フリュー、PSP「つくものがたり」
“妖”が見えるようになった少年の物語……
キービジュアル。現実にはない、“扉の向こうの世界”を知ってしまった彼らはどうなるのだろうか…… |
オーソドックスなアドベンチャーのように見えるが、ジャンルとしてはアドベンチャーRPG。今後、より詳しいゲームシステムも明らかになっていく |
フリュー株式会社は、PSP用アドベンチャーRPG「つくものがたり」を2011年1月27日(予定)に発売する。価格は6,090円。
「つくものがたり」は“修藝館高校”を舞台に、普通の人間では見えない“妖(あやかし)”が見えるようになった主人公の石神優斗を中心に、“妖”との戦いを描いたアドベンチャーRPG。
凶悪犯罪が増加し続ける現代において、その原因は実は人間界とは違う“妖界”からやってきた異形のモノ達にあった。修藝館高校において授業中に突然暴れ出したクラスメイトにつき飛ばされ、3階の窓から転落した主人公の石神優斗。奇跡的にかすり傷程度で助かったが、その日から彼は妙なモノを目にするようになる。それこそが“妖界”からやってきた“妖”と呼ばれるもので、人に影響を与える存在だった。
“妖”を見ることができる能力が開花した石神は、芸能科の担任教師である安倍彩香の元、“妖対策室”とゆう組織で“妖”との戦いに挑んでいくこととなる。“妖”が存在する一方で、この世には古くなった物品に憑き世界と人を守る“付喪神”が存在する。石神達はこの“付喪神”を召喚して戦うこととなる
キャラクターデザインは新進気鋭のデザイナー「フカヒレ」さんが担当。商業的に大きな仕事は初めてとのことだが、今回はすべてのキャラクターデザインをはじめ、ゲーム中のイベントグラフィックス、パッケージなどのイラストなども手がけている。フカヒレさんは「昔から学園モノのお話が大好きだったので、このゲームに関わることができて本当にうれしいです。魅力的なキャラクターがたくさん出てくるゲームなので、日々手探りしつつも楽しく描かせていただいています」とコメントしている。
発売は2011年1月と少し先だが、一部予約購入特典なども決定している。その1つが「『つくものがたり』スペシャルDVD」。こちらには、釘宮理恵さん、堀江由衣さん、悠木碧さん、喜多村英梨さん、田村ゆかりさん、能登麻美子さん、井上麻里奈さん、小清水亜美さんによるボイスドラマ「おふろがたり」や、オリジナルサウンドトラック集、極秘設定資料集、各声優陣によるボイスコメントなどが収録されている。
このほかにもコミック化やWEBラジオなどの企画も進行中だという。
【プロローグ】 | ||
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授業中に突然、暴れ出したクラスメイトに突き飛ばされ学校の3階から転落してしまった主人公の石神優斗。奇跡的にかすり傷程度で済んだが、その日から“妙なモノ”が見えるようになってしまう。それは“妖(あやかし)”と呼ばれるものだった。芸能科担任の安倍彩香はなぜか石神が「見える」事を知っており、石神は安倍先生の元、「妖対策室」のメンバーとして“妖”を退治していくこととなる |
ゲームの展開としては、学園内を探索し情報収集を行なうアドベンチャーパートと、“妖”と戦うバトルパートで構成される。校内を探索しほかの生徒と会話していき、情報を収集していく中でストーリーが進行し、“妖”によって事件が起きたり、プレーヤーが選択を迫られる場面も登場する。さらに、“付喪神”を召喚するためには、“憑代(よりしろ)”と“言霊(ことだま)”が必要となることから、“妖”と戦うための準備もこのアドベンチャーパートで行なわなければならない。
“憑代”は写真を撮影することで用意することができる(物品に憑いているため)。あちらこちらの怪しげなモノを撮影していく事となりそうだ。また、“言霊”は他のキャラクターとの会話の中で、文字が揺れて表示されるキーワードとして現われる。
この2つを“対妖専用デバイス”に送信することで“付喪神”が召喚される。“対妖専用デバイス”は一見して携帯にしか見えないが、“妖”に対向するための機能が満載で、“妖対策室”のメンバーは1人1台は持っている。この“対妖専用デバイス”には、人々が携帯電話に寄せる「想いの力」を用いて1台1台に“付喪神”が降ろされている。それぞれメンバーの人格や性格によって違った雰囲気を持った“付喪神”が宿っている。これら“付喪神”は電話やメールといった通信でプレーヤーの手助けを行なう。ちなみに石神の“対妖専用デバイス”に降ろされているのはおしゃべり好きな「クタベ」。
「なんだかボク、とんでもない事しちゃったみたいですね……」 |
■ 石神優斗 -いしがみゆうと-(主人公・プレーヤー)
・芸能科2年生
・部活:三味線部(ただし幽霊部員)
・好きなモノ:昼寝
・苦手なモノ:勉強、努力
正義感は人並みにあるが、前面に押し出すのは“柄ではない”と考え腰が引けている本作の主人公。自信のなさから来る温厚な表情が男女隔たりなく受け、広く浅い交友関係を築いている。クラスの中では“空気”のような状態だが、事件を切っ掛けに妖が見える能力を持っていることに気付き「妖対策室」の一員として戦うこととなる。
「妖が出るとなれば、夜、これからでありんしょう」 |
■ クタベ -くたべ-(CV:加藤英美里)
・好きなモノ:おしゃべり
・苦手なモノ:モノや伝統を大切にしない人
主人公の石神と共に妖を退治するパートナー的な存在で、携帯ガジェットに住んでいる付喪神。その声は他の人には聞こえない。おしゃべりが大好きで、石神と下らない話で盛り上がることもしばしばある。
「話は以上でおしまい。わかったら、とっとと行って来なさい!」 |
■ 安倍彩香 -あべあやか-(CV:小林ゆう)
・芸能科担任
・好きなモノ:イケメン、テストの作成および実施
・苦手なモノ:苦情を言ってくる面倒な保護者
芸能科の担任にして女王様系の女教師。裏で妖対策室のメンバーとしての顔も持ち、石神の“妖が見える能力”を見抜く。クタベと結託して主人公に無理難題をふっかけてくる。
「ううん、気にしないで。お役に立てたみたいで私も嬉しいし」 |
■ 皆見遙香 -みなみはるか-(CV:堀江由衣)
・芸能科2年生
・部活:元新体操部
・好きなモノ:新体操、ファッション全般
・苦手なモノ:虫などの足がたくさんある生き物
手首のケガのため泣く泣く新体操を諦め、2年の初めにスポーツ科から芸能科に移籍した真面目で努力家の少女。真面目すぎるため、1つのことに集中すると周囲が見えなくなり暴走することもある。
「授業にも出ないで何してたの? もう、先生に言うからね!」 |
■ 伊狩恵美奈 -いかりえみな-(CV:釘宮理恵)
・芸能科2年生
・部活:なし
・好きなモノ:読書
・苦手なモノ:いい加減な人
勉強から芸事までなんでもこなしてしまう優等生。しかし、秀でて優れているところもないため「自分は器用貧乏なだけ」とコンプレックスに思っている面もある。自己主張が苦手だが主人公には厳しい言葉を浴びせかけることがしばしばある。
「私はいいんです、先輩が無事ならそれで♪」 |
■ 倉科珠希 -くらしなたまき-(CV:田村ゆかり)
・芸能科1年生
・部活:三味線部
・好きなモノ:音楽、落語、テレビドラマ
・苦手なモノ:おばあちゃんの小言
石神にほのかな恋心を抱く新入生。祖母から教えてもらった三味線の腕前はセミプロ級。譲り受けた三味線を大切にしている。礼儀正しい下級生の女の子。
「攻撃は最大の防御?でも先に手を出すなんて駄目だ」 |
■ 伊東博嗣 -いとうひろし-(CV:中村悠一)
・スポーツ科2年生
・部活:剣道部
・好きなモノ:運動、ラジオ
・苦手なモノ:嘘
石神と小中学校時代から共に過ごした親友。スポーツ万能で質実剛健。特に剣道は有段者。人当たりはよいが、不良やチャラい男は軟弱者と思い嫌っている面がある。曲がったことが大嫌いな熱血漢。
「オレに折り入っての頼みだ?何か事件の予感がするじゃねーか!」 |
■ 古森賢児 -こもりけんじ-(CV:下野紘)
・芸能科2年生
・部活:なし
・好きなモノ:ゴシップニュース、ときめき
・苦手なモノ:お説教、勉強
いつも“どうでもいい話”を振ってくる、噂話と女の子が好きな悪友。地元で目をつけられてしまい、全寮制の学園に逃げ込んだという噂。見た目は不良っぽいが、実は軟派。不良になりきれない口先番長。
このほかにも多数のキャラクターが登場するが、未公開キャラクターのキャスト陣もかなり豪華。ここにその一部を紹介するが、遊佐浩二さん、櫻井孝宏さん、平川大輔さん、杉田智和さん、斎賀みつきさん、佐藤利奈さん、代永翼さん、竹達彩奈さん、茶風林さん、田村睦心さん、三森すずこさん、橘田いずみさん、有野いくさんとなっている。
“妖界”と呼ばれる現実とは違った世界にすもの達。いまでは、現実社会と行き来することはできないが、かつて人間界と自然(妖界)が近い存在だった時代は多くの“妖”が両方の世界を行き来していた。
社会の発展により両世界を繋ぐ扉は閉ざされたが、一部の“妖”は現実の世界に侵入し様々な事件を引き起こしているらしい。
これら“妖”に対して、世界の至る所で“妖対策室”と言う組織に属する特殊能力を持った人々によって人々は守られている。“妖対策室”という組織の全容は極秘となっており、一切外部に漏れることはない。また、“妖”との戦いによって起こる爆発や建物の崩壊は、地震などの自然現象として一般には伝えられる。
鎌鼬(かまいたち) | 豆狸(まめだぬき) | 笑般若(わらいはんにゃ) |
現実世界に広く散らばって古くなった物に憑き、この世界と人々を守るもの達。人々に害悪を与える“妖”とは全く逆の存在となる。
実態を持たず、普通はその姿を見ることは叶わない。しかし“召喚”という手段を用いることで、憑いている物から引きはがすと実体化する。実体化しても人の目には見えないが、ごくまれに存在する能力者には見えるようになる。
絵馬(えま) | 瀬戸大将(せとたいしょう) | 鈴彦姫(すずひこひめ) |
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(2010年 8月 26日)