ソニー、タブレット端末「Sony Tablet」9月17日より発売

日本初のPS Suite対応。「みんなのGOLF 2」をプリインストール


9月17日より 順次発売予定

価格:オープンプライス



 ソニー株式会社は、Android OSを搭載したタブレット端末「Sony Tablet(ソニータブレット)」2機種4モデルを、9月17日より順次発売する。今回発表されたのは、9.4型WXGA液晶(1,280×800ドット)を搭載した「“Sony Tablet” Sシリーズ」3機種と、5.5型ウルトラワイドVGA液晶(1,024×480ドット)を2画面搭載した「“Sony Tablet” Pシリーズ」1機種。

“Sony Tablet” Sシリーズ

 「“Sony Tablet” Sシリーズ」は、CPUにTegra 2 1GHzを搭載したタブレット。Wi-Fiモデルに16GBと32GBの容量が異なる2モデルがあり、Wi-Fi+3Gモデルは16GBの1モデルがとなる。Wi-Fiモデルは2モデルともに9月17日発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は16GB版が約45,000円、32GBが約53,000円。Wi-Fi+3Gモデルは10月下旬発売予定。

 縦に持った時、端末の厚みが左右で異なるフォルムが特徴。厚みのある方を持つと手になじみやすく、テーブルに置いた時は約4度の傾斜がつくため見やすいという利点がある。スクリーンは超高視野角IPS液晶を採用。内部ストレージのほかSDカードスロットも搭載する。サイズは約241.2×174.3×10.1(最厚部20.6)mm(幅×奥行き×高さ)で、重量はWi-Fiモデルが約598g、Wi-Fi+3Gモデルが約625g。なおWi-FiモデルはOSがAndroid 3.1、Wi-Fi+3GモデルはAndroid 3.2となる。


別売りのクレードルを使えば、フォトスタンドのスタイルで充電できる片方が丸く膨らんだ左右非対称形状で、手になじむ裏面の外見も特徴的

“Sony Tablet” Pシリーズ

 「“Sony Tablet” Pシリーズ」は、折りたたんでコンパクトに持ち運べるのが特徴の2画面タブレット。CPUは「Sシリーズ」と同じくTegra 2 1GHzを搭載。ストレージは4GB。microSDカードスロットも用意されており、2GBのmicroSDカードが付属する。Wi-Fi+3Gモデルのみの展開となり、10月下旬発売予定。

 端末は最大180度まで、自由な角度に開く。180度開いて1枚のフラットなスクリーンとして使えるほか、斜めに開いた状態で置いて上画面だけで動画を楽しんだり、縦に持って電子書籍を読んだりと、幅広い状況に対応できる。サイズは180度開いた状態で約180×158×14mm(幅×奥行き×高さ)、閉じた状態で約180×79×26mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約372g。OSはAndroid 3.2。


180度開いてフラットな2画面タブレットとして使える角度をつけて開いた状態でも、安定して設置できる閉じると楕円形の側面が見える。こちらも手に持ちやすい形状

 両モデルとも、PlayStation Certifiedを取得している。これは株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントが発表している、Android上でプレイステーションのゲームが遊べる「PlayStation Suite」に対応する端末であることを示すもので、タブレット端末としては初の取得。Android端末としては、先に「Xperia PLAY」があるが、こちらは日本では未発売のため、「Sony Tablet」が日本では初のPlayStation Certified取得端末となる。

 ただし「Sony Tablet」の発売時点では、PlayStation SuiteのStoreはオープンにならない。その代わりに「Sony Tablet」の国内モデルには、「みんなのGOLF 2」と「Pinball Heroes」の2タイトルがプリインストールされる。「みんなのGOLF 2」はPS版を移植したもので、バーチャルパッドでプレイが可能。各パッドの位置や大きさも調整でき、PlayStation Suiteのゲームを先取りしたような形になっている。「Pinball Heroes」はオーソドックスなピンボールゲームで、スクリーンをタッチすることでフリッパーが動く。このほかゲームロフト株式会社が端末発売当初から「Pシリーズ」の2画面に対応したゲームをリリースするとしている。


「Sシリーズ」、「Pシリーズ」とも、端末にはPlayStation Certifiedの取得を示すロゴが貼られている

【スクリーンショット】
「Sシリーズ」でのゲームプレイ画面。「Pinball Heroes」は縦横どちらの向きでもプレイできる
こちらは「Pシリーズ」。「みんなのGOLF 2」では、プレイ画面を上に、バーチャルパッドを主に下に、といった使い分けが可能。パッドの位置や大きさも変更できる

(2011年 9月 1日)

[Reported by 石田賀津男]