米Microsoft、「Project Natal」にPrimeSenceの3Dセンサーを採用
キーデバイスの供給先が確定し、年末発売に向けて量産体制へ


3月31日正式発表(現地時間)



 米Microsoftは、2010年末の発売を予定しているナチュラルユーザーインターフェイス「Project Natal」のコアデバイスとなる3Dセンサーについて、イスラエルのPrimeSenseが供給すると発表した。供給価格やスペックについては明らかにしていない。なお、「Project Natal」の日本での取り扱いは未定。

手前のデバイスが「Project Natal」。写真はE3発表時のもの

 「Project Natal」は、従来のコントローラーを使用せず、全身を使ってゲームや各種エンターテインメントの操作を行なう新世代のモーションコントローラー。Xbox 360の新インターフェイスとして2009年のE3で発表され、2010年のE3でも目玉のひとつとして注目されている。

 3Dセンサーは、体の動きを検知して正確にゲームに伝えるという「Project Natal」の根幹を担うキーテクノロジーとなる。どのメーカーの3Dセンサーを選ぶかによって、価格と性能が割り出せるため、2009年のE3での発表直後から3Dセンサーについては具体的な情報を一切伏せてきた。今回の発表は、「Project Natal」製品化のプロセスが大詰めを迎えていることを伺わせる。

【Xbox 360 ハードウェア担当バイスプレジデント イラン スピリンガー氏のコメント】
「我々は、今年の年末に予定された Project Natal の提供開始に対して非常に強い興奮と期待を感じています。PrimeSense 社 は、この技術に対して重要な構成部品を供給し、コントローラーを必要としない全く新しいエンターテイメント体験をリビングルームで実現するための支援を提供しています。」

【PrimeSense最高経営責任者Inon Beracha氏のコメント】
「PrimeSense の技術は、家電機器を操作する方法にパラダイム シフトをもたらします。Xbox 360 への取り組みは、3D センサー技術の主要供給企業としての PrimeSense の地位を確立しました。革新的で人を引き付ける自然な体験を消費者に提供しようとする当社のビジョンを、Microsoft のようなパートナーと共有できることを、我々は特に誇らしく思います」


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(2010年 4月 1日)

[Reported by 中村聖司 ]