ネクソン、プロ野球・千葉ロッテマリーンズ、スポンサーシップを提携
ユニフォームの右胸に「ネクソン」のロゴが入る
今年からマリーンズに加入した金泰均選手からネクソンの崔承祐社長にユニフォームが手渡された |
マリンスタジアムで開催された記者会見には日本からだけでなく韓国からも数多くのプレスが詰めかけた |
株式会社ネクソンと株式会社千葉ロッテマリーンズは、スポンサーシップ契約を結んだと発表した。今回の提携において、開幕戦から千葉ロッテマリーンズの新しいホーム、ビジターのユニフォームの右胸にネクソンのロゴが入ることとなる。
オープン戦を控えた千葉マリンスタジアムにおいて開催された記者会見には日本だけでなく韓国のプレスも大勢詰めかけた。ネクソンの崔承祐(チェ・スンウ)代表取締役社長は今回の提携について「光栄に思います。ロッテは歴史も古い実力も人気もある球団と認知しています」とロッテ球団についてコメントした後「ゲームとスポーツということでオンラインとオフラインの違いはあるが、両方ともチームワークやフェアプレイを学べるところがある。また、エンターテインメントでワクワクすることを提供するところも共通するところで、感動するプレイやゲームで両国に感動を与えたい」とコメント。「そのためには我々は成長し続けるようがんばり、ロッテには優勝を目指して頑張って欲しい」とも注文を付けた。
一方、千葉ロッテマリーンズの瀬戸山隆三取締役社長は「今回の提携には4つのポイントがある。1つはロッテグループとの親和性が高いという共通性。2つめは成長性で、成長しているオンラインゲームのネクソンとチームのパートナーシップは最適。3つめは顧客の融合。ネクソンのゲームユーザーがロッテのファンに、ロッテのファンがネクソンのユーザーになれば素晴らしい。4つめは、野球とゲームという違いはあるがお客様に楽しんでもらうという点では同じエンターテインメント。協力できるところは協力していきたい」と提携のポイントを列挙。そして「そのためにはロッテが勝つことが大切。チームとフロントが一丸となって戦っていきたい」と抱負を語った。
発表会には千葉ロッテマリーンズの選手も参加。同席したのは今シーズンから千葉ロッテマリーンズに加わった金泰均(キム・テジュン)選手、井口資仁選手、西岡剛選手の3名。西岡選手は「スポンサーに合わせ、ユニフォームがビジターが黒、ホームが白となり良いセンスだと思う。チームが勝つことによりスポンサーマークの価値がアップすると思うので貢献したいと思う」と語ったが最後に、「昨日テレビで見ていたらCMが流れていた。いつか出たいと思います」とアピール。会場の笑いを誘った。井口選手は「新監督のもと新スポンサーが決まり、選手としてうれしく思います。長期スポンサーになってもらうためにもチーム一丸となり勝ち、監督を胴上げしたいと思います」と語った。
金選手は「ネクソンは韓国では知らない人はいないくらい有名。今回のスポンサーシップの提携でゲームにもトライしてみようと思う」とコメント。「私も(日本でプレイすると言うことで)初挑戦。世界でチャレンジし続けているネクソンと契約できてうれし思う。ネクソンファンとロッテファンに良い関係を構築できたら良い。チームに貢献したいと思う」と意気込みを語った。
今回の提携では具体的なことはほとんど語られなかったが、例えば野球や千葉ロッテマリーンズ関係のアイテムなどをゲームに登場させるといったことはすでに企画としてあがっているという。さすがに来週のプロ野球開幕には開発期間が短いため間に合わないようだが、時期を見て投入する予定だという。他にもアイディアだけで言えば、ロッテが優勝したら「アイテムの優勝セールが行なわれるかも?」といった夢も広がる。逆にリアルな部分、野球側からゲームへのアプローチについてどういった企画があるかだが、様々な側面から検討中のようだ。
同社は韓国においてもプロ野球、サッカーチームともスポーツマーケティングはしておらず、日本でのスポーツマーケティングの展開はチャレンジとなる。ネクソンは日本でも多くのテレビCMを打つなどマスメディアへの露出を積極的に行なっているが、今回のスポーツマーケティングも同列と考えて良いだろう。「ネクソンの話をする時にテレビCMはいつも出てくるので、それだけでも認知度は向上しており効果はある」といった話もあり、一定の効果はあるようだ。同社ではスポーツマーケティングを新たなチャレンジと位置づけ、より一層の企業知名度の向上に繋げていきたいところだ。
□ネクソンのホームページ
http://www.nexon.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nexon.co.jp/Company/JP/pressrelease/press_release_detail.aspx?oidArticle=1397
(2010年 3月 14日)