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PlayStation Vita ハードウェアレポート Part.1
いよいよ発売! 本体各部やメニュー&アプリの動作、ゲームプレイをチェック


12月17日 発売

価格:24,980円(Wi-Fiモデル)
   29,980円(3G/Wi-Fiモデル)



 いよいよ12月17日に発売されるPlayStation Vita(「PS Vita」)。このハードウェアレポートPart1では、SCEJにて本体を触らせてもらった模様を元に、PS Vita本体の基本的な作り、メニュー画面やタッチ操作、基本アプリ、そしてゲームプレイについてまとめていこう。

 なお、「PlayStation Network関連機能」、「フレンド」、「パーティー」、「グループメッセージング」、「コンテンツ管理」等の機能については発売日以降のレポートでお伝えする予定だ。




■ 「PS Vita本体の作りをチェック」―― 大きな有機ELディスプレイにデュアルアナログスティックなど、限られたスペースにバランスよく搭載。ホールド感も非常に良い

PS Vitaの前面は継ぎ目や段差のないフラットなデザイン。クリア処理が施されており、高級感が演出されているが、同時に映りこみや指紋が気になるところ
背面中央のフラットな部分は画面と同サイズのタッチパッドになっている。こちらもツヤがあるクリア処理が施されている

 まずはPS Vita本体の各部から見ていこう。前面は有機ELディスプレイを含め、全体がクリアで統一されており、高級感を感じさせる。ただ、ブラックのカラー部分はPSPと同じく、指紋および油脂汚れは目立つ。特にPS Vitaでは、タッチパネルを搭載している都合上、やはり指紋やほこりは気になるので、クロスでふき取るなどしたほうがいいだろう。また、画面が大きくなったことにより、背景も大きく映りこむ。画質との兼ね合いともいえるが、いちユーザーとしては、ノングレア処理された保護シートなども検討したいところだ。

 

 ただ、PSPと違う点としては、ボディ前面は大きな段差や溝がなく、方向キーやボタン、左右のアナログスティックを覗けばほとんどまっすぐな作りになっており、シートは張りやすそうに思える。左右がなだらかに傾斜していたPSPとはここが違っており、見た目の印象も異なる。

 前面には方向キー、左右2本のアナログスティック、○/×/△/□ボタンを備え、左右アナログスティックの外側隣にスピーカーが、左アナログスティックの下にPSボタン(ロゴ部分が光る)、右アナログスティックの下にセレクトボタン、スタートボタンを配置。□ボタンと△ボタンの斜め上のあたりには内側カメラもある。

 側面を見ると、左右の側面には端子やスイッチのようなものは何もないのが特徴的。手の平を密着させてグッと握れるよう配慮されている。L/Rボタンはオーバルな筐体デザインのラインに沿った丸みのあるボタンだ。

 なお、3G版のみ背面の左端(Lボタン側)にSIMカードスロットがあり、スロットの中にはSIMカードを載せてスロットへと差し込むための、プラスチック製のトレイが入っている。

 本体上部にはLボタン側の左から順に、電源ボタン、PS Vitaカードスロット、アクセサリー端子、ボリュームのアップ/ダウンのボタンが並ぶ。PS Vitaカードスロットとアクセサリー端子にはそれぞれ軟質の素材によるフタがついていて、端子の保護やPS Vitaカードの飛び出しなどを防ぐ役割をしている(処理はPSPのメモリースティックDUOスロットと同じようなもの)。また、アクセサリー端子の左右脇にはPSPのUSBユニット脇にもあった、固定用のネジ穴もあった。

 底面には中央にマルチユース端子(USBデータ通信/本体電源入力/音声入出力[ステレオ出力/モノラル入力]/シリアル入出力兼用)、その右横にヘッドホン/マイク端子(ステレオミニジャック)(音声入出力[ステレオ出力/モノラル入力])、さらにメモリーカードスロットを搭載している。

 フラットさが印象的な前面に対し、側面から背面へと視点を向けると、側面はボディに合わせてカーブを描いているがストレートに背面へとつながっている。背面はタッチパネルへと向かって丸みがついている形状となっている。背面タッチパッドは当然フラットで、やはりツヤのあるクリア処理が施されている。


オーバルなデザインで背面には指を置けるくぼみもつけられている。左右の側面にはスイッチや端子類がなにもなく、全て上下に集中させている
大きな特徴のひとつ「デュアルアナログスティック」。PSPのアナログパッドとは異なり、傾けて倒せる本格的な「アナログスティック」が左右に搭載された
写真左上はPS Vitaの上部で、右が「PS Vitaカードスロット」、左はアクセサリー端子。どちらもフタがついている。写真右上はPSV ITAの底面側で右端に専用メモリーカードスロットがある。写真右下は3G版だけにあるSIMカードスロット。SIMカードをトレイに載せて入れるという作りだ

PSP-3000と比べるとサイズも重量も増しているが、厚みはどちらも同じなところがひとつのポイント

 実際に手に持ってみると、PSPよりも硬質さと凝縮感のある感触。フラットな前面のデザインとクリアパネルの感触、そしてUMDスロットもないからか、全体に剛性感がある。

 PS Vitaを初めて見るとインパクトのある大きな画面に驚かされるが、手に持ってみると、画面だけでなく全体のサイズもPSPと比べると大きさを感じるが、サイズは数値を見ると以下のようになっている。

・PS Vitaのサイズ:約182.0× 83.5×18.6mm(幅×高さ×奥行き)
・PSP-3000のサイズ:約169.4×71.4×18.6mm(幅×高さ×奥行き)

 横幅で約13mm、縦幅(高さ)で約12mm増しているが、数値で比較するとそれほどとは思えず、また、厚みは変わっていない。

 重量は、PSP-3000と比べてみると、

・PS Vita(3G版)の重量:約279g
・PSP-3000の重量:約189g

 と約90g増している。しかし、大きく重くなった、と即座に言い切れない理由としては、本体を持ったときのフィット感の高さのインパクトによるところが大きい。前述のように左右側面にスイッチ類が一切なく、手の平をビタッとくっつけて持つことができる。また、背面の左右には指を置けるくぼみがついており、ここに本体を支える指がうまく収まるようになっている。剛性感の高い筐体をグッとホールドできるようになっているので、非常に持ちやすい。


ホールド感は非常に良い。厚みはPSPと同程度で、側面にスイッチ類がなくすっきりしていることや、背面の凹みに指を置きやすくしていることによる、持ちやすさのインパクトはなかなかのものだ

アナログスティックは可動域こそ広くはないが、くりくりとしていて感触が良い

 次はアナログスティックや方向キー、ボタン類の感触について。PS Vitaのハードウェアキー類はどれも感触が全体的に柔らかく、力を入れずに操作できるようにチューニングされている。

 アナログスティックはくりくりとした軽めの独特な感触。横からよく覗いて見ると、軸の真中あたりでパーツが分かれていて、そこを境目にしてスティックが可動するようになっていた。

 さすがにスティック自体の高さはあまりなく、可動域や倒す角度は狭いが、PSPのアナログパッドと比べると、その違いはハッキリとしていて、スティックを「倒す」ことができ、その感覚はまさしくアナログスティックといえる。逆に、持ち運び時の収納等を考えて高さを控えめにしながらも、これだけの感触を実現していることには感心させられる。PSPのように滑り止めを強くつける必要もなく、スティックの先端はDUALSHOCK3のスティックのように、少し指が摩擦でかかるような加工になっている。

 方向キーの周囲はボディがへこんだ形で処理されており、キー自体はプチプチとした独特な押下感。形状も中央が繋がっていることや上下左右が離れていないところからも、プレイステーション 3やPSPの方向キーとは若干方向性が異なっている。また、中央が繋がっているぶん直径がコンパクトで、このあたりはレイアウトスペース的な考慮もあったのだろう。

 ○/×/△/□ボタンも直径がPSPの同ボタンよりも若干小さ目。だがそのぶん指に触感を出すためか、ボタントップの角を残しているようで、クリック感も強め。こちらもやはり方向キー同様に、レイアウトスペースを考慮しての結果だろう。ひとつひとつが小さくなったぶん、押下感やキートップの形状を工夫している。

 PSボタン、セレクトボタン、スタートボタンはいずれも誤操作しないようにボディから飛び出さない高さのボタンになっている。押し込むようにすればしっかりと押せるのだが、セレクトボタンとスタートボタンは直径がかなり小さく、さすがに少し押しづらさを感じたところがある。

 L/Rボタンの感触はPSPのL/Rボタンに近く、ガタつきもなくしっかりと押し込めてクリック感もある。電源ボタン、ボリュームのアップ/ダウンボタンはどれも丸いボタン。3つとも本体の上部側面にあるが、ボリュームダウンボタンが1番指から遠くなるよう配置されている。ゲームに関係するボタンを順に並べた、という配置になっている。


アナログスティックの高さは控えめで、一見するとこの高さでちゃんとスティックを倒せるのか? と思うところもあるが、実際は軸の中央あたりでパーツが別れていて、そこから倒れるようになっている

×ボタンを押しているところだが、PS Vitaを持つと写真のように親指が上から入るような角度になる。そのため、アナログスティックの上を通ってボタンを押せるようになっている

 全体的にボタン類やスティックはボディの形をへこませることで高さを押さえ、限られたスペースの中へ、ギリギリのバランスで配置している。ダウンサイジングしながらも、押下感や感触を工夫しているところも感じられて、実際に操作してみると扱いやすい。若干気になるのは○/×/△/□ボタンの小ささで、もう少し大きいほうがより操作しやすそうに思うが、これ以上大きくすると、今度はスティックとのバランスや指の配置に無理がでてくるかもしれない。そのバランスをとった結果、現在の配置、大きさが決定されていると思われる。

 アナログスティックの配置については、これもほかのボタン類と干渉しないよう、絶妙な位置に置かれている。方向キーや×ボタンあたりを操作するときに親指にスティックの端が触れるものの、スティックが動いてしまうようなことはない。親指がアナログスティックの上を通って方向キーやボタンに届くという上手い作りだ。

 逆に、あえて親指の第2関節あたりをスティック先端にビタッとつけて、方向キーやボタンに親指の先を置きながらアナログスティックを操作するということもできなくはない。さすがに繊細なコントロールは厳しいが、アバウトに倒すぐらいならできそうだ。将来的に、特殊な持ち方が生まれるかもしれない。


●「PS Vitaならではの持ち方」―― 両手持ち、片手持ち前面タッチ、背面タッチ重視持ち。それらをカバーできるぐらいのホールドの良さ

前面・背面へのタッチ操作も行なうので、片手で持つ場面も多い。時には写真のように前と後ろではさむようなタッチ操作をする場面も出てくる。片手でホールドしやすいので、こうした操作も楽にできる

 PS Vitaでは、画面へのタッチ操作があるため、PSPとは違って持ち方を変える場面も多い。ボタン操作が中心なら両手でスタンダードにホールドすればいいが、前面タッチをするときには片手で本体を持って利き手で画面をタッチ、さらには背面タッチを重視して背面側へ指を伸ばしたくなるという場面もある。

 そうした各種の持ち方、特に片手持ちでもこの重量を支えられるように、しっかりとホールドできるように工夫されている。片手で持って前面タッチをしている時でも、頼りない感じはなく、楽々とタッチ操作ができたのが印象的だ。これは特に背面左右にある凹みの存在が大きく、片手で持つ時には凹みに指を置き、より強くホールドできるようになっている。

 逆に、両手を使って左右からがっちりホールドしながら、前後のタッチパネルに触れようとすると、画面が大きく指が届かない。特に背面タッチ時には、手を少し背面側にずらして中指を伸ばすように意識したほうがいいようで、手の小さい人や子供だとちょっと大変かもしれない。

 PS Vitaでは、ボタン操作とタッチパネル操作の2つの要素が同居しているがゆえに、ボタン操作しながらタッチ操作、という状況では、PSPとは異なり、持ち方も変えてプレイする状況が出てくる。「これは新しい体験だな」という新鮮さが感じられるのはまさにこの状況で、この感覚はぜひともご自身の手で触って体験してみてもらいたい。



■ ホームメニューでの操作やアプリの制御をチェック!

●「メニュー画面」―― メニューはタッチ操作のみで、上下左右にページをスライドする方式

ホームメニュー画面には、画像のように3個、4個、3個とアプリのアイコンが並ぶ。この画像が1ページで、ゲームなどを追加していくと、下にページが増えていく。起動中のアプリは右ページに並んでいく
起動中アプリを一覧表示させたところ。写真のように最大6個のアプリを起動させておける

 メニュー画面は全て前面タッチ操作で行ない、方向キーやボタン類は全く使わないという大胆な作りになっている。ほぼスマートフォン感覚と言っていい。タッチの反応は速めにチューニングされているのか、かなりキビキビとした動作をしていた。

 PS VitaのHOMEメニューは、PSPやPS3で採用されたXMB(クロスメディアバー)とはちょっと異なっている。メニューの画面内にはアプリの丸いアイコンが、上3個、中4個、下3個で、最大10個が並ぶ。タッチした指を上下にスライドさせてアプリアイコンが並ぶページを切り替えていく方式で、ページの切り替えは上下、起動後にバックグラウンドで待機中のアプリやゲームを選ぶ場合は、ページを左右へとスライドさせる。

 待機中のアプリを使う場合には、ページを右へとスライドしていき、目当てのアプリがスタンバイしている画面からタッチして再開させる。起動した状態の画面が並んでいるわけではなく、ワンクッション置かれている。ただし、ミュージックだけはバックグラウンドで曲を再生しながら各種の操作が可能だ。ゲームサウンドとミュージックの実行中は、2つがミックスして再生されるので、ゲームによるが、好みのBGMでプレイすることが可能だ。

 待機中のアプリやゲームの画面には、救命用浮輪のマークや回転する矢印、検索などのマークが表示される。浮輪はそのアプリのヘルプ表示、矢印は更新(ブラウザなど)、検索マークはゲームに関する情報のブラウザ検索といったものだ。ちなみにブラウザ検索では適切なキーワードが自動で入るようになっている。

 待機中のアプリを終了させる場合は、待機画面の右上にある、紙がめくれているような場所があるので、そこから斜めに“めくる”ようにタッチして終了させる。

 待機しておけるアプリの数は最大6個(ゲームはその中で1つのみ)で、ホームメニューから右へと6画面分、待機中のアプリが並んでいく。起動したアプリの数が7個を越えると、ゲーム以外の待機中アプリが古い物から順に自動で終了されていくという方式だ。

 ゲームをプレイする間もほぼ全てのアプリを待機させておけるのだが、ブラウザだけは、ゲーム起動時にブラウザを終了するという表示が出て、終了後にゲームが起動するようになっている。やはりブラウザは使用するメモリ量が多いためだろう。


右上の通知領域をタッチしたところ。メッセージ受信やダウンロード状況など、様々な情報がここで通知される

 画面の上部バーには起動中のアプリを示すアイコンが7個(ホーム+アプリ6個)表示されるほか、PSボタンを2回押して待機中のアプリを一覧表示することも可能。画面上部のバーにはそのほかに、電波状況のインジケーター、時計、バッテリー残量のマークが並ぶ。

 画面の右上に丸くあるのは通知表示で、タッチすると広がり、最新のメッセージなりトロフィーなりの通知が表示される。そこから詳しい表示(トロフィーならそのゲームのトロフィー一覧など)へジャンプすることもできる。

 ちなみに「ウェルカムパーク」をプレイ中に偶然トロフィーを獲得したのだが、右上にトロフィー獲得の表示が出た。感覚としてはPS3のタイトルでトロフィーを獲得した時とほとんど同じだ。

 メニュー画面はカスタマイズすることもできる。画面のアイコンがないところを長くタッチするとカスタマイズ画面に入り、ページ背景の色を変えたり、フォト内の画像ファイルを背景に使うこともできる。特定の色のページにジャンルの近いアプリを並べてわかりやすくしたり、好きな画像ファイルをどんどん背景に使っていたりと使い方は自由だ。ページをスライドさせるときに背景の設定が異なっているとグラデーションで色が変化する処理がされていた。


トロフィー画面。基本的な作りはPS3とほとんど同様で、右の画像のようにフレンドと比較することもできる

●「スリープ〜再開」―― スリープは一瞬。再開時はロック画面を“めくって”使用開始

右上のめくれて青い下地が見えているところから剥がすように触るとロックが解除される

 本体をスリープさせる時は、上側面の左側(Lボタンの右)にある電源ボタンを1回押すだけ。スリープへと移行する際は、PSボタンが青く点滅する。スリープに入るのはあっというまで、復帰する時も同じく電源ボタンを押すだけ。こちらも瞬時に復帰する。

 復帰すると最初にロック画面が表示され、スリープ中の通信で受信したメッセージ等の通知や、大きめの時計が表示される。このロック画面の右上にはシールがめくれているようなところがあるので、ここをタッチして斜めに剥がせばHOME画面へと入る。この操作は起動時も同様となっている。

 ちなみに電源をON/OFFするときは、電源ボタンを長押しする。

●「ビデオ」―― 自然な発色と明るさ、残像感のない有機ELディスプレイは視聴用途にも最高

有機ELディスプレイで見る映像はギラつきがなく自然で柔らか。再生のコントロールをタッチでできるのも手軽だ

 ビデオのアプリでは有機ELディスプレイの良さをこれでもかと感じることができた。見せてもらったのは映画の予告編やサッカーの試合中継の映像なのだが、画面の印象は抜群にいい。前述のように黒が白ボケのない本当の黒色をしていて引き締まっており、その基準から他の色も映っているので非常に自然な発色だ。

 画面の明るさも柔らかくてギラつき感のない自然なもの。ただし、そのぶん輝度としては控えめな印象があって、明るさ設定が最大でもPSP等の液晶パネルと比較すると、少し暗めかな、という印象を受けた(同じ映像素材で比較しているわけではないので、厳密ではない)。

 残像感の無さもポイント。特にサッカーの試合では速いボールの動きや、スタンドの映像に残像がほとんど感じられない。

 再生したファイルはPS Vita用に解像度960×544にエンコードしたものということで、解像度の高さと有機ELディスプレイの組み合わせによって、ポータブルな機器ながらハイクオリティな映像が楽しめた。

 コントロールはタッチ操作がやはりメインで、再生バーをスライドさせたり、タッチで前後のファイルへと移動できる。コントロールパネルの呼び出しや非表示もタッチ操作だ。

●「フォト」―― スクリーンショットも撮影可能

フォトでの画像閲覧でも有機ELディスプレイの良さが十分に発揮される

 ビデオと同様に有機ELディスプレイの良さを堪能できるのがこの「フォト」だ。コントラスト比の高さや解像度の高さは、写真の閲覧にも非常に向いている。タッチ操作で画像ファイルを選択できるほか、ピンチイン/ピンチアウトでの拡大縮小ももちろんできる。

 背面カメラ、前面カメラでの撮影も可能。撮影時の解像度は最大640×480(VGA)と4:3の比率になるが、上下を切り落とした形で16:9の写真も撮影できる。

 また、「スタートボタンとPSボタン同時押しでスクリーンショットを撮影」という機能もある。こうして保存したスクリーンショットをフォトで閲覧するもよし、メニュー画面の背景に使うというのもありだろう。


●「ミュージック」―― 音楽を再生しながらゲームを起動すればゲーム音はSEだけに

ミュージックはバックグラウンド再生させたままゲームプレイも可能で、ゲーム側の音はSEだけになる

 ミュージックでいくつか楽曲を再生してみたが、本体内蔵のステレオスピーカーでもそこそこ以上に高い音質で楽しめるという印象だ。高音域が強めで、さすがに中〜低音域での細かな音はくっきり聞こえてこない印象はあるが、より高い音質を楽しむのであればヘッドホンを使おうということになる。このあたりはPSPに近い印象だ。タッチ操作を使った快適なコントロールができるのは嬉しい。

 最大のポイントはゲームプレイでのカスタムサントラ機能。ミュージックで音楽を再生しながらゲームを起動すると、ゲーム側の音はSE(効果音)だけになって好きな曲を聴きながらプレイできる。この機能はゲーム側の対応ではなくPS Vita本体側の機能で、どのゲームでも可能だ。

●「ウェルカムパーク」―― PS Vitaの特徴が把握できるチュートリアルアプリ

 おそらく誰もが最初に触ることになると思われるのが、この「ウェルカムパーク」というアプリ。5種類のアプリが収録されたプリインストールアプリケーションで、PS Vitaにどんな機能があるのかを手軽に理解できるチュートリアル的なものだ。

 「クイックタッチ」は数字を順番通りにタッチしていくミニゲームで、こちらは前面と背面のタッチ操作、2本指の同時押しなど、タッチ操作にどんな種類があるかが分かる。

 「スライダー」はモーションセンサーの機能を体験できるミニゲームで、PS Vita本体を傾けてボードに乗ったキャラクターを動かして障害物を避け、スコアを競う。手前に軽く持ち上げる動きでジャンプも可能で、シンプルながらちょいちょい遊びこんでしまいそうなゲームだ。

 「フォトパズル」はカメラで写真を撮り、それをいわゆる“15パズル”にして楽しむというもの。撮影した写真がバラバラな配置のパネルになり、それをスライドさせて元の絵に戻していく。

 「ループボイス」はマイクを使った音遊び。タッチしながらマイクに向かって喋ったり音を出したりすると、それが録音されて繰り返し再生されるようになる。そうしていろんな音を取り込んで、背面タッチしたりPS Vitaを揺らしたりすると楽器の音の効果音が出せるので、適当に録音した音がループしている中で楽器の音を合間に鳴らしたりしているうちに、なんだかリズムができてくるという、ちょっと変わった遊びだ。

 「ハローフェイス」はカメラを使った遊び。なんとなく顔に見える物、目が2つあって口があるみたいな物を撮影すれば、それがモーフィングして顔だけのキャラクターになって喋りだす。ある程度顔っぽく見える物を撮影するのがコツで、コンセントなんかが分かりやすい。成功するとコンセントの穴がぐにぐにと動いて喋ってりだすキャラクターが生まれる。他にも、ペットボトルを3つ並べて上から撮ったりしても成功したりと、意外なものでもキャラクターにしてしまうアプリだ。




■ ゲームプレイで手触りや操作感、“PS Vitaらしいゲーム”の方向性とは何かをチェック!

●「みんなのGOLF 6」では馴染みある「みんGOL」の中にカメラやタッチを使った機能がたくさん

「みんなのGOLF 6」はシリーズ作からさらに進化した正当進化という印象。だが、タッチ操作やカメラを使った遊びもふんだんに盛り込まれている

 「みんなのGOLF 6」は短時間ながらプレイさせて頂いた印象で言うと、“正当進化な「みんGOL」ながらタッチやカメラを使った遊びも豊富に取り込んでいる”というものだ。

 ゲーム部分は馴染みある「みんGOL」の正当進化という印象なのだが、ユーザーインターフェイスにボタン操作とタッチ操作が融合していて、色々なギミックが盛り込まれている。

 クラブの選択やショットなど、基本的なプレイは従来のボタン操作で行なうのだが、例えばキャラクター選択画面で前面タッチでキャラクターを回転、拡大縮小できたり、ラウンド中に前面タッチと背面タッチでキャラクターをつまむようにして持ち上げると、キャラクターが空中でじたばたするなんてこともできる。このつまみ上げるギミックでティーショット位置の変更ができるようになっているのだ。

 コースの遠景にある木を前面タッチで触ると、木々が揺れて「ガサガサッ」という文字が表示されるなんていう小ネタもあった。そうした、PS Vitaならではの細かな遊びもいろいろと盛り込まれているようだ。

 また、視点変更の操作があってキャラクターの主観視点でプレイができたりもするのだが、この変更操作は前面タッチ操作で行なうようになっている。さらに、視点変更でキャラクターの目線(主観視点)にしてから△ボタンを押すと、ゲーム中の背景が背面カメラに映っている現実の景色に変わった。

 基本的な魅力は崩さずに正当進化させているという印象の「みんGOL6」だが、ユーザーインターフェイスの中にタッチ操作が入っていて、“1つの画面に対してボタン操作もタッチ操作もできる”という新しい形になっている。さらにカメラを使った遊びも取り組んでいて、“PS Vitaらしいゲームの姿”というものが垣間見える1本だ。


タッチ操作で視点をキャラクターの主観視点に。さらにそこから△ボタンを押すとゲーム中の遠景が背面カメラで映している映像に!

●「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」はタッチ操作でも本格的なゲームができるという証明

クライミングアクションのシーンではタッチ操作で飛び移っていく足場をなぞるだけでネイトが進んでいってくれる。タッチ操作でもボタン操作でもどちらでも楽しめる作りが随所に感じられる

 「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」をプレイしての印象は、“PS Vitaはボタン操作でもタッチ操作でも本格的なゲームがプレイできる”という証明の1本というもの。もちろん従来の「アンチャーテッド」シリーズ作のようにボタン操作でプレイできるし、右アナログスティックがあることで視点操作が快適にできるのは非常に嬉しい。だが、タッチ操作でも同等か、シーンによってはそれ以上に快適なプレイが楽しめる。

 例えば、途切れ途切れにあるパイプを飛び移りながらつたっていく、クライミングアクションシーン。シリーズではおなじみの場面だが、今作ではタッチですーっと進んでいきたいラインをなぞるだけでネイトが飛び移りながら移動していってくれる。段差を乗り越える時は上へ、降りる時は下へとタッチでスライドさせるだけと他の操作も直感的だ。

 細かなところはボタン操作で行ない、ルートが見えているような簡単な場面ならタッチ操作でサクサク進むといった遊び方ができる。操作が選べる良さと、煩わしさの軽減という魅力だ。タッチ操作で進むと半オートプレイな感じにネイトが進んでいくのでテンポはいいものの手軽すぎるように思えるところもあるのだが、もちろんなぞったラインが不正解なら途中で止まってしまうので、ルートを探るという余地は残されている。

 銃撃戦のシーンでは、Lボタンでスナイパーライフルを構えRボタンで撃つのだが、スコープ画面で画面右か右裏を上下にスライドすると、スコープの拡大縮小ができる(方向キーの左右でも可能)。前面タッチ、背面タッチどちらでもできるのだが、ボタン操作をしつつなので背面タッチのほうがスムーズだ。右手の中指で背面をすーっと上に滑らせれば拡大されていく様は今までのゲームにない新鮮さがある。

 また、スコープを覗いている時はモーションセンサーで本体を傾けて照準を動かす。その動きは敏感すぎることもなくて狙いやすい。

 一連の流れをまとめると、Lボタンでライフルを構えてスコープを覗き、モーションセンサーで本体を上下左右に動かして視点を操作し敵を見つけ、背面タッチで拡大縮小を調整しつつ、Rボタンで撃つ。というものになる。文章だと大変そうに思えるかもしれないが、一連の動作はとてもスムーズに行える。

 もちろん、ボタン操作や左右アナログスティックを使った従来の操作も可能。「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」では、タッチ操作、ボタン操作、モーションセンサーが融合しているという印象を強く受けた。大きな1画面に対して、ボタン操作とタッチ操作が融合しているゲームというのは今までに例がなく非常に新鮮。次世代機にふさわしい、新しい広がりを感じさせるところがあった。


本格タイトルに対して、ボタン操作とタッチ操作を使い分け、併用しながら遊んでいくというのはこれまでにない感覚。PS Vitaならではな新鮮さがあった




 今回のPart.1で試した範囲で感じたのは、PS Vitaは“タッチ操作が加わったことで新しい可能性が大きく広がったハード”ということ。もちろんタッチ操作だけならいくらでも前例があるが、1つの画面に対して前面・背面のタッチが可能で、さらに本格的なアナログスティックやボタンを備えているというハードは見当たらない。

 そして、ゲームタイトルもその特徴を活かせるよう“ボタン操作もタッチ操作も融合した”新しいUIに足を踏み入れている。その新鮮さは、まったく新しい携帯ゲーム機という印象を与えてくれるはずだ。

 まだまだPS Vitaには特徴がある。それがネットワーク関連の機能だ。それらにフォーカスしたPart.2もお楽しみに!

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(2011年 12月 17日)

[Reported by 山村智美]