セガ、PSP「クロヒョウ 龍が如く新章」ドラマ化&コミック化が決定

コミックは「ヤンマガ」、ドラマはTBS/MBSで放映


8月27日 発表

【クロヒョウ 龍が如く新章】
9月22日 発売予定

価格:6,279円(UMD版)
   5,600円(ダウンロード版)
   9,429円(限定版)

CEROレーティング:D(17歳以上対象)



コミック版「クロヒョウ」

 株式会社セガは、PSP「クロヒョウ 龍が如く新章」のコミック化とドラマ化を発表した。

 コミック版は、9月18日発売の講談社「週刊ヤングマガジン」第42号から連載をスタート。浅田有皆氏が手掛ける。主人公や舞台などゲーム版の世界観をベースにしつつも、コミック版ならではのオリジナルストーリーが展開する。


【コミック版ストーリー】

巨大歓楽街“神室町”のどこかにあると噂される非合法の地下格闘場“ドラゴンヒート”。そこでは表舞台に立てなくなった強者たちが集い、ルール無用の賭け試合が行なわれているという。今宵、そのリングに1人の少年が立つ。名は右京龍也。神室町で喧嘩に明け暮れストリートでは敵なしの不良だったが、ある事件をきっかけに自由を奪われ、闘いの宿命を背負うことになる。己の未来を切り開くには強者が集うドラゴンヒートで勝ち続けるしかない。少年・右京龍也の闘いのドラマが幕を開ける。



TVドラマ版「クロヒョウ」。
斎藤 工(さいとう たくみ・写真中央):右京龍也役
石田 卓也(いしだ たくや・写真右):榊天馬役
石黒 英雄(いしぐろ ひでお・写真左):杉田春斗役

 ドラマ版は10月5日、25時25分から全11回、TBS/MBSの2局にて放映される。キャストは斎藤工さん、石田卓也さん、石黒英雄さん、波瑠さん、西原亜希さん、魔裟斗さん、岩城滉一さんらを予定。主題歌はPSP版と同様「RIZE」が手掛ける「MUPPET」。


【TVドラマ版第1話あらすじ】

 かつてはキレたら手がつけられない若者だったが、今はもめごとを避けている右京龍也(斎藤工)。ある日、彼のもとに後輩の春斗(石黒英雄)が飛び込んできた。親友の天馬(石田卓也)が、ヤクザの上納金強奪に失敗、事務所に捕らえられているというのだ。事務所に踏み込んだ龍也と春斗は、九鬼組のヤクザに襲われた天馬を見つける。因縁をつけてくるヤクザ達。やむなく乱闘となり、2人を先に逃がした龍也は、若頭の戸田と一騎打ち。拳銃を突きつけられ、戸田に殴られた龍也はその場で意識を失ってしまう。ところが、目を覚ました龍也の前には、血まみれの戸田が倒れていて……。

 逃げる龍也だが、九鬼組組長・九鬼に、戸田殺しを警察にばらされたくなかったら、街の地下施設に存在する賭博格闘技場「ドラゴンヒート(=DH)」で戦えと強請られる。龍也に見せられたのは、自分が戸田を撃ち殺す、監視カメラの映像だった・・・。俺はやってない!こうして、自分の“無実の証明”の為に、事件の謎を追いながら、龍也のDHファイターとしての生活が始まる。仲間、家族、己の過去……全ての全貌が明らかになる時、想像もしない結末が龍也を襲う!



■ 名越総合監督のコメント

 コミックは、「龍が如く」がヒットして、「2」のころには相当お話をたくさんいただいていたんですよ。その頃は、「媒体の違いの良さ」というものをどうやってうまく出していくかということに、僕自身がまだ自信がなくて。当時、「龍が如く」で劇場版映画に手を出したのは、動画でゲームとの違いで面白みを出せるかな、と思ったからです。

 これがコミックとなると、動画と静止画の違い、CGとペン画の違い、いろんなものが違いすぎて、自分の中でうまく解釈できなかったし、ましてや、当時は「龍が如く」がうまく立ち上がっていった時期で、もっともっと続けていきたいという意味もあって、ゲームコンソールで楽しめることに価値があるところに集約していきたかったので、あえてあちらこちらに出さなかったんですよ。

 「クロヒョウ」では、PSPになったことでフルCGというものは制約上なかなかできなくて。そのなかで劇画調のグラフィックスを採用したことで、3DCGとは違った迫力や感動が出せているんじゃないかと。この路線であれば、今回はコミック化も1つの手かなと。

 それを解禁したとすれば、実写ももう1回……映画をやったことでくすぶっていたものもあるので……もう1回やりたいなと。実写をやるとしたら、ある程度の尺を使ってやってみたいということでTVをやってみたいなと。

 この話をスタートさせた時点では、コミックの連載回数分、テレビの放映回数分の中でストーリーをうまく収めようと思っていたんですけれども、実際にプロジェクトがスタートしてからすぐにそれはやめました。やっぱり、それは媒体ごとに作法が違うので、基本的な世界観や流れは一緒ですが、そのメディアに向いていると判断したものに関しては、人間関係や血縁関係なども変えています。

 これは、変えることによってその媒体でもっと楽しめる、ということであれば、僕はあえてそれを変えたほうがいいということですね。結果としてゲーム、コミック、TVドラマはすべて違う話になっています。「なぜ変えているのか」ということを感じつつ見比べていただければ、このタイトルで言いたかったことを深く理解してもらえると思います。これは僕のチャレンジですが、3つはそれぞれバラバラではなくて、3つ見てもらうことで「本当に言いたかったことはこれなんだ」と感じてもらえるのではないかと思います。

 もちろん、純粋に物語を楽しんでほしいですけれども、そういうところを見比べてもらいながら、ファンの方には立体的なプロモーションを楽しんでほしいですね。ゲームからいろんなメディアに展開することで、それぞれにいろんなファンを増やしていけるような関係になっていけると思うので、ぜひ応援していただきたいなと思います。


(C)SEGA
(C)浅田有皆/講談社(コミック版)

(2010年 8月 27日)

[Reported by 佐伯憲司]