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SCEI、「PlayStation Meeting 2011」を開催

「プレイステーションの世界を他の端末でも楽しめる」
PlayStation Suiteなど発表


2011年1月27日 発表



「少々、緊張している」と切り出し発表を行なった平井一夫代表取締役社長兼グループCEO
まず発表されたのが「PlayStation Suite」。プレイステーションのゲームを他のプラットフォームでも楽しめるようにするという発想

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは1月27日、都内のホテルで発表会を行ない、プレイステーション・プラットフォームの今後の方針、展開について発表する「PlayStation Meeting 2011」を開催した。

 発表会のほとんどの時間を割いて行なわれたのは、新型携帯ゲーム機「Next Generation Portable(コードネーム)」のお披露目だが、その発表に先駆け、プレイステーション・プラットフォームに関する周辺情報が発表された。

 平井氏は、米国で開催された展示会「CES」で「近々、重要かつ戦略的な商品やサービスの発表を行なう」と発表したばかりだが、「今回、SCEがその先頭を切ってビジネスのダイナミズムを共有できるのを嬉しく思う」と語りかけ、発表会はスタート。

 数年前のプレイステーションの発表会で流されたムービーを流した後、平井氏は「現実はデータ化される。現実とデータが結びつけば新しい現実を体験し、それらを自分自身で動かすことも可能となる。私達が提案したのは、仮想の世界に現実を取り込み、仮想の世界が現実に影響を与えるコンピュータエンタテインメントを実現する未来でした」と語り、家ではプレイステーション 3で遊び、外ではPSPで遊べるようにその連係を図るなど、各種サービスや商品群により、これまでその夢を徐々に実現してきたと続けた。

 PS3の登場について「PSやPS2との決定的な違いはネットワークが加わったことで、さらなる広がりを与えたこと」とし、PlayStation Networkの実現により、会ったことのない人達と楽しさを共有できることが新しいエンターテイメントの形を作ることに成功したとした。

 平井氏によればPlayStation Networkへの接続率は80%を越え、1月25日現在で登録アカウント数が6,900万を超えている。そしてこのシステムは、52の国、25の通貨、12の言語で展開されている。ダウンロードされたコンテンツ数は14億を超えているという。これらの数字を矢継ぎ早に発表した上で、「我々の目指している方向性は間違っていない」と語った。


「現実はデータ化される」。これにより現実とリンクし、仮想に現実を取り込み、逆に仮想が現実に影響する新たなエンターテイメントを作り上げることに成功したと、平井氏は語った
PlayStation Networkは、52の国、25の通貨、12の言語で展開中。1月25日現在で登録アカウント数が6,900万を超え、ダウンロードされたコンテンツ数は14億を超えているという


Android OS搭載端末で、プレイステーションのゲームを遊んでいるイメージ。スクリーンショットを見ると、ソフトウェアキーで操作して楽しめるようにするイメージだ

 ここで、話題は携帯ゲーム機に移った。携帯ゲーム機を取り巻く環境について平井氏は「急激に変化した」とし、当時は携帯電話機のマシンパワーが非力でプレイステーションのクオリティを実現することができなかったため、ゲームを家の外に持ち出すためにはゲーム専用機を用意するしかなかったと説明。ところが最近では技術の向上により、携帯電話やスマートフォン、タブレットPCなどでよりカジュアルにゲームを楽しむことができるようになった。平井氏はこの状況を「無視できない」とし、「マーケットの変化に対応しなければならない」と続けた。

 この問いに対するSCEの答えは、「(発表当時の)2003年から時を経て、プレイステーションのクオリティを多機能ポータブルデバイスで楽しめるようになった。プレイステーションクオリティのゲームを、PSP以外のポータブルデバイスで遊ぶことがを可能とする」と説明し、「PlayStation Suite」という新たな取り組みを発表した。

 「PlayStation Suite」とは、プレイステーションの世界をPSP以外のデバイスに提供するクロスプラットフォーム、クロスデバイスの取り組みとなる。プレイステーションのソフトが稼働する一種のプラットフォームを作り上げ、そのプラットフォームを様々なデバイスで展開することでソフトが稼働する仕組みを提供すると言うことになる。

 この第1歩となるのが今回の発表であったAndroid OS搭載端末上でプレイステーションのコンテンツが楽しめるようになるというもの。Androidでプレイステーションのゲームを楽しめるようにするため、SCEは「『PlayStation Certified』ライセンスプログラム」を携帯端末メーカーに向け配布を開始する。このプログラムでは、ロゴをはじめ、△○×□のボタンやプレイステーションブランドのライセンスの提供、さらには開発協力も積極的に行なっていくことで、Android OS搭載端末上でプレイステーションクオリティが保てるようサポートしていくという。SCEでは新しいゲームフレームワークを提供して、ポータブルデバイス上で楽しめる新たなゲームの開発環境も提供していく。

 PlayStation対象コンテンツの提供は年内の開始を目指し、Android OS搭載端末に向け初代プレイステーションのソフトウェアをエミュレーションして遊べるようにし、追ってプレイステーションのゲームが遊べるようにする。これまでプレイステーションに関わってきたデベロッパーはもちろん、「ハードウェアに依存しない比較的簡単にコンテンツを作ることができる」フレームワークだとしており、新たなデベロッパーの参入も期待しているとアピール。ソフトの販売に関しても、Android OS搭載端末からアクセスできる「PlayStation Store」を新たに展開し、安心して購入できる場を作り上げるとしている。ちなみに対応するAndroidのOSは2.3以降となる。


様々な端末でプレイステーションクオリティのコンテンツを楽しめるようにしていくのが、PlayStation Suiteの取り組みということになる。同社にとっては初めてのクロスプラットフォーム、クロスデバイスへの取り組みとなる プラットフォーマーやデベロッパーに向けて提供される「『PlayStation Certified』ライセンスプログラム」。プレイステーションクオリティを実現するコンテンツを提供するためのプログラムとなる SCEでは新しいゲームフレームワークを提供して、ポータブルデバイス上で楽しめる新たなゲームの開発環境も提供していく
まずは初代プレイステーションのタイトルをエミュレートして遊べるようにする。左写真にあるように、ソフトの販売に関してもAndroid OS搭載端末からアクセスできるPlayStation Storeを新たに展開し、安心して購入できる場を作り上げるとしている

(2011年 1月 27日)

[Reported by 船津稔]