コーエーテクモゲームス、3DS「戦国無双 Chronicle」

グラフィックスはもとより、システム的に大きく進化したシリーズ最新作


2011年春 発売予定

価格:未定



今回の大きな特徴の1つ「プレイヤーチェンジ」をした瞬間。4人のキャラクターをチェンジして同時多発的に発生しているミッションをクリアしていく
武将撃破。武将を撃破したときにスロー演出が行なわれている場面のスクリーンショット

 株式会社コーエーテクモゲームスは2011年春の発売を目指して開発中のニンテンドー3DS用タクティカルアクション「戦国無双 Chronicle」の最新スクリーンショットなどを公開した。価格は未定で、CEROレーティングは審査予定となっている。

 「戦国無双 Chronicle」は、「戦国無双」シリーズの完全新作と位置づけられており、様々な新システムが盛り込まれる。プレーヤーは自分の分身となる主人公キャラクターの視点を通じて、様々な戦場で戦っていくことになる。また、グラフィックス的には、裸眼での3D立体視映像が楽しめる3DSの特長を活かし、奥行きや高低差を感じることのできる戦場の表現などにも力が注がれている。

 戦場では主人公キャラクターのほか、各地に展開する最大4人の武将を切替ながら戦う「プレイヤーチェンジ」機能を採用。広大な戦場では、あちこちで同時多発的にミッションが発生しており、砦の制圧や敵将の撃破など1人でクリアするには難しいミッションも多数存在している。これらの戦場の状況に対応するため、「プレイヤーチェンジ」機能でキャラクターを切替え、武将固有の技能「戦技」を上手く使いながら操作し戦っていくことが重要となる。また、戦場には“忍びの道”と呼ばれる限られたキャラクターしか通行できないような隠し通路が設定されているところもあるという。こういったトラップにも「プレイヤーチェンジ」で対応していくこととなる。

 同作におけるメインモードは、武将達の壮大な戦国氏を体感できる「無双演武」となる。従来タイトルのように各武将にフォーカスしたストーリー展開となるのではなく、性別や容姿、名前などをエディットできるアバターとも言える“主人公キャラクター”を中心とした物語展開となる。プレーヤーキャラクターとなるこのキャラクターと各武将との間には友好度が設定されており、合戦の結果や合間の会話イベントの選択により数値が上下。友好度が上がると親密になった武将との間で特典が得られるようなる。今作ではプレーヤーキャラクターと武将間の人間ドラマを楽しむのがメインとなりそうだ。

 さらに、敵の強さや合戦の進行具合の指標となる「士気システム」が導入される。例えば、スタート時には「士気」が高く、とても敵わない敵将や軍勢でも、周辺にいる武将を倒したりすることで徐々に士気を減少させていけば、勝利条件を満たしやすくなっていき、クリアすることができるようになる。一気呵成に攻め立てる戦法もあるが、外堀から埋めていき、ミッションをクリアしていくことで徐々に足場を固め、的確に勝負を仕掛けるという戦法もアリだ。全てはプレーヤーの采配によることとなる。

 このほかにも3DSの持つ豊富な通信機能で、これまでの携帯ゲーム機では不可能だった広がりが企画されている。発売後に新規シナリオが配布されるほか、「いつの間に通信」でダウンロードしたシナリオを「すれちがい通信」で配信可能になるという。さらに、「すれちがい通信」による対戦や、持っている武器や戦歴の配信・交換を行なうと、ゲーム中に反映されるご褒美を入手できるといった要素も予定されている。

左写真が「男主人公」のスチル画像で、右写真が「女主人公」のスチル画像。今作では武将を中心としたストーリーではなく、アバターとなるプレーヤーキャラクターと各武将の“絆”などが描かれる


【無双演武】
「チャプター選択」。はじめに章を選択する「チャプター選択」で選択した章の中でプレイしたいシナリオを選択するシナリオにおける歴史的な背景やストーリーを、アニメーションなどで説明しているインターミッション画面
ブリーフィング画面。プレーヤーの装備変更や配置情報を確認することができるステージ開始時のオープニング画面。戦場の特徴的な建物や場所を数シーン表示し、演出により雰囲気を盛り上げていく




【アクション】
男主人公と女主人公によるチャージ攻撃を中心とした通常アクションのシーン
織田信長の通常アクション武田信玄の通常アクション
石田三成の通常アクション真田幸村の通常アクション島左近の通常アクション
男主人公による各キャラ固有の皆伝フィニッシュのスクリーンショット女主人公による皆伝アクションのフィニッシュ中映像武田信玄の皆伝アクション




【イベント】
各無双武将の間で起こるイベントで会話などが発生する
選択の結果により友好度が変化する。さらに友好度によって出てくる武将が変わってくると言う

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(2010年 12月 3日)

[Reported by 船津稔]