バンダイナムコ、PSP「デジモンワールド リ:デジタイズ」
原点回帰を目指した「デジモン」シリーズ最新作


2012年 発売予定

価格:未定


 株式会社バンダイナムコゲームスは、PSP用デジタル育成RPG「デジモンワールド リ:デジタイズ」を2012年に発売する。価格は未定。

 「デジモンワールド」は、1999年にプレイステーション用ソフトとして発売された育成RPG。寿命のあるデジモンを育成しながら、異世界デジタルワールドを冒険するという独自の育成システムは高い評価を受け、今でも多くのファンを魅了している。「デジモンワールド」は、TVアニメ「デジモンアドベンチャー」の人気の後押しもあり、国内40万本、世界累計では160万本以上の売り上げを記録した。

 続編も数多く制作されたシリーズであるが、初代以降のシリーズではシステムが大きく変更され、未だに初代のシステムを継承した続編を望む声が多いという。本作は、そんな多くのファンの要望に応え、原点回帰をコンセプトに開発が行なわれているデジモンシリーズ最新作。

【デジモンとは?】

 デジモンとは、1997年に液晶携帯ゲーム「デジタルモンスター」に登場するキャラクターたちのこと。1999年に第一弾のアニメ「デジモンアドベンチャー」の放送が始まると好評を博し、海外でもヒット。液晶携帯ゲーム以外でも、ビデオゲームやトレーディングカード、フィギュア、漫画など、メディアミックス戦略により誕生から14年経った現在でも幅広い層に愛されている。





■ 異世界「デジタルワールド」で、少年は何を見るのか?

 舞台となるデジタルワールドは、コンピューターネットワーク上に存在する世界。しかし、ネット上の電脳空間というわけでもなく、現実世界からなんらかの作用によって流れ込んだ情報やデータが、物体として実体化する世界である。そのため現実世界のオブジェクトがデタラメに配置された奇妙な世界となっている。

【プロローグ】

 巨大企業GIGOカンパニーの提供する「デジタルモンスター」。「デジタルモンスター」はデジタル生命体「デジモン」を育成し、コロシアムで戦わせ、ランキングを競うオンラインゲームである。

 主人公の少年も「デジタルモンスター」に熱中するプレーヤーの1人。

 いつものように主人公が友人たちと「デジタルモンスター」にログインすると、1通のメールが送られてくる。そのメールに書かれた暗号を解いたとき、少年は異世界「デジタルワールド」へと旅立つことになるのだった。

現実世界デジモンワールド
主人公が目を覚ますとそこは草原だった。さらにネットゲームの中で相棒だったアグモンが目の前に!迷い込んだ先はデジモン達が暮らす、不思議な世界! 一緒に遊んでいた友人もこの世界に来ているようだ






■ 成長することで進化し、強くなるデジモンたち

 デジモンは、「デジタルワールド」と呼ばれるコンピュータネットワーク上の擬似電脳空間に生息するデジタル生命体。ゲームに登場するデジモンは、時間が経つにつれ年をとってゆき進化する。進化後の姿はプレーヤーの育成スタイルによって変化する。デジモンの成長は「幼年期」、「成長期」、「熟成期」、「完全体」、そして「究極体」の5段階がある。

アグモン(成長期)
成長して二足歩行ができるようになった、小型の恐竜の様な姿をした爬虫類型デジモン。まだ成長途中なので力は弱いが、性格はかなり獰猛で恐いもの知らず
グレイモン(成熟期)
攻撃力に特化したデジモンで、その闘争本能は極めて高く、相手を殲滅するまで戦いをやめない残忍で凶暴な性質を持ち、周囲に放つ異様な闘気に押されて普通のデジモンでは近寄ることすらできない

メタルグレイモン(完全体)
グレイモンが進化した姿。各部がサイボーグ化され、より強力な攻撃が可能となった。また背中には6枚の翼が備わり、飛行も可能に
グレイモン(究極体)
超金属「クロンデジゾイド」の鎧を身にまとった最強の竜戦士。グレイモン系デジモンに見られた巨大な姿とは違い、人型の形態をしているが、スピード、パワーとも飛躍的に向上しており、完全体デジモンの攻撃程度では倒すことは不可能




■ 登場キャラクター紹介

■ 主人公

 ロードバイクが趣味の中学生。友人たちとゲーム「デジタルモンスター」を遊んでいたところ、突然異世界デジタルワールドへと飛ばされてしまった。キャラクターデザインを担当するのは、イラストレーターのヤスダ スズヒト氏。

【ヤスダ スズヒト プロフィール】
 漫画家、イラストレーター。

【代表作】
・夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~
・デュラララ!!(キャラクターデザイン)
・女神異聞録デビルサバイバー(キャラクターデザイン)


■ ニコ(ニコライ・(ヤーコヴィッチ)・ペトロフ)

正義感の強い真直ぐな心の持ち主。

「スパシーバ! おまえにはいっつも助けられるな!!」

 主人公の親友でゲーム「デジタルモンスター」ではライバルプレーヤー。頼りがいがある一本気でストレートな性格。たまに周りが見えなくなり暴走することも……。ロシア人の父はGIGOカンパニーの研究者で、ニコは父のことを心から慕っている。


■ パートナーデジモン:誇り高きケモノ型デジモン

 ニコの頼もしいパートナー。無口でストイックな性格だが、パートナーとは強い信頼で結ばれている。

■ 成長期:ガオモン

 鋭い爪を生やしたガジモン系の亜種と考えられている獣形デジモン。俊敏な動きでヒットアンドウェイの攻撃を得意とする。両手のグローブは爪が成長するまで保護しているらしい。必殺技は、強靭な脚力を生かし、敵の懐に転がり込んで放つ「ローリングアッパー」と、回転しながら放つ「ダブルバックハンド」。

 また、素早く動いて高速連打パンチを放つ「ガオラッシュ」をもつ。


■ 究極体:ミラージュガオガモン

 全身がクロンデジゾイドの鎧で覆われた獣騎士型デジモン。桁違いの速度で移動するため、敵はまるで蜃気楼のような現象を目にする。必殺技は、両手から放つ三日月型の衝撃波「ダブルクレセントミラージュ」と、全身のエネルギーを溜めて、胸の口部から放つ超弩級の1撃「フルムーンブラスター」。

 また、疾風のごとく駆け抜け、敵を一瞬で切り裂く「ゲイルクロー」をもつ。


■ 鈴童アキホ

デジモンと心を通わせる優しい少女。

「だいじょうぶ、あたしはみんなと仲良しだもん!」

 元気で好奇心旺盛で楽しいコトが大好き。面倒見が良く、デジタルワールドでは困っているデジモンたちを助けて回ったりもする。デジモンたちと相性が良く、主人公では聞き出せない情報も聞き出すことができる。


■ パートナーデジモン:優しきトリ型デジモン

 面倒見の良いアキホのパートナー。心優しきデジモンで、アキホと一緒に困っているデジモンを助けようとする。

■ 成長期:ピヨモン

 翼の部分が腕の様に発達している雛鳥型デジモン。翼を器用に動かし物をつかんだりする事ができるが、そのために空を飛ぶ事は苦手。普段は地上で生活しているが、危険が迫ると空を飛んで逃げる。将来は大空を意のままに飛び回るバードラモンになるのが夢で、空を飛べないコカトリモンにはなりたくないらしい。

 好奇心旺盛な性格で、タネモンの頭の部分をついばむのが好き。必殺技は幻影の炎「マジカルファイアー」。


■ 究極体:ガルダモン

 大空を自在に舞うことのできる翼と、巨大な鉤爪を持つ鳥人型デジモン。ガルダモンは正義と秩序を重んじ、自然を愛する大地と風の守護神でもある。鳥型デジモンの中でも知性と戦闘能力の高い、選ばれしデジモンのみ進化すると言われ崇拝されている。

 デジタルワールドの秩序が乱れると、どこからともなく現れ、乱れの根源を正し平穏に導くと考えられている。必殺技は超速で真空刃を繰り出し、敵を切り刻む「シャドーウィング」。




■ 最強のデジモンを育てるために、デジタルワールドを冒険しよう

 デジモンワールドでの目的は2つある。1つは、デジタルワールドに飛ばされた謎を解明すること。もう1つは、デジモンワールドに迫る危機を回避すること。この2つの目的を達成するためには、パートナーであるデジモンを強く育て上げ、力を借りなければならない。強力なデジモンを育て上げ、デジタルワールドに散らばる危機を回避するための手がかりを集めよう。

フィールドバトルシーン街中
ショップ育成シーン


 デジモンの育成は「デジモンワールド」において最大のテーマとなっている。エサ・睡眠・トイレなどの世話をしてデジモンを育てていく。育成において最大の特徴は「デジモンには寿命がある」ということ。寿命のあるデジモンを育成しながら、デジタルワールドを冒険することになる。

 デジモンは、ゲーム内の時間で24時間経つごとに1歳ずつ年をとってゆく。年をとるごとに外見が「進化」していく。進化するタイプは、「トレーニング」や「しつけ」の方法により変化する。育成を続けると、冒険の途中でバトルに敗れたり、病気なったり、寿命により死んでしまうが、死を迎える直前に最後の力を振り絞って能力を引き継いだデジタマを産む。

デジタマにはこれまでの育成データが継承され、能力を引き継だデジモンが誕生するが、病気やバトルに負けて死んでしまった場合、これまでの能力を引き継ぐことはできない




■ 覚えておきたい育成要素

【進化】【トレーニング】
進化後のタイプは育成過程により変化する。進化を決める要素は、エサ・睡眠・トイレなどの「育成ミス」の回数や「体重」能力の「パラメーター」が影響するデジモンを鍛えるには、トレーニングが必要になる。デジモンの種類によって、あがりやすい能力と上がりにくい能力があるので、方向性を決めてから育てていくと良いだろう

【しつけ】【吹き出し】
デジモンを「ほめる」と「おこる」でしつけることができる。「ほめる」ことで「ごきげん」が上がるが、「しつけ」は下がる。また、「おこる」ことで「ごきげん」は下がるが「しつけ」は上がる。「しつけ」が高いと命令を聞いてくれるパートナーデジモンは「吹き出し」によって様々な意思表示を見せてくれる。その「吹き出し」を見て、適切な行動をとると良いだろう。無視し続けていると、病気になり死んでしまうこともあるので注意してほしい




■ デジモンをサポートしてバトルを勝ち抜け!

 フィールド上には、野生のデジモンがたくさん生息している。野生のデジモンと出会い、相手が戦いの意思を見せたときバトルが始まる。バトルはその場のフィールド上で開始され、リアルタイムに戦闘が進行していく。この際、プレーヤーはパートナーデジモンを直接操作するのではなく、パートナーデジモンに見合った指示を出す形となる。

 指示を受けたパートナーデジモンは、プレーヤーの命令に基づいてバトルを繰り広げるが、「しつけ」の度合いが低いと指示通りに動いてくれない。戦闘はリアルタイムで進行するため、アイテムを与える際も時間は進んでいくので、アイテムを使う場合は指示出しのタイミングが重要になるという。

パートナーデジモンは自分で考えてバトルを行なっていくので、プレーヤーはパートナーデジモンに指示を送りバトルをサポートする

パートナーデジモンは、必ず1つ必殺技を持っている。必殺技は戦闘中に「フィニッシュゲージ」がMAXになると使うことができる




■ 仲間との共闘バトル!

 特定のイベントやボスとのバトルでは、仲間たちと一緒に共闘して敵と戦うことができる。仲間は敵を攻撃することはもちろん、アイテムを使って主人公をサポートしてくれることもあるようだ。仲間のサポートを受けてバトルを有利に展開しよう。

強敵と戦うには仲間の力が必要になる。仲間たちと共にデジモンワールドを冒険しよう




■ デジモンは進化することで強くなる!

 デジタルワールドに生息するデジモンは、育成の仕方により様々な姿へ進化する。今回紹介する「エアドラモン(成熟期)」は、育成次第で「メガシードラモン(完全体)」か「メガドラモン(完全体)」に進化させることができる。どのように進化させるかは、プレーヤー次第になる。

【エアドラモン(成熟期)】
巨大な翼を生やした幻獣型デジモン。非常に貴重なモンスターで神に近い存在といわれている。空中からの攻撃を得意とし、その咆哮は嵐を呼び、翼を羽ばたかせることで巨大な竜巻を起こす
【メガシードラモン(完全体)】【メガドラモン(完全体)】
フォルダ大陸周辺の過酷な環境を生き延びたシードラモン種が、弱肉強食のデジタルワールドを生き抜くために進化した形態完全体の中の竜型サイボーグデジモンの中で最強最悪のパワーを誇るといわれている暗黒竜デジモン




■ デジタルワールドのMAP紹介

 冒険の舞台となるデジタルワールドは、電脳空間に存在する異世界。デジタルワールドには人間は住んでおらず、デジモンと呼ばれるデジタル生命体が暮らしている。

【砂礫の辺土】
古代遺跡と巨大な電球が点在する不思議な砂漠。強烈な日差しが主人公たちを容赦なく照らす

【鉄路の緑苑】
主人公がデジタルワールドに飛ばされて、最初に目覚める場所。棄てられた電車の残骸が数多く散らばって丘を形成している


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(C)2011 NBGI

(2011年12月23日)

[Reported by 志賀康紀]