東京ゲームショウ2010レポート
アークシステムワークス ブースレポート
PS3/Xbox 360「ARCANAHEART 3」などを出展
2D対戦格闘ゲーム1色のブースに!
アークシステムワークスのブースにプレイアブル展示してあったのは、「ARCANAHEART 3(アルカナハート3)」と「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT(ブレイブルー コンティニュアムシフト)」の2タイトル。「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT」は発売中のタイトルということもあり、「ARCANAHEART 3」に大きな注目が集まっていた。本稿では、その「ARCANAHEART 3」の情報を中心にお届けする。
■ PS3/Xbox 360「ARCANAHEART 3」
開発度90%という高い完成度を誇る試遊台(Xbpx 360版)が2台出展されていたハートフル2D対戦アクション「ARCANAHEART 3」。家庭用を待ち望んでいたファンが多いことに加え、試遊すると貰うまでどのキャラクターのイラストなのかわからない「特製スティックポスター」がプレゼントされることもあり、長蛇の列を作っていた。
「アルカナハート」シリーズで、これまでにリリースされた家庭用は全てPS2。PS3/Xbox 360という次世代機でのリリースは初となる。また、本作からアークシステムワークスが家庭用の開発を担当する。
登場キャラクターが全員女の子など、本シリーズにはいくつもの特徴があるのだが、中でも最も特徴的なのがアルカナセレクトシステムだろう。通常の格闘ゲームであれば、キャラクターを選択したら、すぐに対戦となるが、本作ではキャラクター選択の後にキャラクターの必殺技が変化したり、ワープや3段ジャンプが可能になるなど、様々な効果が得られる「アルカナ」を選択する。その数は、選択できるキャラクターと同じく23体。つまり、23×23=529通りもの組み合わせがあるわけだ。他にも2D対戦格闘ゲームとして、本作らしい駆け引きができるシステムが多数搭載されている。ただ可愛らしい女の子が戦うだけのゲームではないということだ。
原作・脚本を担当したさくらいとおる氏(左)とディレクターの井口屋タクミ氏(右) |
これらキャラクターやゲームシステムに関しては、アーケードでプレイしている人なら、よくご存知のことだろう。ここからはPS3/Xbox 360版ならではの情報を、本作の原作・脚本を担当したさくらいとおる氏とディレクターの井口屋タクミ氏が行った開発者トークイベントで得られた情報を交えてお伝えしていく。
ビジュアル面における大きな変化がHD解像度と16:9の画面比対応だろう。カットインアニメーション、キャラクター、表示周りなど、全ての面でアーケードを超えるクオリティにパワーアップしている。その差は明らかで、アーケードをプレイしたことのある人なら驚くに違いない。画面比対応に関しては、左右に広い16:9に対応しただけでなく、アーケードでのプレイ感を損なわないよう4:3にも対応。4:3でプレイする場合、画面左右には選択キャラクターのカットが表示され、攻撃を決めたり、受けたりと戦闘の状況に応じてアニメーションする「リンクアニメ」機能を搭載。1キャラにつき、10カット以上のパターン、240カット以上のアニメーションが用意されており、バリエーション豊かなアニメーションが楽しめる。敗北した際には特別のカットを見ることができるそうだが、あまりに過激なため、試遊台の東京ゲームショウ2010バージョンでは見られないようになっていた。なお、「リンクアニメ」機能はOFFにできるので、戦闘に集中したい人も安心だ。
家庭用専用モードとして、ネットワークを利用したオンライン対戦が楽しめるネットワークモードを搭載。次世代機でリリースされる昨今の格闘ゲームには当たり前のように搭載される機能だが、本作のオンライン対戦は遅延がほとんどないそうだ。今回、試遊台でオンライン対戦を体験することができなかったので、プレイレポートはできないが、本作のネットワークモードは「BLAZBLUE」シリーズのネットワークモードをベースに作られているため、「BLAZBLUE」シリーズと同等と考えておくのが妥当だろう。他にもネットワーク対戦では画面比率などの対戦ルールを設定したり、対戦を鑑賞することが可能。もちろん、ネットワーク以外にもトレーニングやバーサスなど、家庭用なら搭載しておいて欲しい機能が一通り搭載されている。
アーケードでのプレイヤーであれば、移植にあたり、技の調整などが施されているのかも気になるところだろう。バランス調整について、ディレクターの井口屋タクミ氏に話を伺ったところ、バランス面においては“忠実な移植”を目指していて、“最新のバージョン3.01を移植”しているそうだ。
2011年1月13日発売予定。価格は、通常版が7,140円、すっごい!限定版が9,660円。
ワイド画面いっぱいを使って戦える16:9のワイドバトル | 「リンクアニメ」は、このように戦闘状況に合わせて変化する | 「リンクアニメ」をOFFにすれば固定のイラストに |
愛乃はぁと | 廿楽冴姫 | 朱鷺宮神依 | このは |
春日舞織 | 美鳳 | リリカ・フェルフネロフ | リーゼロッテ・アッヒェンバッハ |
安栖頼子 | 大道寺きら | フィオナ・メイフィールド | ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィスト |
ゼニア・ヴァロフ | アンジェリア・アヴァロン | エルザ・ラ・コンティ | クラリーチェ・ディ・ランツァ |
キャサリン京橋 | ドロシー・オルブライト | 犬若あかね | 犬若なずな |
シャルラッハロート | えこ | ヴァイス |
(C) EXAMU Inc. / ARC SYSTEM WORKS
■ PS3/Xbox 360「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT」
PS3版が2台プレイアブル出展されていた2D対戦格闘+ヴィジュアルノベル「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT」。発売中の製品がそのまま遊べるだけではなく、9月下旬に配信が予定されている「ヴァルケンハイン=R=ヘルシング」が試遊可能だったため、一足先にプレイしようと多くのファンが試遊台の列に並んでいた。
そんな期待の追加キャラクター「ヴァルケンハイン=R=ヘルシング」のPC3版(800円)の配信日が9月21日に決定!と本日発表された。だが、残念なことにXbox 360版(560MSP)は配信延期となってしまった。延期後の配信日は未定だ。
第48回アミューズメントマシンショーでは、AC「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II」も発表され、ファンの心を掴んで離さない本シリーズ。続報に期待してほしい。
発売中(2010年7月1日発売)。価格は、通常版が7,140円、Limited Boxが9,660円。
PS3版のみだが9月21日に配信決定の「ヴァルケンハイン=R=ヘルシング」 | 追加キャラクター第3弾の「プラチナ=ザ=トリニティ」 |
(C) ARC SYSTEM WORKS
□東京ゲームショウ2010のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□「アークシステムワークス」のホームページ
http://www.arcsystemworks.jp/
□「ARCANAHEART 3(アルカナハート3)」のホームページ
http://www.arcsystemworks.jp/ah3/
□「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT(ブレイブルー コンティニュアムシフト)のホームページ
http://blazblue.jp/cs/
(2010年 9月 19日)