EAJ、「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」記者発表会を開催
「ワールドカップオンライン」モードを実装し、ワールドカップを完全再現!
製品ロゴ |
エレクトロニック・アーツ株式会社は4月15日、新作サッカーゲーム「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会 (2010 FIFA WC)」の新商品記者発表会を開催した。
本作は、国際サッカー連盟(FIFA)が公認する唯一の2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会を再現するサッカーゲームであり、本大会の開催に先駆けて来月5月13日にプレイステーション 3、Xbox 360、Wii、PSPといった4種類のゲームプラットフォーム向けに発売される予定となっている。
今回の発表会では、本作の開発を担当したEAカナダよりプロデューサーの牧田和也氏が登壇し、本作の持つ特徴が解説された。また、スペシャルゲストとしてスポーツアナウンサーの西岡明彦氏、元日本代表選手でサッカー解説者の城彰二氏、元横綱の曙太郎氏、ネットアイドルのベッキー・クルーエルさん、格闘家の長嶋☆自演乙☆雄一郎選手が登場。「2010 FIFA WC」の特徴的なゲームモードである4人協力対戦プレイを披露した。
【プロモーションビデオ】 | ||
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【プレイステーション3 / Xbox 360版画面イメージ】 | ||
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プレイステーション 3/Xbox 360のバージョンは2~8人でのローカル・ネットワークプレイが可能。価格は5,040円 |
【Wii / PSP版画面イメージ】 | ||
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Wii版は2人対戦、もしくは4人対戦が可能。PSP版は2人対戦まで。価格は3,990円 |
■ ついにワールドカップ開幕直前! 唯一の公式ゲームは「皆で楽しめるFIFA」へ
冒頭挨拶を行なったEAのセールス&マーケティングマネージャー林秀樹氏 |
発表会の冒頭では、エレクトロニック・アーツのセールス&マーケティングマネージャー林秀樹氏が登壇し、「本作を発売することができ大変嬉しく思っております。本作では、ゲームファンのみならず大会を心待ちにしている全ての方々に是非ワールドカップの興奮を味わっていただくべく、沢山の工夫を凝らしております」と挨拶した。
続いて登壇したのはEAカナダでFIFAシリーズのプロデューサーを勤める牧田和也氏。牧田氏は「今回のワールドカップでも199の国と地域が参加する、世界的なスポーツイベントとなっていますので、我々もより多くの方にゲームを楽しんでいただけるよう作成しています」とし、本作の特徴を3つのキーワードにまとめて紹介した。そのキーワードとは「FIFA公認の本物感」、「遊びやすさ」、「ゲームモード」だ。
・「FIFA公認の本物感」
作品紹介を行なった、EAカナダのプロデューサー牧田和也氏 |
牧田氏がまず紹介したのは、本作がワールドカップ会場の雰囲気をいかに再現するかにこだわったかという点だ。本作では、昨年末に発売された「FIFA10 ワールドクラスサッカー」のゲームエンジンをさらに改良しており、ピッチ上の風景をさらにコントラスト高く表現。南アフリカ特有の強い日差しを再現する。
また、大会で使用される10箇所の公式スタジアムをすべて完全再現。大会の際に使われるであろう紙吹雪、紙テープといったデコレーションにも力を入れ、各国の国旗、カメラのフラッシュ、花火、シートカードといった小物類も再現。これにより臨場感のあるスタジアム体験をもたらすことに挑戦している。
またサウンド面で個性的なものとなっているのが、南アフリカの民族楽器「ブブゼラ」だ。昨年開催されたワールドカップの準備大会、コンフェデレーションズカップをTV中継などでご覧になった方ならご存知だろう。現地では「ブゥー」と独特の響きを持つこの楽器が用いられ、会場は一種独特のサウンド空間ともなる。牧田氏は実物の「ブブゼラ」を取り出し、そのサウンドを実演してみせてくれた。
また、FIFA公認のワールドカップゲームということで、ナショナルチームの再現も万全だ。本作では今回のワールドカップ予選に参加した199のナショナルチームを収録しており、有名選手は緻密なグラフィックスでリアルに再現している。選手データは暫定メンバー23名が入っているが、6月に正式メンバーへとアップデートし、7月にグループリーグの成績を元に能力値などの更新を行なうことが予定されている。これらのものがミックスされて、FIFAワールドカップの臨場感をコンピューターゲーム上に再現する。
大会の雰囲気を演出するため、これまでになく演出面に力が入れられている |
・「遊びやすさ」
遊びやすさは本作の重要なキーワードだ |
牧田氏が本作について強調していたもののひとつが、本作が「皆が楽しめるFIFA」であるということだ。本作では、サッカーゲームファンのみならず、一般のユーザーでも存分に楽しめるよう、新たに「2ボタンコントロール」というモードを搭載。これを利用すると、パス、シュートという2つのボタン操作だけでゲームを楽しむことができる。
もちろん、「FIFA 10」と同じコントロールモードも併せて搭載するため、コア層からライト層まで幅広く楽しめるゲームになっているということだ。こういった取り組みにより、本作では「勝つことよりも参加すること」に価値をおいたゲーム体験を演出する。
ちなみに、牧田氏のゲーム紹介に続き登場した5名のスペシャルゲストによる4人対戦のデモンストレーションでは、この「2ボタンコントロール」が用いられていた。日ごろからサッカーゲームをプレイしているという城彰二氏はフル操作も可能そうだったが、本作に不慣れな曙氏なども、シンプル操作の力を借りて連携プレイを披露していた。
操作が簡単であるとはいえ、選手の動きはゲームに搭載された高度なAIで制御され、ライン際の駆け引きやワンツーの動きがしっかりと再現される。タイミングよくパスを押せば、最も危険なゾーンにボールを供給。ディフェンスの裏を突いてゴールチャンスを演出する。こういった仕組みにより、サッカーの醍醐味を存分に楽しめるようだ。実際、デモンストレーションでは皆、声を上げながら楽しそうにプレイしていた。これなら「家族みんなでFIFA」という風景も実現できそうだ。
・「ゲームモード」
基本的なゲームプレイ要素も大きく進化している |
PK戦は、よりスリリングな内容へと変貌した |
最後に紹介されたのは、ワールドカップを幅広く楽しむための様々なゲームモードについて。本作では199のナショルチームを収録しているが、まずメインのゲームモードとなる「2010 FIFA ワールドカップモード」では、国際親善試合から予選、決勝までを含む全ての試合を追体験することができる。選手の怪我や、ホーム&アウェイの有利不利も再現し、さらに公式のFIFA.comと同様のインターフェイスでゲームの進捗を確認することが可能だ。
「南アフリカへの道 予選ストーリー」というゲームモードでは、予選で実際に行なわれた試合の結果をもとに、「歴史を変える」ことを目指してプレイすることができる。例えば、それまで無敗記録を続けていたスペイン代表がトルコ代表に敗れた試合をプレイし、「スペイン代表を勝利に導く」といったチャレンジが与えられる構図だ。また、現実の決勝大会が開催される6月以降には、各試合の翌日に「ストーリーオブファイナル」として新ストーリーを無料ダウンロードで提供するという。
これに加え、「FIFA 10」の「Be A Pro」を拡張した「キャプテンモード」というゲームモードも搭載。このモードでは最大4人のプレーヤーが同じチームに参加でき、「FIFA 10」のバーチャルプロを引き継いだり、現実の選手を使う、オリジナル選手を作成するといった形で固定選手としてキャリアを戦っていく。チームの中でキャプテンの座を争い、キャプテンとなってワールドカップで優勝することが目標だ。
オンライン機能としては、「2010 FIFA ワールドカップオンライン」が用意されている。このゲームモードでは、決勝大会のグループステージから決勝トーナメントのファイナルまでを、選択チームでオンライン対戦していくことになる。ここでの対戦成績は、オンライン対戦の成績により各国のスコアを決める「バトルオブネイション」要素にも反映されるため、各プレーヤーが自分の所属国を意識した競争が展開しそうだ。
ワールドカップの全行程を楽しむため、多彩なゲームモードを搭載。199のナショナルチームについて様々な情報を学ぶこともできる |
http://www.eajapan.co.jp/
□「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」のホームページ
http://easports.jp/fifa/wc/2010/
(2010年 4月 15日)