ゲームヤロウ、「鉄鬼」大型アップデート「キニエ」先行体験レポート
高性能機体「ドゥーム」生産工場の破壊を目指す。新武器6種も登場

4月21日 実装予定

 

 ゲームヤロウ株式会社は、サービス中のオンラインメカニックアクション「鉄鬼」の大型アップデートを発表した。今回のアップデートではキャンペーンモードの新ストーリーとして破壊作戦「キニエ」が追加されるほか、新武器6種が実装される予定だ。アップデートの実装は4月21日を予定している。

 昨年末のサービス開始後、ほぼ1カ月毎にアップデートを実施している「鉄鬼」だが、ここ数回のアップデートでは人気のキャンペーンモードのコンテンツ拡充が中心になっている。今回のアップデートもその流れに乗ったものとなっており、キャンペーンモードを中心に楽しんでいるユーザーなら見逃せない内容だ。

 弊誌では、今回のアップデート内容を一足先にプレイすることができた。その詳細とインプレッションを本稿でお伝えしよう。



■ キャンペーンモード新ストーリー「キニエ」。高性能機体「ドゥーム」大量登場で難度もアップ?

生産工場への襲撃作戦が始まる
敵基地内部からの反撃を撃退しつつ、前進!
各ラウンドは、このタワー型の装置を起動することでクリアとなる

 今回のアップデートの目玉となるキャンペーンモードのストーリー第4弾「破壊作戦キニエ」。このミッションの目的は、ストーリー第2弾「バンデッド」で登場した高性能機体「ドゥーム」の生産工場を破壊することになっている。ゲームシステム的には従来のキャンペーンモードの延長となっており、最高難易度で全10ラウンドの戦いを経てステージクリアを目指す仕組みだ。

 敵の本拠地に向かってラウンドを進めていくというステージ構成のため、ゲームを進めるほどに地形が複雑になり、敵の出現位置も意外なものになっていくことが特徴的だ。ラウンドをクリアするためには各地の要所で「敵を殲滅」、「装置を起動/破壊」といった条件を達成する必要がある。大抵は、目標ポイントに不用意に近づくと簡単に敵に包囲されてしまうため、初めてのプレイでは相当慎重にゲームを進める必要があるだろう。キャンペーンモード慣れしたプレーヤーにもかなりの手応えがありそうだ。

 特に難しさが増すのが、中盤以降のラウンド。生産工場の中枢部に近づいた結果、敵の高性能機体「ドゥーム」が同時に複数登場するようになる。「ドゥーム」は1体でも相当な強さを持つ機体であり、複数同時に相手をするのはできるだけ避けたい。このため、出現地点やタイミングをよく把握した上で、うまく迎え撃てるよう、チームワークを発揮する必要がありそうだ。

 また、「ドゥーム」を撃退してもまだ安心できないシーンがたっぷり用意されている。特にやっかいなのが、空中を舞いながら自爆攻撃を仕掛けてくるドローンタイプの敵機体「ブローヴ」が大発生するシーン。ストーリー第2弾の「バンデッド」でも登場した敵だが、接近を許すと大ダメージを受け、軽量級の機体ならあっというまにやられてしまう。これを撃退しつつ、地上から攻撃をしかけてくる多数の敵にも同時に対応する必要があるため、通常以上に神経を使う。

 そして「キニエ」の最終ラウンドでは、AU軍の巨大ボス「バアル」との戦闘が待っている。通常メカがミニチュアに見えてしまうほどの巨大さで、見た目通り圧倒的な強さを誇るようだ。これをどう攻略するかが、最終ラウンドをクリアできるかどうかに掛かっている。

 筆者の印象としては、ストーリー第4弾ということもあって、全体的な難易度は高め。ゲームヤロウのスタッフの方たちと一緒にプレイしてみたが、第8ラウンドで力及ばずゲームオーバーになってしまった。「それでも、サクっとクリアしちゃうユーザーさんもいらっしゃるかもしれませんが」とはゲームヤロウ広報氏の弁だが、果たしてそうそう簡単にクリアできるものかどうか、皆さんも試していただきたい。


従来のキャンペーンモードと同じく、ラウンドクリア式でゲームが進行していく。デフォルトではラウンド毎の復活可能数は3回までなので、無駄に破壊されてしまうことは避けたい。しかし、終盤のラウンドでは時間制限も加わってくるため、単に長生きするだけではクリアが難しいのも事実だ。まずは一通りプレイして、各ラウンドの雰囲気を掴む必要があるだろう

巨大ボス「バアル」。クモ型の多足歩行メカだ



■ 新武器6種は全てゲーム内ポイントで提供。強力な攻撃力を持つ兵器をラインナップ

 今回のアップデートでもうひとつの目玉となっているのが、新武器6種類の存在だ。これらの武器は、5種の機体に1~2種づつ導入され、すべてゲーム内ポイントで利用できるようになっている。そのどれもがかなり強力で、これまでにない概念の武器も用意されている。以下、それらの武器をご紹介しよう。


・軽量型「ヴァンガード」

 強化型の機関銃「HAR-22」を実装。連射力が高く、初期武器の機関銃と同様の感覚で扱えるが、ハーフズーム機能を搭載しており、より正確な射撃が期待できる。攻撃力も若干高め。価格は1日1,280ポイント。

初期武器の純粋なパワーアップという感触の武器。多様な場面でソツなく使えそうだ



・強襲型「デュアル」

 格闘武器「HOOK-9」を実装。アーム型の武器で、強力なハンマー型のヘッドで敵に大打撃を与える。密着するほど近づかないと使えないが、ほとんどの敵を1~2撃で破壊できるほどのパワーがある。価格は1日1,370ポイント。

ブースターで一気に接近して「HOOK-9」で攻撃。対戦モードで好まれそうな武器だ



・重量型「ヴィンチェレ」

 実装される武器は2種。ひとつは2連装の速射砲「DCDD-2」。攻撃力の高い砲弾を2つの砲身から射出するメインウェポンで、あらゆる敵に対して有効なバランスの良さがある。価格は1日1,370ポイント。

 もうひとつの新武器は低反動ロケット砲「APCR」。非常に強力なロケット弾を発射する武器で、着弾時に爆風ダメージもあるため複数の敵にまとめてダメージを与えることができる。価格は1日1,280ポイント。

重量級らしい火力を追加してくれる2種類の武器。「APCR」は爆風ダメージも期待できるため、敵の多いキャンペーンモードで活躍しそうだ



・狙撃型「ブリッツ」

 狙撃銃「IFPU-Balor」を実装。狙撃銃としては連射力が高く、多くの敵に対応できる。また、ダブルズーム機能を搭載しており、超遠距離からの支援攻撃に向いた性能となっている。価格は1,880ポイント。

「IFPU-Balor」は万能型の狙撃銃。攻撃力、連射力、精度のすべてがバランス良くハイレベルであり、使い易い



・火力型「ランパート」

 迫撃砲「Death Blow」を実装。発射した榴弾は、右クリックを押すことにより任意のタイミングで爆破することができる。爆破すると無数の子弾が降り注ぎ、一定範囲内の敵にまとめて大ダメージ。扱いは難しいが状況によって大活躍しそうな武器だ。価格は2,670ポイント。


「Death Blow」を使用するためには射撃体勢をとる必要がある。任意の地点に子弾を雨を降らせ、複数の敵を一挙に破壊できる



(2010年 4月 19日)

[Reported by 佐藤カフジ ]