セガ、「初音ミク -Project DIVA- extend」店頭体験会を開催
プロデューサー林氏へのミニインタビューもあわせてお届け!


10月29日 開催

会場:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba(東京)
   ヨドバシカメラ マルチメディア仙台(宮城)
   ヨドバシカメラ マルチメディア博多(福岡)


秋葉原の体験会場では、モニターつき6台とモニターなし4台の計10台の試遊台を用意。多くのファンが詰めかけていたが、プレイ時間が約5分程度ということもあって、比較的プレイ待ちの行列のまわりは早いように見受けられた

 10月29日、株式会社セガは11月10日に発売を予定しているPSP用リズム・アクション「初音ミク -Project DIVA- extend」(以下、「Project DIVA extend」)の店頭体験会を、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba・仙台・博多の3会場において開催した。

 本イベントは、現在PlayStation Storeで配信されている体験版が試遊できるほか、体験プレイ後には「Project DIVA extend」の関連グッズがもれなくもらえるというもの。取材を行なった13時ごろの秋葉原の会場では、100人程度の体験プレイ待ちのファンが列を作り、自分の番が来るのを今か今かと待ち望んでいた。

 また、関係者の話では、朝早くから200人ほどのファンによる列ができたため、急遽体験会の開始時間を予定されていた9時30分から8時30分に繰り上げたという。関連グッズがもらえるという特典はあるものの、すでに配信が行なわれている体験版の体験会にこれだけの行列ができることからも、「初音ミク -Project DIVA-」シリーズの人気の高さをあらためて感じることができた。

 なお、11月5日には同様の体験会が愛知県のゲーマーズ名古屋店において、13時~18時の間に開催される予定となっている。近隣のファンの方は訪れてみてはいかがだろうか。


試遊台近くに設置されていたモニターには「Project DIVA extend」関連のPVが常時流されており、プレイ待ちのファンを楽しませていた体験プレイをした人には、もれなく全員に「Project DIVA extend」関連グッズとして、応援団バッジ&ステッカーと、ポスターがセットでプレゼントされていた



■ プロデューサー林氏へのミニインタビュー

「初音ミク -Project DIVA- extend」プロデューサー、株式会社セガの林 誠司氏

 また、秋葉原の会場には「Project DIVA extend」のプロデューサーである株式会社セガの林誠司氏も訪れており、報道陣向けに囲み取材をする機会が与えられた。

 林氏からは、発売を直前に控えての心境や、「Project DIVA extend」でパワーアップした具体的な内容について伺うことができたので、あわせてお届けしていこう。

――こういった形でユーザーの方に触ってもらうのは東京ゲームショウ以来だと思いますが、この体験会を見てみての率直な感想はいかがですか?

林 誠司氏(以下、林氏): 今日、まずは天気が良くてよかったなと。(体験会の会場が)外なので、(初音ミク関連のイベントは)雨になることがなぜか多くて、寒かったらどうしようかな、と心配していましたが、結構暖かくて、まずそれがよかったなと思います。また、朝から非常にたくさんの方に並んでいただいたということもお聞きしていて、非常にありがたいなと思います。今回の体験版に関しては、東京ゲームショウバージョンと基本は同じですが、それでもこうやって遠くまで来ていただける。そういった部分でファンの方に支えられているんだな、ということを実感しました。

――今回「Project DIVA extend」では前作の「初音ミク -Project DIVA- 2nd」から比べていろいろパワーアップしている部分があると思いますが、プロデューサーから見てのおすすめのポイントはどこですか?

林氏: 「初音ミク -Project DIVA- 2nd」(以下、「Project DIVA 2nd」)を発売させていただいてから1年以上経っているんですけれども、結構ずっと支持していただきまして、思った以上にたくさんの方に遊んでいただきました。まずは「Project DIVA 2nd」をベースによかったところをそのまま伸ばしつつ、「こういうところは、こうしたほうが良かったのでは?」という部分については直しつつ、全体的には遊びやすく、より楽しくということをコンセプトに作りました。

 今回特に力を入れたのは、追加された楽曲がかなりありますが、そこで新規に作りこむ映像のクオリティをいかに高くするか、ということと、後はそれぞれ、何かしら新しい試みを入れ込んでいくというところを考えながら、1つ1つ作っていきました。その辺りをぜひ見ていただきたいです。

――個人的に好きな曲は何ですか? また、難易度が高いなど、この曲をやってほしい! という曲がありましたらお願いします

林氏: 個人的にというよりは、今回いろいろと新しい試みをしたという先ほど話の流れでいいますと、たとえば「裏表ラバーズ」(アーティスト:wowaka)という曲の場合、モーショングラフィックスという、今までは3Dポリゴンのキャラクターが踊るというのが基本でしたが、背景の映像であったり、文字についても3Dポリゴンをからめながら表現しています。これは新しい試みの1つなので、ぜひそういったところは見ていただきたいです。

 あともう1つ、今回新しい試みとして、今まで「初音ミク -Project DIVA-」(以下、「Project DIVA」)では1人だけ、「Project DIVA 2nd」では2人になりました。あともう1つ「Project DIVA 2nd」では楽器演奏をはじめました、というのがあったんですね。今回「Project DIVA 2nd」から「Project DIVA extend」になったときに、大幅なシステムの変更はしていないので、地味な試みとして、2人での演奏をやってみました。

 これ、結構やってみると非常に(処理が)重くて大変で、それを「孤独の果て」(アーティスト:光収容)と「那由他の彼方まで」(アーティスト:釣り師P)について、鏡音リン・レンのユニットを勝手にギターとベースで組み合わせました。2曲がそれぞれ違う作者さんの曲ですが、あたかもリン・レンのユニットで演奏しているかのような感じで演出させていただいたりだとか、そういった部分で結構思い入れがある曲です。

 難易度的なところでいいますと、「パラジクロロベンゼン」(アーティスト:オワタP)とか、かなり難しいと思います。これは楽曲を作っていただいたオワタPさんがですね、BPM(曲のテンポ)をゲーム用に、新しく変えて速くなっています。それが非常にイヤらしい譜面と組み合わさって、難しくなったかなと思います。

 今回、譜面のほうでもいくつもいろいろ工夫といいますか、作りこみのほうを、どうすれば難しくなるのかな? ということを研究しながら作っていますので、その辺も楽しみにしていただけたらと思います。

――今譜面の話が出ましたが、「Project DIVA 2nd」に入っていた曲で今回再録された曲の譜面は変わっていたりはしますか?

林氏: ここは、基本的には同じですね。同じ曲として入れさせていただいていますので、同じものを遊んでいただけるという形になってます。

――先日、ダウンロード版が発表されましたが、まだあまり知らないユーザーさんもいると思いますので、ダウンロード版についてもお話いただけますか?

林氏: はい、えっと……ダウンロード版です(笑)。(ダウンロード版の発売日が12月15日ということについて)新しいハードがその近辺に出ますから、ダウンロード版で遊んでいただける機会というのも増えるのかなと。その辺りに設定させていただいたのではないかなと。ダウンロード版でも快適に遊んでいただけると思いますので、ぜひそういう環境がある方はダウンロード版で遊んでいただきたいと思います。

――ダウンロードコンテンツの展開についてはいかがでしょうか?

林氏: 「Project DIVA 2nd」ではダウンロードコンテンツをやらさせていただいたのですけれども、「Project DIVA extend」では具体的なことはまだ決まっていないです。何か決まりましたら、それはその時点で発表させていただきます。

――公開されているPVなどで、いろいろとextendされているとのことなのですが、DIVAルームとかエディットモードについてはどのあたりがパワーアップしているのでしょうか?

林氏: そうですね。DIVAルームに関しては今回はイベントを結構いろいろ増やしました。今までと違う仕草をしてくれるミクさんたちと、会っていただけるかなと思います。あと、若干ですが声入りのイベントも仕込みましたので、どんなときにどんなことを言うのかな?というのも楽しみにしていただければ。

 あと、ルームテーマ・アイテム類は結構増やしました。ネタもかなり仕込んだので、見たらニヤッとしていただけるようなものが入っているんじゃないかなという風に思います。これは密かなおすすめといいますか、新しいルームテーマ・ルームアイテムのネタはぜひ見ていただきたいと思います。

 エディットモードのほうは、基本的なシステムというのはあまり変えていないんですね。ある程度慣れていらっしゃる方々が多くなっているので。もしも変えるのならば、根本的に変えないといけないと思うので。基本的に、システム的には同じなんですけれども、モーション・背景等々が大幅に増えています。特に今回、完全にすべてではないのですけれども、PVで作った背景のほとんどをエディットでも使えるようにしましたので、そこでかなりのバリエーションを作っていただけます。

 モーションのネタ的には、今までは踊り中心だったのですが、もうちょっとお芝居的といいますかですね、嬉しいときの動きだとか日常の動きに近いものの部分をモーションとして入れましたので、その辺が作っていただける方にとっては「あ、こういうモーション欲しかったんだよ」という風に言っていただけるのではないかと思います。

 なので、基本は同じシステム上で、いろいろなことを今回仕込んでみましたよ、という感じで作っています。

――新しいモジュールについてはどのようなものがありますか?

林氏: DLCを含めるともっと多いんですけれども、新たに40種類ちょっとぐらいありまして、今回のモジュールのテーマというのは、楽曲の映像とできるだけ合うものにしようというところで、その楽曲のPVにもともとゆかりのある絵師さんですとか、こういう方と合うんじゃないかなというのをこちらで考えまして、全部ではないのですけれども、できるだけそういう組み合わせが増えるように作ってみました。

 すでにいろいろ発表されているのですが、たとえば「積乱雲グラフィティ」(アーティスト:ryo)では宇木敦哉さんの「シャイニー」のモジュールが、前髪がちょっと違っていてカワイイぞとか、服装だけではなくて髪型ですとか髪の色・目の色だとかについてもデザイナーさんの要望に応えて調整を入れていますので、そういった部分で少しずつ違うキャラクターの魅力というのを出しているんじゃないかと思います。

 これは、いろいろな曲で組み合わせを変えながら使っていただけますので、またそういう遊びも広がっていくんじゃないかなと思いますので、それも楽しんでいただきたいポイントです。

――それでは最後に、発売まで2週間を切ったということで、ユーザーの皆さんにメッセージをお願いします

林氏: 「Project DIVA 2nd」からちょっと間があいてしまったという部分もあって、そこは申し訳ないなと思っているのですけれども、その分1つ1つの映像であったりモジュールであったり、あるいはイベント、そういったものについて一生懸命作りこんで、スタッフ総員の……何て言ったらいいんでしょうね、汗と涙と愛情をできるだけ注ぎ込んで作っています。ぜひ「Project DIVA extend」のほうも、「Project DIVA 2nd」や「Project DIVA」、ほかの「初音ミク -Project DIVA-」関連タイトルと同様に可愛がっていただければ非常にありがたいと思います。よろしくお願いいたします。

――ありがとうございました


(C) SEGA / (C) Crypton Future Media, Inc.
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(2011年 10月 31日)

[Reported by 菅原哲二]