ジークレスト、「トリックスター」のオフラインイベントを開催
可愛い新ボイスペットや、2011年に実装される新規コンテンツを発表!


5月22日 開催

会場:国際ファッションセンタービル KFC Hall



会場は昨年のオフラインイベントと同じ場所。地震の影響で当初の予定よりも2カ月遅れの開催となった

 株式会社ジークレストは、Windows用MMORPG「トリックスター~みみとしっぽの大冒険~(以下、トリックスター)」のオフラインイベント「ハッピードリルフェスタ 2011 第6話 絆」を開催した。

 「トリックスター」は動物の耳やしっぽのコスプレをした可愛いキャラクターやイラストが人気の2D見下ろし型のMMORPG。2005年3月にサービスをスタートして今年で6年目、オフラインイベントも6回目となる。

 ステージイベントでは「トリックスター」プロデューサーの江口和弘氏、韓国NTREEV SOFTの開発チーム長、チェ・ユダ氏、グローバルビジネスマネージャーのジョ・ウンジン氏が2011年に実装予定の新規コンテンツや改善案を発表した。

 また、「トリックスター」のテーマソングが入ったファーストアルバムを発売したばかりの声優ユニットLISPの阿澄佳奈さん、片岡あづささん、原紗友里さんがゲストとして出演し、トークやミニゲームで盛り上がった。

 今年から隣の部屋に会場を分けて行なわれた物販コーナーではオフラインイベント限定のボイスペットが当たるリアルガチャや、オリジナルのタンブラーなどが販売され、入場直後から大勢が行列を作って購入したカードの束をその場で開いては一喜一憂していた。

 今回の参加者は事前の申し込みから当選した人と、当日参加を合わせた約300人。コスプレをテーマにしたゲームだけに、会場にはキャラクターのコスプレをした来場者の姿もあった。顔見知り同士の参加も多く、会場は和気あいあいとした和やかな雰囲気でイベントを楽しんでいた。


【物販コーナーの様子】
ステージイベント会場の向かいに作られた物販コーナー。毎回混み合うため、今回はステージイベント終了後、買い物のためにたっぷりの時間が用意された



■ 今年8月頃に「トリックスター」史上最大規模の新マップを実装

「トリックスター」プロデューサーの江口和弘氏
韓国NTREEV SOFTの開発チーム長、チェ・ユダ氏(左)とグローバルビジネスマネージャーのジョ・ウンジン氏(右)

 「トリックスター」のイベントでは毎回冒頭に今後のアップデート内容を紹介するコーナーがある。今回のイベントは本来は3月に開催される予定だったが、地震の影響で2カ月延期されたため、発表されたアップデート内容の一部には実装済みのものもあった。

 今回の発表では、新規コンテンツよりもユーザーからの要望を受けたシステムの改善案が多かった。2011年は「楽しいことがたくさんある」、「簡単で便利」、「一緒に遊べる」の3つを開発目標に、新規コンテンツの追加と同時に、既存システムをより遊びやすくするためのリニューアルに力を入れていく。チェ氏は「トリックスターをもっと楽しんでいただくために頑張っています。これからもご期待ください」と挨拶。改善に関するアップデートは、6月24日から夏に向けて順次、新コンテンツは8月ごろに実装される予定だ。

【主な改善アップデートの内容】

・利便性の向上

 アイテムモール「マイショップ」のアイテムをソートで絞り込めるようにするなど、マイショップの改善と、アイテムが送れるメールボックスの実装、今までは露店を開くとキャラクターを動かすことができなかったのを動きながら販売できるようにするなど、プレイアビリティを向上させるアップデート。マイショップの改善とメールボックスは5月に韓国で実装され、日本には7月に実装される予定だ。


「マイショップ」で欲しいものを探しやすくなるソートが追加されるログインしていない友達にもプレゼントを送ることができるようになる露店を開いたままキャラクターを動かせるようになる

・コミュニティシステム強化

 すでにある結婚システムが改善され、結婚している日数によって特典の記念アイテムがもらえるようになる。日数が長くなればなるほど、良いものがもらえる。また新機能として結婚したカップルだけが使える「ラブラブビックバンドリル」というモードや、カップル専用のエフェクトが追加される。ギルドシステムの改善では加入人数の拡張で一緒に遊べる仲間を増やせる。


結婚している期間が長ければそれだけいい特典がもらえるようになる結婚しているカップルだけが使える「ラブラブビックバンドリル」ギルドに参加できる人数の上限が引き上げられる

・アイテムシステム改善

 アイテムにレア度が設定され、星の数でそのアイテムの等級が示される。レア度の高いアイテムはステータスも通常のものよりも高くなる。このアップデートは6月24日に実装される。ほかにもアイテムの製錬の改善や、「たまごペット」の融合の改善、「朱雀の炎石」を使って合成した見た目用のアイテムの取りはずしができるようになる、などの改善が入る。せっかくキャラクターが可愛いのにヘッドやマスクのせいでイメージが崩れてしまうという声を受けて、ヘッドやマスクの透明化も導入される。


アイテムに最大☆5つの等級がついて、同じものでもレア度が変わるようになる韓国バージョンの開発画面。キャラクターの下に☆がある「たまごペット」を合成した時、ペットのステータスが下がらなくなる
見た目装備に使っていたアイテムが取り外し可能になり、より使いやすくなるペットの合成画面。左の2つのペットから合成したペットは、左のペットのステータスと同等以上になる

【2つのコンテンツをリニューアル】

 既存ダンジョン「忘却の塔」が「忘却の塔リターン(仮)」にリニューアルされる。新しい「忘却の塔」は72階建てで「挑戦」というコンセプトのもと、大量のモンスターとクエストが追加されたハードコアなコンテンツに生まれ変わる。ハルコンの彫像をモンスターから守るミッションコンテンツ「ハルコン防衛線」は「ハルコン防衛線 Ver.2」と名前を変え、高レベル向けのコンテンツとしてリニューアルされる。ギルドシステムとの連携も検討中だ。


「忘却の塔リターン」のスクリーンショット。72階建てのダンジョンは、かなりのハードコアコンテンツとなる
[「忘却の塔」と「ハルコン防衛線」はどちらも高レベル向けのコンテンツとしてリニューアルされる

【新規コンテンツについて】

 新規コンテンツについては、今回の発表ではあまり詳しいところまでは分からなかった。しかし新しいマップに登場するというNPCのイラストが紹介されると、会場から大きなざわめきが起こり期待の高さを伺わせた。新マップではスタート当初から続いていたドン・カバリアのシナリオがついに完結して新しいストーリーが始まる。新マップはいくつかのフィールドに分かれていて、中にはダンジョン的なフィールドもある。ボリューム的にもこれまでにないほどの大量のNPCやモンスターが登場する空前のスケールになるということだ。


プレーヤーが島にくる理由であるドン・カバリアのストーリーがクライマックスを迎える新マップに登場するNPCのイラスト。その可愛さに会場からはざわめきが起こった新エリアのスクリーンショット



■ GMがプレーヤーと共にキャストを倒すイベントを企画中

Q&Aコーナーでは、江口氏とチェ氏が寄せられた疑問に回答した

 こちらも恒例となっているユーザーから開発、運営に寄せられた疑問への回答コーナーでは、サポートメールやアンケートに寄せられた要望や疑問から抜粋したものに、江口氏とチェ氏が答えた。開発への要望も多く、チェ氏は「プレッシャーを感じます」と苦笑いしていた。昨年の同じコーナーでも出た同性キャラクター同士の結婚はどうなっていますかという質問に対しては、検討したが基本システムから作り直すことになるので難しい、と謝っていた。

 「トリックスター」では、ゲーム内でプレーヤーイベントなどを行なう「キャスト」というスタッフの人気が高いが、今回の質問にもキャストに関するものがありプロフィールが紹介された。

 ほかにも4月にリニューアルされた「スノーヒル」に6月7日に追加実装されるNPCの名前を会場のアンケートで決めたり、ゲームマスター(GM)がプレーヤーと一緒にキャストと戦うようなGMイベント企画など、昨年からテーマにしているユーザーと一緒に作るゲームという方針に沿った企画で会場を盛り上げていた。


GMイーグルがプレーヤーの前に姿を現すアンケート寄せられた候補の中から、会場の拍手で名前が決まった3人のNPC。左から、リヴィル、ポポル、ニーナ
基本職のイラストを描いている、イラストレーターうしさんからのお祝いメッセージ二次職のイラストを描いている、イラストレーター笛吹りなさんからのお祝いメッセージ

 江口氏は「サービス開始からの登録会員数が150万人を突破したことを報告し、「今後も暖かい声援や叱咤をどんどん送ってください。至らない点があれば、サポートメールで『何しているんだ江口』と送ってください」と挨拶した。

Q&Aの主な内容は以下の通り。

Q: ドリル発掘専用の伝説装備アイテムは今後出る予定がありますか?

A: 発掘専用のものは今のところ予定がありません。要望が多いようであれば検討します。

Q: 現在の最高レベルは400ですが、今後上限を引き上げる予定はありますか?

A: 現在のところレベル上限を引き上げる予定はありません。クラス別のスキルについては1次職、2次職について追加予定があります。基本職についてはいまのところ検討していないが、要望が多ければ考える。転生関連のシステムについては、遅くとも来年には見せられるように開発を進めている。

Q: 同性同士の結婚システムはどうなっていますか?

A: 最初の企画段階から異性同士での結婚しか考慮しておらず、同性となると新しいシステムを開発せねばならず、現在のシステムでは難しい。

Q: アイテムチケット第3弾の予定はありますか?

A: 現在企画が進んでいて、天使ラクーン、悪魔シープを考えています。

Q:キャストさんのプロフィールや性格を教えて欲しい


こちらがその答え。ゲームの中でユーザーと触れ合うキャストたちの性格とプロフィール



■ LISPの3人が「トリックスター」をネタにミニゲーム

LISPの3人。左から片岡あづささん、阿澄佳奈さん、原紗友里さん
「トリックスター」の中のキャラクターを使ったアドリブ勝負「せりふしゃべりまくりすぷ」は原さんの勝ち

 ゲストのLISPは阿澄佳奈さん、片岡あづささん、原紗友里さんの3人で結成した“超至近距離”声優ユニット。LISPは「トリックスター」とのタイアップ中で、歌詞に「トリックスター」という言葉が入っているイメージソング「ある意味!この旅!!センセーション!?」を歌っている。3人の好きなものやキャラクター性を盛り込んだボイスペットも作られる。既に第1弾として原さんが声をあてた「コニレーヌ」が実装されている。阿澄さんと片岡さんが声を当てるペットのラフが公開された。

 LISPの3人は江口氏から、3分で分かる「トリックスター」という初心者向けの講習を受けた。結婚システムの説明では「ワンクリックで離婚可能」というお手軽さにショックを受けて、「一時の気の迷いかもしれないから」と思わず会場を説得する場面も。

 3人は、キャラクターとシチュエーションを別々に選んで即興のセリフを作る「せりふきめまくりすぷ」や、「ドリル」の3文字をつかった「おおぎりすぷ」といったミニゲームを会場で披露。「トリックスター」に出てくるキャラクターの絵を見ながら、江口氏からどんなキャラクターなのかを説明を受けた後、そのキャラクターになりきってセリフを言う。そのあまりの迫力に江口氏も深い感銘を受けていた。

 ゲスト退場後は、会場全体でオリジナルBitCashが当たる○×クイズが行なわれた。ステージイベントは2時間強で終了したが、その後もロビー周辺ではあちこちでグループが歓談し、イベント終了後から物販コーナーに入れるようになる一般来場者を加えて賑わっていた。


「ドリル」をお題にした「おおぎりすぷ」で、LISPが歌う「トリックスター」のテーマソングを流す時間をかけた勝負。結果は1分間
江口氏による「トリックスター」の説明。LISPの3人は結婚システムに好反応LISPのラジオ番組から生まれたキャラクター「りすぷちゃん」。デザインはジークレストで、ゲーム内に実装される
LISPの3人が声を当てるボイスペット。5月から毎月1体ずつ実装される

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Ntreev and Trickster are registered Trademarks..

(2011年 5月 23日)

[Reported by 石井聡]