スクエニ、平成23年3月期通期連結業績を下方修正
「開発能力の強化が現在の最重要経営課題」
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、11月4日に発表した業績予想を下方修正すると発表した。売上高を1,600億円から1,300億円に18.8%減、営業利益を200億円から80億円へ60%減、当期純利益を120億円から10億円の91.7%減、とそれぞれ大幅に下方修正を行なっている。
リリースによれば、上期に新規発売した家庭用ゲームの販売不振とともに、「ファイナルファンタジー XIV」の評価が低かったことから、デジタルエンタテインメント事業の開発能力を強化することが最重要課題であるとし、現在開発中の「デウスエクス」の開発の延期を表明。
「FF XIV」に関しては先日発表があったとおり、スタッフの開発体制の変更、プレイステーション 3版については、Windows版の単純移植ではない改善を加えたものとして発売することを目的として、発売を延期するとしている。
11月の決算発表においても和田氏は、クオリティチェックについての質問に対し「社内のチェックシステムは制度上はあるが……足りてないところや硬直的になっているところもある。(作品のクオリティについて)シリアスに捉えている。短期的には信頼回復に努める」とコメントし、体制変更についても言及していた。
(2010年 12月 16日)