任天堂、「ニンテンドーダイレクト」を配信

発売間近の「新・光神話 パルテナの鏡」のプレゼンから川島教授の新作など発表


2月22日 発表



まずは桜井政博氏による「新・光神話 パルテナの鏡」の紹介からスタートした

 任天堂株式会社は、USTREAM、ニコニコ動画などのインターネット放送を通じて岩田聡代表取締役社長が直接ユーザーに最新情報をプレゼンテーションする「ニンテンドーダイレクト」を行なった。第3回となる今回は、発売間近となるニンテンドー3DS用「新・光神話 パルテナの鏡」のプレゼンテーションに始まり、7月あたりまでの新作タイトルなどの紹介が行なわれた。

 岩田氏はまずは「Wiiの間」が4月30日でサービスを終了する件について「申し訳ありません」と切り出した。そして、3月3日からサービス終了まで、「ありがとうの間」を設置し、投稿者の中から抽選でプレゼントを贈ると語った。

 そして、発売を3月22日に控えた「新・光神話 パルテナの鏡」について、制作を手がけた桜井政博氏自らがプレゼンテーションを行なった映像が流された。これまでゲームのプレイ風景が何度となく流されたが、今回は対戦モードを紹介した。対戦プレイ風景を実況解説付きで紹介していき、その中では神器と呼ばれる各種武器の重要性やその性能などについても説明していった。対戦はローカルはもちろん、インターネット対戦にも対応し、桜井氏によれば海外のテストプレーヤーと対戦をしたときも問題なくプレイできたことを明かしている。また、3対3のチーム対戦のみならずバトルロイヤルも可能だという。

 このほかにも、ステージの難易度について「悪魔の釜」とよばれるシステムの紹介や、すれ違い通信により「神器のタネ」をやりとりできることや、タネを1日1個、いつの間に通信で配信することなどを発表した。同作は公式Twitterアカウント「3DS_Paltena」で今後も情報を発信していくという。

 引き続きオープニング映像を中心に構成された映像が流されプレゼンテーションが行なわれたのが3DS用「ファイアーエムブレム 覚醒」。要所で映像や音声が流れ、これまで以上にドラマチックなゲーム展開を体験できるという。さらに追加配信コンテンツについても触れ、新マップと新エピソードをセットにして配信していくという。過去作に登場した特別なキャラクターが登場するなど、スペシャルな内容になるという。第1弾の配信はソフトの発売日となる4月19日から配信が開始されるが、5月31日までは無料で配信されるという。

 このあとも多数の自社ラインナップが紹介された。下画面に表示されるショットをタッチするだけでスーパーショットが打てる機能やジャイロで弾道をコントロールするなど、これまでより直感的に操作することが可能な3DS「MARIO TENNIS OPEN」が5月24日に4,800円で発売される。インターネット対戦が可能でランキング表示にも対応。

 「零 ~紅い蝶~」のリメイクとなるが、グラフィックスからWiiコントローラに対応させるために視点などもブラッシュアップされたWii「零 ~眞紅の蝶~」が6月28日に6,800円で発売することを明らかにした。また、初心者に配慮した機能の追加やインターネット対戦に対応した3DS「カルドセプト」が6月28日に4,800円で発売。

 「ダービースタリオン」シリーズの制作で知られる薗部博之氏の新作でサッカーのクラブチームを育成する3DS「カルチョビット(仮称)」は、7月に4,800円で発売される予定となっている。「カルチョビット」についてはインターネットランキングに関する紹介が行なわれ、全国ランキングに進むためには自分の所属する地方のランキングで上位に入らなければならないという。岩田氏は「厳しいがやり応えのあるものとなっている」と感想を述べている。

 このほかにも3月29日に6,90円で発売される3DS「キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス」、7月に5,229円で発売される予定の3DS「Rune Factory 4」、7月5日に6,279円で発売されるアトラスの「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」など、最新の映像などと共に紹介。さらにニンテンドーイーショップで配信される「ザ・ローリング・ウエスタン」(2月22日配信開始、1,000円)の紹介を挟み、3月中旬から配信が予定されているゲームギアのバーチャルコンソールなどについてもアピールした。

 そして最後に2つの大きな発表が行なわれた。1つは3DS用のタイトルとして株式会社カプコンと株式会社セガ、株式会社バンダイナムコゲームスによる共同プロジェクトがスタートしたことが明らかになった。ラストにはバンプレストのロゴが表示され、バンダイナムコから発売されるのだという。どのようなゲームになるのか興味深いところ。

 そして、ニンテンドーDSで日本のみならず世界中でヒットした“脳トレ”シリーズの最新作が開発中であることが発表された。今回は最新の脳科学に基づき、“集中力”と“ワーキングメモリー”を鍛えるのだという。あまり簡単だとトレーニングにならず、難しすぎると続かない……こういった点を踏まえ、プレーヤーにとって手応えがあるけれどもできないことはない、ギリギリのラインのトレーニングを自動的に構築するようなゲームデザインがなされているようだ。また、かなりの集中力を要するため、1日に何度もプレイすることができないような工夫もなされているという。岩田氏は夏までには発売したいと語った。

 岩田氏は今回もユーザーにダイレクトに語りかける形で、ソフトの詳しい内容を明らかにすると共に、ニンテンドー3DSの「いつの間に交換日記」を使い、特定のソフトを持っているユーザーにだけ新情報を届けるような仕組みを今後とっていくことも明らかにしている。岩田氏は経営方針説明会/第3四半期決算説明会でも触れているが、ゲームの新しいプロモーションの1つとして取り組んでいくようだ。その一方で、今年発売が予定されている「Wii U」については一切触れられなかった。6月に米国で開催されるE3で初公開となる話題が多数あると思われる。


「新・光神話 パルテナの鏡」に関しては、同梱物としてニンテンドー3DS専用スタンドの存在も明かされた。これは別売も予定されているようで、折りたたみ可能なスタンド。これに置いてプレイすると、本体が固定され立体視も体感しやすいという
「ファイアーエムブレム 覚醒」に関しては、追加コンテンツに触れられた直感的なプレイ感覚が実現された「MARIO TENNIS OPEN」期待している人も多いWii「零 ~眞紅の蝶~」
インターネット対戦に対応しただけでなく、初心者にも配慮された「カルドセプト」徹底的にチューニングされているという「カルチョビット(仮称)」最新映像も公開された「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」
ニンテンドーイーショップで3月中にゲームギアのバーチャルコンソールの配信がスタートする厳しいトレーニングを貸すと言うことで今回は「鬼トレ」だという! 川島教授も鬼のような形相に

(C)Nintendo
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(2012年 2月 22日)

[Reported by 船津稔]