日本マイクロソフト、Xbox 360「Kinect スター・ウォーズ」メディア体験会を開催
ランコアになって大暴れ、ポッドレースを3D立体視で体験
日本マイクロソフト株式会社は2月20日、東京品川の本社にてKinect専用アクション「Kinect スター・ウォーズ」のメディア体験会を開催した。Kinect専用アクション「Kinect スター・ウォーズ」は4月5日の発売を予定しており、価格は5,880円。CEROレーティングはC(15歳以上対象)。
今回体験できたのは2011年の東京ゲームショウに出展されたものと同じものだったが、複数のゲームモードをたっぷり体験できたほか、新たに対応となった3D立体視も体験することができた。また、同時に発売するゲームソフトと本体を同梱した「Xbox 360 320GB Kinect スター・ウォーズ リミテッドエディション」も見ることができたので、こちらも紹介したい。
なお、「Kinect スター・ウォーズ」は2月26日に東京のベルサール秋葉原にて開催される「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA」にも出展される。今回の記事で興味を持った方は、是非会場で本作を体験して欲しい。
【Kinect スター・ウォーズ】 | ||
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映画のエッセンスを活かし、Kinectで様々な「スター・ウォーズ」が体験できる。ジェダイとして戦う以外にも、多彩なモードを収録 |
■ 映画のエッセンスを凝縮、3つのゲームモードを先行体験
日本マイクロソフト「Kinect スター・ウォーズ」製品担当の村山功氏 |
3D立体視で、「ポッドレース」を楽しむことができた |
「Kinect スター・ウォーズ」は映画「スター・ウォーズ」シリーズ6作品の世界を舞台にしたアクションゲーム。ライトセーバーとフォースを使う、「ジェダイの騎士」の戦いから、巨大なエンジンで地上すれすれを飛ぶ「ポッドレース」、さらには巨大な怪物になって町を破壊するなど、多彩な視点で「スター・ウォーズ」の世界をKinectで楽しむことができる。
体験会では最初に、日本マイクロソフト「Kinect スター・ウォーズ」製品担当の村山功氏から、作品の概要が説明された。村山氏は本作のゲームモードを紹介し、さらに体験プレイでも様々なアドバイスを行なった。
本作には「ジェダイ デスティニー『ダークサイドの台頭』」、「デュエル オブ フェイト」、「ギャラクシー ダンス」、「ポッドレース」、「ランコア ランページ」の5つのモードが収録されている。
このうちメインとなるのが、「ジェダイ デスティニー『ダークサイドの台頭』」で、プレーヤーはジェダイの騎士のパダワン(弟子や見習いといった役割)として、ダークサイドの勢力と戦っていく。映画と同じ舞台が登場し、ライトセーバーやフォースを使って敵と戦うだけでなく、スピーダー・バイクや、宇宙での戦いも楽しめるという。ドゥークー伯爵やダース・ベイダーといった、ダークサイドの戦士とも戦うこともあるようだ。
「デュエル オブ フェイト」では、ジェダイとなり、1対1でダークサイドの戦士と戦うモード。戦いを重ねることでスキルを強化することができる。「ギャラクシー ダンス」は、「Dance Central」のようなリズムアクションゲームだが、ギャングの王“ジャバ・ザ・ハット”に気に入られるためにダンスに挑戦する。「エピソード6」に登場した踊り子の衣装に身を包んだレイア姫も登場するようだ。
「ポッドレース」は「エピソード1」に登場した地上すれすれを飛ぶポッドに乗り込み猛スピードのレースを繰り広げるモード。ぶつけたり、攻撃したり、何でもありだ。こちらは3D立体視で体験することができたが、立体視で浮かび上がる映像と、映画そのままのコースを爆走する感覚はとても爽快だった。
「ランコア ランページ」は、ジャバ・ザ・ハットが地下に飼う巨大な怪物“ランコア”となるモード。ランコアは何の事故かジャバの宮殿から抜け出してしまった。プレーヤーはランコアとなり、タトゥイーンの街を破壊しまくるのだ。
体験会では数台の試遊台で、「ジェダイ デスティニー『ダークサイドの台頭』」、「ポッドレース」、「ランコア ランページ」が体験できた。これまで「Kinect スター・ウォーズ」は何度かイベントに出展されており、「ジェダイ デスティニー」と、「ポッドレース」は様々なイベントでプレイ可能で、弊誌でも何度か紹介している。
こういったこともあって、今回の1番人気は、これまであまり出展されていなかった「ランコア ランページ」だった。ランコアになり、街を破壊するのは非常に爽快で、他の人がやっていると、つい自分もやりたくなる。まるで「ゴジラ」になったかのように、建造物を破壊しまくることができた。
【Xbox 360 320GB Kinect スター・ウォーズ リミテッドエディション】 | ||
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同日に発売される、「Xbox 360 320GB Kinect スター・ウォーズ リミテッドエディション」。R2-D2風の本体と、C3-PO風のコントローラー。他にも様々な特典が同梱されている |
【「Xbox 360 320GB Kinect スター・ウォーズ リミテッドエディション」の動作音(動画)】 |
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R2-D2型のスター・ウォーズ リミテッドエディションは、動作音もR2-D2の声と同じものになっている。スイッチを入れたとき、トレイを開けたとき、スイッチを切るときR2-D2の声が聞こえる。ファンにはたまらない仕掛だ |
●「ランコア ランページ」
巨大怪獣ランコアとなって、タトゥイーンの街を破壊しまくるモード。一定時間で、どこまで街を破壊できるかに挑戦する。ランコアは、プレーヤーが実際に手足を動かすと、その通りに動く。大きく手をなぎ払うように動かせば、建物はバラバラに崩れ、あたりの人は逃げ惑う。手を伸ばせば彼らを捕まえることができ、投げつけたり、口に手を持って行くと食べてしまうこともできる。ジャンプすると巨体を飛び上がらせ地響きと共に着地する。
腕で地面をひっかくようにすると、ゴリラのように、四つん這いで高速移動し、進行方向の建物を体当たりで破壊する。また両手を振り上げてから振り下ろすと衝撃波を発生させることができ、広範囲を攻撃できる。面白いのは、ランコアを退治するために帝国軍が現われるところ。帝国軍は、「TIEファイター」や、トリ足型の地上兵器「AT-AT」まで繰り出してくる。怪獣と防衛隊の様な関係で、帝国軍をなぎ倒せるのは楽しかった。
【ランコア ランページ】 | ||
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怪獣気分が満喫できる。建物をガンガン壊せるのが爽快だ |
●「ポッドレース」
これまでのKinect のドライブゲームは、両手でハンドルを握った形にし、傾けることでハンドリングを行なっていたが、「ポッドレース」は両手が2つのエンジンの「出力」になっている点がユニークだ。左に曲がるには、左側の腕を内側に引き寄せ、右手を突っ張る。慣れが必要だが、エンジンレバーを握っているような独特な感覚と、本作ならではの疾走感がとても楽しいモードだ。
さらに右手を下から上に振ると浮遊砲台が現われて敵を攻撃し、左手は回復アイテムが使えた。ポッドによってスピードや旋回性能、さらに特殊アイテム、そしてアイテムの使用回数が異なる。「ポッドレース」は今回の他にも様々なコースがあるという。数回練習しただけで走りがうまくなるのが実感できた。極めてみたいゲームモードだ。
【ポッドレース】 | ||
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映画そのままの疾走感が味わえる。いくつものコースが用意されているというので、楽しみだ |
●「ジェダイ デスティニー『ダークサイドの台頭』」
今回プレイできたステージは「エピソード5」に出てくるクラウドシティ。時代設定的には映画より前の時代のようだ。街を占拠するドロイド軍団に、プレーヤーはジェダイマスターと共に切り込んでいく。
両肩を前に突き出すとダッシュ、右手をブンブン振るとその軌跡通りにライトセーバーが振られる。ジャンプすると相手の後ろに回り込むことができ、左手を挙げるとフォースで敵を持ち上げることができる。敵に肉迫し、敵めがけて手を振り倒す。このゲームモード、そしてステージは、本作の最初期から出ているもので、筆者も何度もプレイしている。基本的な展開も変わっていないが、グラフィックスが大きく向上している点は驚かされた。
正直なところ、ダッシュで敵に近付き、手をブンブン振るというのは、スタイリッシュなジェダイの戦いとは違う気もする。ライトセーバーも一刀両断と言うより、こすって消してるような感じなのだ。しかし、それでもいいと感じる部分があるのである。
シンプルな操作を組み合わせ、限られたアクションで敵を倒す。効果音や、光の斬撃、超人的なスピードなど、「ジェダイのエッセンス」がプレイの楽しさを倍加させてくれる。リアルなだけでないKinect ゲームの楽しさを、このゲームモードは提示しているようにも思えるのだ。早く製品版を手にして、色んなステージを遊んでみたい。
【ジェダイ デスティニー】 | ||
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何度もイベントに出展されているステージ。簡単な操作で、ジェダイになりきれるのはやはり楽しい |
(2012年 2月 20日)