グリー、禁止行為の監視強化を3月より導入

KONAMIやケイブなども賛同


2月24日 発表


 グリー株式会社は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「GREE」で提供されているソーシャルゲームにおいて、禁止行為の監視を強化し、ユーザーを被害から守るための施策を2012年3月より新たに導入すると発表した。

 同社によれば、これまでにも24時間365日体制でサイトパトロールを行ない違法行為を含む悪質な利用規約違反および禁止行為について対処を行なってきたが、こういった取り組みに加え、今後複数の施策を実行していくとしている。同社はソーシャルゲームにおいてゲームバランスに影響を及ぼすような行為を根絶するため、対策を強化する。

 具体的には、独自の検知システムを活用し各ゲーム内での不正検知・トラッキング機能を強化。アイテムの取得、交換などにおける禁止行為を特定し対象のユーザーに対し警告や行為の排除を行なう。さらに被害申告受付の専用窓口を設置。悪質行為などの申告について受付を開始する。

 また、ユーザーへの啓発、注意喚起に関するページの開設や、業界各社や団体と連携し調査を行なうことで、禁止行為を行なっている事業者や個人に対し厳格に対処していくという。現状でグリーのこの方針に対し賛同している企業は、株式会社ウインライト、株式会社gumi、株式会社ケイブ、株式会社コナミデジタルエンタテインメント、株式会社Synphonie、株式会社ドリコムの6社。同社広報によれば今後も賛同企業を募り、拡大していきたいとしている。

 「GREE」においては、2月19日11時30分から「探検ドリランド」において通常の想定数を超えたゲーム内アイテム(カード)の取得並びにトレードが確認されたことからサービスを一時的に停止した。この件は一部利用者における禁止行為から発生したことで、これだけに留まらず頻発するこういった行為に対して対応していく姿勢を示したと言える。同社によれば「RMT行為など禁止行為に厳正に対処する」としている。


(2012年 2月 24日)

[Reported by 船津稔]