KONAMI、AC「METAL GEAR ARCADE」のロケテストを開始
さまざまな状況でのクリアを目指すミッションモードを搭載


今冬 稼働予定

7月30日~8月1日 実施

会場:アドアーズ渋谷
   ラウンドワン横浜西口店

料金:1プレイ300円(コンティニュー200円)
   または3プレイ600円(コンティニュー200円)


会場のアドアーズ渋谷店の4Fでは、「MGA」の筐体を4台用意。会場の混雑具合によっては、整理券が配布されたりコンティニューの回数が制限される場合もある。数多くプレイしたい方は、600円3プレイがおすすめだ

 株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、アーケード用タクティカル・オンライン・アクション「METAL GEAR ARCADE」(MGA)のロケーションテスト(ロケテスト)を、アドアーズ渋谷店(東京)およびラウンドワン横浜西口店(神奈川)の2店舗で開始した。

 「MGA」は、同社の大人気シリーズ「METALGEAR SOLID」を題材にした作品で、プレイステーション 3で稼動しているオンラインゲーム「METAL GEAR ONLINE」(以下、「MGO」)をベースに、3D立体映像や5.1chサラウンドでの立体音響を搭載し、アーケード向けにチューンアップした作品となっている。

 2月に行なわれたAOUショーでの初出展時には、「MGS」シリーズ初のアーケード化ということはもちろん、独特な操作方法という点でも来場者の注目を集めていた「MGA」。AOUショー以降、小規模なロケテストを行なってきたが、今回のロケテストでは初公開となるミッションモードを搭載しており、1人はもちろんグループでも楽しみやすい内容となっている。

 今回、ロケテストが行なわれた2店舗のうち、アドアーズ渋谷店でのロケテストの模様を取材することができた。ここからは、今回のロケテストバージョンの特徴を、ミッションモードを中心に、軽量化されたヘッドコントローラーやガンコントローラーの操作感、ガンコントローラーを使った視点変更など、実際にプレイしてわかった内容とともにレポートしていこう。




■ コントローラーの軽量化により操作性が向上
  新たな操作方法としてガンコントローラーでの視点変更も追加

ガンコントローラーは軽量化され、長時間持ち続けても苦にならなくなった。今回のロケテスト版では、側面のアイテムボタンとリロードスイッチが左右両面に配置されたので、左利きの人でも操作しやすくなっている

 今回のロケテストでは、ヘッドコントローラーとガンコントローラーの軽量化が行なわれ、より操作しやすくなっている。実際にプレイしてみると、AOUショーのときと比べて、確かに軽く、操作しやすくなっているように感じられた。特にガンコントローラーについては、AOUショーバージョンでは、ずっと持ち続けていると疲れるので、肘掛けに肘をつけてプレイした記憶があるが、今回はずっと疲れることなくプレイし続けることができた。体力に自信のないプレーヤーにとっては朗報といえるのではないだろうか。

 また、AOUショーでは、画面の視点変更は首を振るようにヘッドコントローラーでのみ操作することができたが、今回のロケテストでは、新たにガンコントローラーを使った視点の操作方法も用意されている。実際にこのガンコントローラーを使った視点の操作方法を試してみると、首を大きく動かす必要がなく、画面全体を見続けられるため、何が起こっているのか状況判断がしやすく感じられた。ただし、視点を変更する際には、ガンコントローラーを画面端に向ける必要があるため、狙いをつける速度は、ヘッドコントローラーによる視点変更に比べて遅れてしまいそうだ。

 ちなみに、AOUショーでのヘッドコントローラーで視点変更を行なう操作方法は、今回のロケテストでも選択できる。首を振って視点を変更するという、ほかにあまりない操作方法のため、慣れるまで戸惑うこともありそうだが、慣れてしまえば、視点変更をしながら狙いを素早くつけられるように感じられた。また、ヘッドコントローラーでの視点変更に限り、ガンコントローラーを画面外に出すと、キャラクターを背後から見たTPS視点に変更され、周囲の状況が確認しやすいというメリットも用意されている。初心者はまず単純でやりやすいガンコントローラーでの視点変更から入り、ゲームに慣れてきたらヘッドコントローラーでの操作に挑戦してみてほしい。


ヘッドコントローラーかガンコントローラーのどちらで視点変更を行なうか、選択できるようになった。初心者はガンコントローラーの視点変更のほうが操作しやすくおすすめだ視点変更をヘッドコントローラーで行なうようにすると、ガンコントローラーを画面外に向けるとキャラクターの背後視点に変わる。この視点のほうが周囲の状況が把握しやすい



■ さまざまな状況でクリアを目指すミッションモード
  1人はもちろん店舗内の仲間との協力プレイも可能

今回、解禁されたミッションモードは7種類。7つすべて、敵を倒すのが目的の制圧ミッションとなっている

 今回のロケテストのもう1つの目玉が、「MGA」オリジナルとなるミッションモード。プレーヤーは、CPUを相手にさまざまな状況下でのクリアを目指していく。

 今回のロケテストで遊べるのは、味方が5人倒される前に、一定時間内に敵を一定数倒せばクリアとなる制圧ミッション。ミッションの内容も、自分が使える武器がRPG-7や手榴弾に限定されたものや、すべての敵が透明になる、「MGO」のステルス迷彩を装備しており、武器しか見えないものなどさまざまなものを用意。プレイしてみると、難易度を示す★が3つまでのミッションは難なくクリアできるものの、★5以上になると敵の動きがよくなるため、操作に慣れないうちは1人でクリアするのは難しく感じられた。

 個人的に印象的だったのは、武器が手榴弾に固定されたミッション“グレネード・カーニバル”。手榴弾でしか攻撃できない代わりに、弾数が999とほぼ無限のため、弾切れを気にせずに攻撃に集中することができた。弾切れを気にせずに、敵陣に次々と手榴弾を投げ込む楽しさは、豪快さといい意味でのバカっぽさを兼ねそろえており、アーケード向けのならではの内容といえるのではないだろうか。

 とはいえ、単純なミッションだけではなく、敵が全員ステルス迷彩を装備しているミッション“見えざる敵”では、焼夷手榴弾を使うことで、敵が炎で燃えるため発見しやすくなるなど、ミッション内容に合わせて装備選択に頭を使う必要がある。プレイ終了時にもらえるチケットを使っての装備獲得にも、頭を悩ませる必要がありそうだ。

 ちなみにミッションモードは、1人でプレイすることはもちろん、同店舗内での協力プレイにも対応している。1人でクリアできないミッションは、仲間や友達と一緒にクリアを目指してみてはいかがだろうか。互いの死角をカバーするように動いたり、逃げられた敵の動きを味方に伝えるなど、フォローしあうことでより高度なミッションをクリアできるようになるはずだ。


ミッションモードを選択すると、まずはどのミッションに挑戦するか選択することになる。ミッションの難易度や内容をよく読んでおきたい“猛火の戦慄”ミッションでは、メインウェポンが威力の大きいRPG-7というロケット弾に限定される。1発撃つごとにリロードが入るため、無駄撃ちは厳禁だ静止していると、ライフゲージの周りが青く縁取られ、ライフが回復していく。5回倒されるまでは再出撃できるが、倒されると評価が下がるため、可能なら回復しながら戦おう
見事にクリアをすると、残り時間や倒された回数によって評価が与えられる。なるべく敵に倒されず、素早くクリアするように心がけようプレイ後には武器や装身具と交換できる、各種チケットが手に入る。チケットを貯めて武器と交換することで、次回以降の戦闘を有利にすすめられるようになるプレイ回数よって、アイテムや武器が解放されることもある。この「メタルギア」シリーズでおなじみのダンボールのほかにもさまざまな効果を持つアイテムが用意されている



■ ミッションモードの搭載により誰でも楽しめる「MGA」へ
「METALGEAR SOLID
」のファンはこのチャンスを見逃すな!!

敵味方で手榴弾を投げ込みあうミッション“グレネード・カーニバル”。シンプルでわかりやすい内容だけに、初めて「メタルギア」シリーズに触れるという人もプレイしやすいはずだ

 今回のロケテストを取材して感じたのは、「MGA」がより多くの人が楽しみやすい内容になるのではないかということ。ガンコントローラーで視点の変更ができる初心者向けの操作方法や、「グレネード・カーニバル」などの気軽に楽しめるミッションを用意することで、コアなゲームファンだけではなく、パーティーゲームを求めてアミューズメントスポットを訪れるグループでも、より遊びやすくなったといえる。

 また、ただ遊びやすさを追求しているだけではなく、難易度の高いミッションは、敵の攻撃を避けながら正確な射撃が求められるなど、よりゲーム性の高い内容となっている。コアなゲームファンも納得の、やり込みがいをも兼ねそろえた内容となることが期待できそうだ。

 ちなみに、ロケテスト会場に居合わせた開発スタッフに伺った話によると、今回のロケテストでプレイできるのは制圧ミッションだけだが、「メタルギア」らしい潜入ミッションや防衛ミッションなど、さまざまな目的のミッションを用意しているとのこと。今冬の稼動時には、さらに「メタルギア」らしい内容となることに期待しつつ、ファンはまず今週末のロケテストに足を運んでみてはいかがだろうか。


(C)2010 Konami Degital Entertainment
※画像は開発中のものです

(2010年 7月 30日)

[Reported by 菅原哲二]