「Xbox 360 Kinectセンサー」が全世界で1,000万台を突破
ギネス記録を達成、ゲームの装着率は1.0


3月9日発表(現地時間)




 米Microsoftは現地時間の3月9日、「Xbox 360 Kinectセンサー」の全世界での販売台数が1,000万台を突破したことを明らかにした。また、発売後60日間での史上最速の販売を記録した家電製品としてギネス世界記録に認定されたことも発表した。日本での発売台数は、同社の方針により開示していない。

Xbox 360とXbox 360 Kinectセンサー

 ギネス記録の内容は、2010年11月4日の北米での発売開始から、2011年1月3日までの60日間の販売台数が800万台を突破し、1日当たりの平均販売台数が13万3,333台に到達したことが、家電製品の中で史上最速と認定されたというもの。Kinectがそれだけの人気商品となったこともさることながら、同社の生産体制の見事さ流通体制の的確さも評価の対象に加えてもいいだろう。

 なお、同社ではKinect専用ゲームの売り上げも1,000万本を達成したことを明らかにしたが、この数字を開示した意図は不明瞭だ。なぜなら1,000万台に対して1,000万本ということは、装着率は1.0となり、新しいゲームプラットフォームがはじき出す数字としては決して高いものではないからだ。むしろこの数字の意味することは、複数本購入している熱心なKinectファンがいる一方で、アベレージを1.0まで押し下げた装着率0のユーザーがいかに多いかを示している。

 もちろん、Kinectには「Kinect Adventures」が同梱されているため、そればかりを楽しんでいるというユーザーも多いものと予想されるし、Kinectはゲームだけでなく、ベーシックなUIとしての機能や、ビデオ再生やチャッティング等にも利用できるため、従来のゲーム専用機の装着率とイコールでは比べられないが、それを差し引いても意外と低いというのが正直なところ。もっとも、現在のKinectのラインナップはどちらかというとカジュアルゲーマー寄りで、コアゲーマー向けのKinectタイトルは今春以降になる見込み。今後、Kinectの装着率がどこまで高められるのかに注目したい。


(C) 2011 Microsoft

(2011年 3月 10日)

[Reported by 中村聖司]