カプコン、「CAPCOM BAR」を1月25日にオープン

カプコンゲームファンなら楽しめるサービスと充実したメニューに注目


1月25日 オープン

場所:パセラリゾーツ新宿本店1階



スタンプラリーも用意されており、集めることで様々なサービスを受けることができる

 株式会社ニュートンが運営するパセラリゾーツと株式会社カプコンは、最新ゲームの試遊台なども設置したエンターテイメントコンセプトバー「CAPCOM BAR(カプコンバー)」をオープンする。場所は東京都新宿区歌舞伎町1-3-16にあるパセラリゾーツ新宿本店1階。

 「CAPCOM BAR」では、カプコンの人気タイトルとコラボレーションしたフード・ドリンク類の特別メニューが用意されているほか、凝った装飾が施されている。また、食事を楽しみながらゲームを楽しめる試遊台も設置されている。複数人で利用することはもちろんのこと、ひとりで来店することもできる。

 営業時間は月曜日から金曜日までが14時30分から24時まで、土日祝日が12時から24時まで。1日5回に分けられており、各回120分。各回共に定員は32名までで、それを越えた場合は整理券の配布となる。整理券の配布は月曜日から金曜日までが13時から、土日祝日が11時から。また、条例により18時以降は16歳未満は来店できない。このため、17時の回から来店を断られることになる。

 「CAPCOM BAR」では、スタンプラリーやフードマスターカードなどの企画も実施。スタンプラリーでは来店ごとに1つずつスタンプを捺印し、5個そろうとオリジナルメダルが1つプレゼントされる。フードマスターカードは、注文ごとに捺印してもらうことができ、フードコンプリート、ドリンクコンプリート、オールコンプリートの時点でスペシャルグッズがプレゼントされる。また、1時間ごとに抽選タイムが用意されており、当たった人にはプレゼントなどが贈られる。

 オープンを明日に控えた1月24日に、同店において「CAPCOM BAR」のお披露目を兼ねたプレス陣を招いてのレセプションパーティが開催された。新宿区役所の隣となるパセラリゾーツ新宿本店に入ると、ほぼ目の前が「CAPCOM BAR」への入り口となる。少しごつめの扉を開け店内に歩を進めると、テーブル番号の書かれた注文票を受け取ることとなる。指定されたテーブルに着き、注文したいメニューのランに数量を書き込み店員さんに手渡す方法だ。

 店内のあちこちには直前まで内装が施されていたという。ディスプレイには最新タイトルのプロモーションムービーが流され、試遊台も完備。あちこちにパネルやソフトのポスターが飾られ、フィギュアやグッズ類の展示も行なわれている。

 冒頭、カプコンのパブリシティ企画推進室室長を務める“ハギー”こと萩原良輔氏が「エンターテイメントバーとして料理にも自信を持って出していく。永遠に続けられるCAPCOM BARでありたい」と挨拶を行なった。

 取材してこの「CAPCOM BAR」において注目なのは、メニューと店員さんの対応だ。エンターテイメントコンセプトバーと言うことで、カプコンのゲームに関するメニューが揃えられているだけではない。店員さんのサービスが楽しいのだ。

 たとえば、「一狩り行こうぜ!! こんがり肉(ミニサイズ)」を頼むと、持ってきてくれるときに「上手に焼けました!」と言ってくれたり、「逆転裁判」シリーズをイメージした「白黒ハッキリさせよう 魚貝のクリームパスタ」を頼んだときなどは大きな声で「異議あり!」と声をかけてくれる。するとカウンターのシェフの方が置かれた木槌をならし「静粛に!」と答える。ゲームファンなら嬉しい対応だろう。たくさんの食器を片付ける店員さんに「大丈夫ですか?」と声をかけると、「ユクモ村で鍛えているので大丈夫です!」と切り返してくれる。とにかく、カプコンのゲームが好きなら嬉しく楽しくなるサービス、反応を返してくれるのだ。ファンなら店員さんとどんどんコミュニケーションを取ることで、より楽しいひとときを過ごすことができるだろう。

 用意されたメニューも非常に凝っている。ビジュアル的に凝ったメニューも多く、たとえばデザートメニューとして用意された「ブレイン(脳みそ)ケーキ」などは、かなりリアルで、食べるのを躊躇してしまうほど。赤いソースがまるで血のようで、ゾンビだったら本物と間違えて食べてしまいそうだ。おまけに、店員さんがわざわざ目の前でナイフを刺してくれるサービス付き。「バイオハザード」シリーズ好きはぜひとも注文していただきたい。味についてはそのインパクトを感じて欲しいと思うので、ここでは伏せておく。

 このほかにも、テーブルに出してくれたあとわざわざバーナーで焼き色を付け、辛口のソースを存分にかけてくれる「生物の究極形!! タイラントのスペアリブ~暴君ソース~」もインパクト十分。天を突くほど積み上げられたイカリングが目に楽しい「そのソースに異議あり! オニオンリング~裁判長の木槌コロッケ付き~」なども注目を集めるだろう。

 これらのメニューの開発はカプコンとパセラの共同で行なわれたのかと思いきや、料理長とコックさんなど店員さんのアイディアで作り出され、カプコン側の承認を受けたのだという。ゲームへの愛を感じるメニュー開発について、店員さん達と話してみるのも面白いかもしれない。

 萩原氏はメニューについて、人気の定番メニューは残すが、新作タイトルなどが発売される時には、新メニューを入れていきたいとコメント。さらに、裏メニューを作りたいともアイディアを披露。「カプコンちょこっと公認 ハギーのとこトンやってみよう!(通称『ハギとこ』)」を聞いた人だけが頼むことができるメニューなども出していきたいと語った。

 同店には回線も引かれており「ハギとこ」の公開録音なども行ないたいとの意向もあるようだが、それほど広いわけでは無いため、現状では難しいかもしれない。ただ、ユーザーを招いてのイベントの開催や、たとえば開発中のゲームのテストプレイなどいろいろな企画は考えられているという。通っていれば様々なサプライズが体験できるかもしれない。

 店内はいつもゲームのBGMがかけられている。また、店内にエマージェンシーコールが鳴り響くとラストとオーダーとなるなど様々な楽しい仕掛けが用意されている。メニューのお味も専門のレストラン以上と言っても過言ではないおいしさなので、カプコンゲームのファンはぜひとも1度は訪れて楽しんでいただきたい。


「CAPCOM BAR」の扉をくぐるとゲームファンにはたまらない空間が広がる。まずは、ロゴの書かれた鏡張りの看板とも言えるオブジェがお出迎え冒頭取材陣に挨拶を行なった萩原良輔氏。「ハギとこ」でファンにもすっかりお馴染みな存在に
ゲームの試遊台が置かれていた。取材時は3台とも「アスラズ ラース」だった店内の至る所でPVが流されているポスターなども掲示されている
フィギュアなども展示されている
ゲームのパッケージやグッズなども展示同社の人気キャラがずらりと並ぶボードなども装飾されているサントラなども置かれていた。音楽をリクエストすることができるなどのサービスがあっても良いかもしれない……
「逆転裁判」から。裁判長が使う木槌ちょっとしたところにアイルーがいる。その隣に置かれた注射器に禍々しさを感じる……たくさん置かれたお酒。「前田慶次」と書かれたお酒もある
メニューの表紙にもきちんとロゴが描かれているメニューの中にはキャラクターをイメージしたメニューに美しいビジュアルがデザインされている。メニューの解説も楽しい
あまりのインパクトから会場のあちこちで注文が相次いだ「ブレイン(脳みそ)ケーキ」(680円)ぱっくりと割ると中にも赤いものが……「毛利元就 行け! オクラよ! 我がサラダの糧となれ!」(780円)。メニューの名前も凝ったものが多い
「生物の究極形!! タイラントのスペアリブ~暴君ソース~」(1,980円)。テーブルに持ってきてくれたあと、ガスバーナーで焼き色を付けてくれる最後には辛いソースをこれでもかと振りかけてくれるあのトーフモードも復活! 「トウフ・モード」(430円)
ドリンクメニューから。「G-ウイルス ワクチン」(アルコールメニュー 780円)。注射器の赤い液体をグラスの中に垂らすと、真っ赤な液体がまるで血のように広がり溶け込んでいく調合ハーブカクテル(アルコールメニュー 880円)。パウダーを好きな割合で入れていくと、泡がぶくぶくとわき起こり、雰囲気満点奥が「猿飛佐助 甲賀手裏剣のカツ丼」(780円)で、手前が「鳥龍種 ガーグァの手羽先ぎょうざ」(580円)
かなり目立つ「そのソースに異議あり! オニオンリング~裁判長の木槌コロッケ付き~」(580円)「一狩り行こうぜ!! こんがり肉(ミニサイズ)」(580円)。骨に肉が巻き付けられ、おいしいこんがり肉を再現「白黒ハッキリさせよう 魚貝のクリームパスタ」(880円)イカスミを練り込んだリングイネを採用。ソースに絡めてどうぞ

(2012年 1月 24日)

[Reported by 船津稔]