東京ゲームショウ2010レポート

チュンソフト、DS「不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス」
シリーズ初となる通信協力・対戦機能を搭載!
ステージイベントには中村光一氏が登壇


9月16日~19日 開催(16日、17日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 DS「不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス」(以下、シレン5)のステージイベントが6月17日15:20からセガブースのメインステージで行われた。前作「不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ」(以下、シレン4)を今年2月に発売したばかりにも関わらず、「シレン5」が発表されたことにシリーズファンは驚いていることだろう。実は「シレン4」の企画段階で、1本には収録しきれないほどのネタが出たため、ネタを「シレン4」と「シレン5」に分け、両者の開発をほぼ同時に進めていたから実現できたそうだ。

 発売は2010年12月を予定。価格は6,090円。プレイ人数は1~2人。ワイヤレスプレイに対応。発売日詳細は9月22日にチュンソフトの公式ホームページで発表される。

 ご存知だとは思うが、念のため「不思議のダンジョン」シリーズについて説明しておきたい。「不思議のダンジョン」シリーズは、入るたびにマップの形状、道具や敵の配置などがランダムに変化するローグライクなゲーム。ランダムに変化するため、何度でも新鮮な気持ちで繰り返し遊べるのが特徴で、様々なプラットフォームに移植され、多くの人に愛され続けている。その歴史は長く、シリーズ1作目から数えて今年で15年目を迎える。


前作でも一緒に実況プレイを行った中村光一氏とえどさん”&ふみいち。笑顔の絶えないステージとなった

 ステージイベントで最初に呼び込まれたのが「えどさん”&ふみいち」。前作「シレン4」の実況動画も配信しているゲーム実況で有名な2人だ。続いて登壇したのが数々のヒット作を世に生み出したことで知られるチュンソフト代表取締役社長 中村光一氏。ステージは中村氏によるゲーム解説、えどさん”&ふみいち実況プレイで進行。さらにステージ終了後には中村氏へ直接質問する機会を得ることができた。ステージイベントや質問で明らかになったことを交えつつ本作の情報をお届けしていく。



■ 運命を変えてくれる運命神リーバの伝説を確かめるべく、シレンたちはフォーチュンタワーに挑む

砂漠の魔城で邪神の復活を食い止めた後、
シレンとコッパは新たな冒険を求めて旅を続けていた。
そんなある日、彼らは『イノリの里』と呼ばれる、小さな村に迷い込んだ。
その村には『仙境にそびえたつフォーチュンタワーに登って、
運命神リーバに会えば、運命を変えてくれる』という言い伝えが残っていた。
幾多の旅で不思議な伝説をその目で確かめてきたシレンとコッパは
新たな目標を見つけることとなる。

本当に運命を変えることが、出来るのだろうか……。
タワーに向かったシレンたちが目にするものは……。

 ある日迷い込んだ小さな村「イノリの里」で、「フォーチュンタワーに登り、運命神リーバに会えば、運命を変えてくれる」という言い伝えを耳にし、とある理由からシレンとコッパはフォーチュンタワーへと挑む。これは「シレンDS2」と「シレン3」の間に起こった物語だ。


 シリーズでお馴染みのシレンとコッパに加え、新たに発表されたのが、フォーチュンタワーでガイドのアルバイトをしている少女タオ。中村氏によれば、彼女はブーメランの扱いに長けており、共に冒険してくれるとのこと。彼女以外にも、アイテムを預けておくと強化してくれたり、お金を渡すとアイテムを取ってきてくれるキャラクターなども多数存在するそうだ。


世界各地を旅する風来人のシレン。今回はフォーチュンタワーに挑むシレンと共に度をする語りイタチのコッパ。人の言葉を理解できるだけでなく、動物とも会話できる新キャラクターのタオは1,500ギタン払えば冒険についてきてくれるそうだ

 ほぼ同時進行で開発していたということから、「シレン5」には「シレン4」であったゲームシステムが入っていないのでは?と思う方がいるかもしれないが、昼と夜、技など、「シレン4」に搭載されたほぼ全てのゲームシステムが「シレン5」には搭載されているということなので安心してほしい。

 システム面で特に注目したいのが通信プレイ。これまでのシリーズで通信の要素といえば「風来救助」だが、本作ではDSワイヤレス通信を用いての協力・対戦プレイが可能に。プレイ人数が1~2人となっているのはこのためだ。また、パスワード入力によりアイテムが獲得できる機能も搭載されるとのこと。他にも「シレン5」ならではの新システムが追加されるということだが現状詳細は不明。今後、徐々に情報が開示されていくので、続報に期待してほしい。

 具体的な数はまだ答えられないとのことだったが、魔物、アイテム、技などは大幅に追加されるそうだ。試遊台で実際に確認できたものをいくつか紹介しよう。攻撃するすると転がっていき、ぶつかった相手を巻き込む「コロン」やフロアにある草を勝手に拾って投げる「草子どり」、攻撃を受けるたびに手持ちのギタンを支払うことでダメージをより軽減してくれる「金食い虫の盾」、直接攻撃でダメージを受けると少しだけ経験値が増える「福果の盾」、相手を笑い状態(行動不能)にする「笑いの壺」、入れた道具を燃料に香をたき、香の香りでフロア全員が目配り状態(道具を落としたり、取られることがない)になる「目配り香の壺」などだ。フロア全員に効果のある「~~香の壺」はアロマを意識して生まれたアイテムで、攻略において重要な位置づけになりそうだ。




■ 難易度の異なる2種類の塔が用意された試遊台

 セガブース内に設置された試遊台では、ストーリーの一部が楽しめる東京ゲームショウ2010バージョンのロムがプレイできる。出展台数は2台。

 プレイ開始時には「カンタンな過去の塔」か「難しい現在の塔」を選択する。「難しい現在の塔」は名前の通り難易度の高い塔で、浅い階層から強力な魔物が多数登場する歯ごたえのある難易度になっている。どれだけ難しいかは来場して体験してもらうのが一番だろう。

 試遊するとゲーム中に登場する魔物をモチーフにしたマムル鈴がもらえる。

 ※画面は全て開発中のものです。
 ※掲載されている情報は全て9月17日現在のものです。

(C)2010 CHUNSOFT

(2010年 9月 18日)

[Reported by 木原卓]