ゲームポット、「第6回パンヤジャパンカップ」を開催

波乱の展開を乗り越え、日本代表の3名が決定!


12月3日 開催

会場:アイ・カフェAKIBA PLACE店



 株式会社ゲームポットは12月3日、Windows用オンラインゴルフゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」(以下、パンヤ)のゲーム大会「第6回パンヤジャパンカップ」の決勝大会を、アイ・カフェAKIBA PLACE店にて開催した。

 この大会で上位3位に入った選手は、2012年1月にタイで行なわれる世界大会「PangyaWorldChampionship」に日本代表としての出場権を得られる。




■ 全国からエースが集合。栄光は誰の手に

マウスやキーボードなど使い慣れた道具を持参する選手も多い

 決勝大会にはあらかじめオンラインで行なわれた予選を突破した12名の選手が集まった。参加選手は「いがりさん」選手、「Brunel」選手、「鎮宮」選手、「oilpaper」選手、「えすてぃ(ばら)」選手、「-yusk-」選手、「鮫(ほね)」選手、「★鮮花★」選手、「†suraimu†」選手、「ひでじい@ws」選手、「ΗёДνёЙ」選手、「Calculator」選手の12名。試合にはGMの「(てんし)みつば」氏も参加し、総勢13名での試合となった。

 ルールは18ホールを40分以内に回る大会モードを2回行ない、両ステージの合計スコアで競う。第1試合は空飛ぶ小島や、ボールが加速するブーストゲートなどギミックが豊富なホールが多い「WizCity Front」、第2試合は昨年の大会でも利用されたスタンダードなホールが多い「BlueLagoon Front」で行なわれた。

 ネットカフェで行なわれる大会だが、モニター・PC本体以外のキーボードやマウス、ヘッドフォンなどは持ち込み可能。リラックスしてプレイできるようにと人形を持ち込んでいる選手の姿も見えた。試合の様子はニコ生でも中継されており、GMの「夏みかん(ほし)」氏が実況・解説を行なっていたが、設備の都合上、同時に複数の選手の画面を配信することができなかったのは残念だった。

 会場に来た観戦者とニコ生の視聴者数はともに多く、サービスインからかなりの時間が経っているゲームだが多くのユーザに愛されているというのがこちらにも伝わってきた。


試合前の様子。どの選手も入念に練習している
より自宅に近い環境で落ち着いてプレイをするため(?)に小道具を持ち込む選手も



■ 日本トップクラスの選手達が好プレーの連続で魅せる。第1試合から本気プレイ

 試合の状況の前に「パンヤ」というゲームについて改めて紹介したい。「アバター要素があり、オンラインでプレイできるカジュアルなゴルフゲーム」だが、本作はそれだけではない。ボールの位置や風の強さ、向き、地形などの要素を独自の“計算式”に入力し、その結果をベースに、クラブ、ショットの向き、強さを正確に入力するという一面を持ったゲームになっている。

 と偉そうに書いたが私も前者の様に考えていたので、会場で少し面食らうことがあった。選手毎にやり方はバラツキがあるが、大半の選手はチャットウィンドウを使い計算を行なったり、目盛りを作成しゲージの位置などを調整していた。いずれにせよ“カジュアル”という印象は全くなく、まさに真剣勝負だった。


チャットウィンドウを使って計算式や目盛りを入力している

 試合が始まると、和やかだった会場が一転、どの選手も黙々とプレイしていた。流石に1,000人参加の予選を突破したメンバーだけあり、好プレーの連続。ときおりギャラリーから驚きの声も聞こえてくる。

 昨年のジャパンカップでも優勝した「いがりさん」選手は王者の風格を感じさせる堂々としたプレイを見せるが、4ホールで失敗しバーディになってしまう。「Brunel」選手は6ホール、きっちりとホールインワンを決める。8ホールが鬼門だが、1試合に1つしか使えないセーフティというアイテムを使い確実に決める戦略だ。

 2009年、2008年で優勝した「-yusk-」選手は9ホール、綺麗にパッドを決めてイーグル。10ホールでは風の影響が大きいのか安定剤を使い、ホールインワンと好プレーを見せる。11ホールもホールインワンを狙うがわずかにずれてしまう。

 そうこうしているうちに、残り時間5分というアナウンスが。残り時間が少なくなり、焦りのせいかミスをしてしまう選手が目立った。結果はスコア-39で「いがりさん」選手、「Brunel」選手がトップ。-38で「★鮮花★」選手、「鎮宮」選手、-37で「-yusk-」選手、「えすてぃ(ばら)」選手、「oilpaper」選手と大混戦となった。


好プレーの連続でギャラリーを魅せる選手達



■ 混戦をくぐり抜けたのは「-yusk-」選手。TOP3にグランプリ受賞者が2人

 第2試合の「BlueLagoon Front」はユーザーにはお馴染みのマップであり、研究されつくされているので、いかにミスをしないかが好スコアを残すコツになる。

 暫定1位の「Brunel」選手を追う「いがりさん」選手は3ホールでホールインワン。上級プレーヤーにとってはこの位は当たり前らしく、驚きの声もなかった。「Brunel」選手は4ホールで痛恨のミス。6ホールではホールインワンを取り自分のペースを取り戻したかに見えたが、後半はミスが続いてしまった。

 対して、淡々とプレイしていた「-yusk-」選手は全ホールチップインを決め、結果-41でフィニッシュ。「いがりさん」選手は-38、「Brunel」選手は-37というスコアに。

 総合順位は、合計スコア-78で「-yusk-」選手がトップ、2位は-77で「いがりさん」選手、3位は-76で「えすてぃ(ばら)」選手と「Brunel」選手が並んだが、PPの差で「えすてぃ(ばら)」選手になった。「-yusk-」選手は2008、2009の大会でグランプリ、「いがりさん」選手は2010年の大会でグランプリと、優勝経験者が上位にくるという結果になった。

(右上)GM「なつみかん(ほし)」氏よりトロフィーを受け取る「-yusk-」選手

 日本代表に選ばれた3名は「1回戦は失敗を引きずってしまったが2回戦でなんとか立て直せた」(えすてぃ(ばら)選手)、「ちょっとミスが多かったがなんとか……」(いかりさん選手)、「第1試合は危なかったんですが、第2試合でひっくり返せた」(-yusk-選手)とそれぞれ試合を振り返っていた。

 試合終了後のインタビューで世界大会に向けての意気込みを聞いたところ「優勝すると思っていなかったのでこの勢いのままいきたい」(-yusk-選手)、「去年の世界大会では日本が勝ったし、今回アウェーで勝てば実力が認められると思うので」(いがりさん選手)、「初出場で3位に入ってしまったので、足を引っ張らないようにがんばりたい」(えすてぃ(ばら)選手)と答えてくれた。

 運営プロデューサーの千葉直人氏とGM「夏みかん(ほし)」氏は「代表選手に決まった後はみんなで練習したり情報交換ができるので、グッと実力が伸びると思います。我々も出場した経験があるのでメンタル面などでフォローします」とアドバイスを送っていた。

 最後に今回のイベントでパンヤに興味を持った初心者の方へ、「ゲーム内のコミュニケーションが盛んなので、色々教えてもらって、練習するのがいいと思います。特に確実にパンヤを出すことは大事ですね」と語ってくれた。


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(2011年 12月 5日)

[Reported by 八橋亜機]