドイツ、ポーランドなど世界の12のエリート部隊を使って戦うことができる。発売時に使えるのは、アメリカの海兵隊、SFOD-D(米陸軍第1特殊部隊D分遣隊)、SASR、SAS、KSK、GROM、JTF2、OGA、FSK/HJK、S SOG、ROKN UDT、GRUPPA ALFAの特殊部隊だ。

 前作は米軍とタリバンで、善悪がはっきり描かれていたが、今作のマルチプレイは力比べ的な要素がより強くなる。今作では「正義vs正義の戦いになる。自分の国のTier 1を使ってFIFAのように盛り上がれる」とGoodrich氏。日本への発売日や価格などはまだ未定だが、続報を楽しみに待とう。


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(2012年 3月 7日)

[Reported by 石井聡]