カプコン、「モンスターハンターフェスタ’11」
「MHP3rd狩王決定戦」決勝大会! 各種コラボなども発表
コラボの発表から大会の解説まで出ずっぱりだった開発陣 |
入り口の正面にはジンオウガが来場者を威嚇していた |
株式会社カプコンは、「モンスターハンターポータブル3rd」の全国大会「モンスターハンターフェスタ’11」の決勝大会を10月2日に開催した。同大会は一時、東日本大震災により延期されていたが、7月から再開しこのほど決勝大会が東京で開催された。
「モンスターハンターフェスタ’11」は、「モンスターハンターポータブル3rd」における狩王を決定する「MHP3rd狩王決定戦決勝大会」のほか、「女子ハンター日本一決定戦」、「親子ハンター日本一決定戦」など各大会の決勝が行なわれた。またステージの「スペシャルゲストステージ」では、ゲストとしてお笑いコンビ次長課長の井上聡さん、後藤真希さんらのトークショウも実施された。
会場の入り口では実物大のジンオウガがお出迎え。会場内では各種イベント出展も行なわれた。PSP「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」のダウンロードコスチューム“ハロウィンの服”が先行配信されたほか、アオアシラやレオリウス装備のオトモアイルーなどが展示されたモンハンミュージアム、イーカプコン出張所のグッズ販売コーナーでは最新グッズの販売が行なわれ、モンハン部コンテンツとしてモンハン部限定オリジナルアイルー「マニャ」の配信など多彩な企画が組まれ、それぞれ人気を集めていた。
オープニングステージでは辻本良三プロデューサー、一瀬泰範ディレクター、藤岡 要ディレクター、小嶋慎太郎プロデューサーが登壇し、各種コラボレーション企画について明らかにした。「メイド イン モンハン部」では商品化アイテムが決定。10月3日からはプレ予約が開始される。予約数が一定数に達した時点で発売されることとなる。1つめは、かわいさから会場からもどよめきが巻き起こった、リアルな子供のアイルーをぬいぐるみ化した「リアルアイルーぬいぐるみ(仮)」。小嶋氏は「ぬいぐるみ職人と打ち合わせをして、もっともっとリアルにかわいくなります!」と宣言。2つめは「実物大プーギーぬいぐるみ(仮)」。こちらは実物大と言うことで、結構大きくなりそうだ。3つめはすべてのモンスターが描かれているという「モンスター早見表 アクリルアートボード(仮)」。気になる人はぜひとも予約いただきたい。
そして、震災で中止されていた仙台でのイベントが決定した。11月中旬を予定しており、詳しくは決定次第発表される。また、各地で集められた募金については1,613,378円が集まったと発表された。これらは各地方自治体を通じて被災地に届けられる。
多くの来場者が写真を撮っていたモンハンミュージアム |
引き続き行なわれた「スペシャルゲストステージ」には、井上聡さん、後藤真希さん、ネゴシックスさん、コンマニセンチの堀内貴司さんが登場。まずはお題に沿ったトークでは、これまでの「モンスターハンター」のエピソードについて、後藤さんが「CMさせていただいて『モンスターハンター』にはまって、仕事現場やタクシーの中などでも音を小さくしてプレイさせてもらってますが、運転手さんなど皆から『もしかして「モンスターハンター」ですか?』とよく聞かれます」と「モンスターハンター」シリーズが国民的なゲームになっているエピソードを披露。しかし後藤さんは未だに皆とプレイしてクリアできていないのだという。「和気藹々とプレイしたい」と女の子らしいコメントを残したところで井上さんがすかさず「おれら殺伐としているよな……」と割って入り会場の笑いを誘った。
後藤さんの「モンスターハンター」熱は燃え上がる一方なようで、11月2日に発売されるニューアルバム「愛言葉(VOICE)」では、「作詞家さんや作曲家さんにお願いをして『モンスターハンター』をイメージした曲を収録しました」とコメント。この曲は「Get Your Way」というタイトルの曲で、後藤さんは「“証”や“NEXT”と言った言葉が入っていて、好きな人は(モチーフにしていることに)気付いてくれると思う。意外と燃える曲です」とアピール。辻本氏も「クエストがはかどる」と太鼓判を押した。
ステージでは出演者4人でチャレンジクエスト「舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ」をプレイすることに。アマツマガツチの討伐が目的となるが、タイムリミットは12分。武器は井上さんが弓、ネゴシックスさんがガンランス、堀内さんが太刀、後藤さんが散々悩んだ末にボウガンを選びクエストに挑んだ。けっこういいペースだったが、6分過ぎに後藤さんが力尽きる。悔しがる後藤さんだが、アマツマガツチの猛攻は厳しさを増す一方。一方井上さんたちも攻撃を繰り出し、最後は井上さんのフィニッシュで討伐に成功。ところが時間を調べてみると12分39秒86と、残念ながら今1歩、制限時間内でのクリアはならなかった。今回はクエストに成功しなかったためメンバーは「モンスターハンター」に関する物まねを披露することに。後藤さんのアオアシラのかわいらしい物まねなど、大いに盛り上がった。
最後には、「モンスターハンター」に関するコラボについて辻本プロデューサーから発表が行なわれた。1つめはすでに絶賛発売中の「ユクモ村温泉 ドリンク屋 ラッキーラッシー」。2つめは12月上旬発売予定の「ドデカミン」。こちらは開発中でまだラベルなども完成していないが、辻本氏は「G級の味!」と胸を張った。最後は今冬発売予定のカルビーの「ポテトチップス」とのコラボ。「あの味がついに!」と井上さんの驚きのコメントを受け辻本氏は「まだ企画中」としながらも「味は何種類かあります。『モンハン』のなじみの味です」と商品化される味のヒントの一端を明かした。
ステージ最後に後藤さんは「『モンハン』は、毎回良い意味で期待を裏切る。これからも『モンハン』を大好きでいたい」とコメント。井上さんも「ここに来るくらいだから、みんな本当に『モンハン』が好きなんだと思う。でも、僕もその想いは負けないから一緒に頑張ろう」と熱いコメントで締めくくった。
12分以内にクリアできなかったということで罰ゲームはモンスターの物まね。来場者に当ててもらい、当たったらメンバーがもらうことになっていたグッズがプレゼントされた | 後藤さんのアオアシラ。サービスして何度もやってくれていた |
そして、午後からは「女子ハンター日本一決定戦」、「親子ハンター日本一決定戦」、「MHP3rd狩王決定戦決勝大会」とたたみかけるように各決勝戦が行なわれた。「女子ハンター日本一決定戦」は当日の予選から参加した「エレクトリック★バニーズ」が、闘技場におけるナルガクルガ亜種討伐の「チャレンジクエスト05」においてクリアタイム2分38秒86で優勝。「親子ハンター日本一決定戦」はお母さんと息子さんで臨んだ「もたもさチーム」が闘技場におけるラングロトラ、ボルボロス亜種を討伐する「チャレンジクエスト04」においてクリアタイム5分06秒10で優勝した。特に女子ハンター決勝戦で優勝した「エレクトリック★バニーズ」は、使用武器として太刀を使用する参加者が多い中、スラッシュアックスを使い、他者とは違う方法論で高速タイムをたたき出し、会場から拍手喝采を浴び、辻本氏を「あれ、やりたいなぁ」と唸らせた。
「女子ハンター日本一決定戦」と「親子ハンター日本一決定戦」。「女子ハンター日本一決定戦」で、「エレクトリック★バニーズ」のスラッシュアックスによる猛攻が特に注目を集めていた |
今回の優勝者、準優勝者を集めたフォトセッション |
「MHP3rd狩王決定戦決勝大会」では、東京大会、大阪大会、名古屋大会で勝ち残った各3組、札幌大会と福岡大会で勝ち残った各2組、さらに会場で決定した「決勝大会 最終予選」を勝ち抜いた3組の計16組が決勝に出場。1組棄権、1組失格で、実質14組で戦うこととなった。
第1回戦では、闘技場におけるティガレックス亜種の討伐を行なうチャレンジクエスト「モンハンフェスタ02」、準決勝ではイビルジョーを討伐する「モンハンフェスタ03」が行なわれ、準決勝で好成績を残した福岡地区大会代表の「∞(インフィニティ)」と大阪地区大会代表「Juice」の、上位2チームが決勝を戦うこととなった。
ちなみにこの段階ですでに解説を行なっていた開発チームが舌を巻くほどのスピードを記録しており、辻本氏が「(自分が討伐するのに)あんなに苦労したイビルジョーが3分ほどで……」と絶句。それまで時間が超過していたイベントステージの進行が、あまりのクリアタイムの速さに一気に時間が余るほどの展開となっていた。
さて、決勝は20分以内にチャレンジクエスト「闘技王の大連続狩猟(モンハンフェスタ04)」をクリアするというもの。超強力なモンスター、ナルガクルガ亜種、ギギネブラ亜種、ドボルベルク、ジンオウガの4体を連続して倒していく。使用武器は「∞(インフィニティ)」と「Juice」の両者4名共に狩猟笛。
2チームともほぼ同じ攻略展開で進行していったが、ほんの少し「∞(インフィニティ)」チームの方が先行した。1番最初に登場したナルガクルガ亜種は、解説を担当した辻本氏と一瀬氏が何となく話している内に討伐完了。「1分持たなかったんじゃない?」と辻本氏。次に登場するギギネブラ亜種を倒した時点で5分経過しておらず、解説陣は「ギギネブラ亜種ははじめから怒り状態なんですけど、関係ないですね」と驚きを通り越して感心していた。3体目のドボルベルクを5分過ぎで倒した時点で、辻本氏が「もう最後ですか……」とポツリ。ラストのジンオウガを「∞(インフィニティ)」が9分36秒00で仕留めて優勝を決めた。「Juice」のタイムは10分33秒86。「いつもと同じ練習ができた」と言い、常に正確なプレイに終始徹底した「∞(インフィニティ)」。一方で正確ながらも、2人が同じ行動を繰り返すという、作戦かもしれないが“見せるプレイ”を行なった「Juice」。2組の熱戦に会場からは惜しみない拍手が送られた。
最後に挨拶で藤岡氏は「参加者の方はすごく練習してきてくれたと思う。みんなそれだけこのゲームに時間をかけてくれたこと。このユーザーのために頑張ろうと励みになった」と語った。辻本氏は「決勝の最初に、(上手い人の)プレイを楽しんでくださいと言ったが、その通りに本当に楽しんでもらえたとおもう」と参加者のプレイを称え、「この大会は参加してくれる方達がいてこそ開催できる。見ていて楽しく、またゲームの可能性を見いだせるプレイを見せてもらえ勉強になった。ここにいる人たちだけでなく、全ハンターに、ありがとうございました!」とコメントし大会を締めくくった。
とにかく、攻略が徹底されているだけでなく、正確無比なプレイで圧倒した「∞(インフィニティ)」と「Juice」。プレイ映像がスクリーンに映し出されるたびに会場からはどよめきが起っていた。とにかく攻撃を的確に、難無くヒットさせていく様はすさまじいの一言 |
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(2011年 10月 3日)