SCEJ、旧型PS3のバグについて言及
時計機能に不具合があるため本日中に修正を予定


3月2日 発表


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、3月1日の公式サイトにて公開していたプレイステーション 3の一部機種(新型PS3以外の機種)でのPlayStation Networkにサインインできない問題で、原因を「時計機能のバグ」とした。

 弊誌でもいくつかの不具合を確認したが、今回公開された障害例では、以下のような事象が挙げられている。

・PS3本体の日付が2000/01/01に。
・PSNにサインインしようとすると「エラーが発生したため、“PlayStation Network”からサインアウトしました。(8001050F)」とエラーが表示される。
・ゲームを起動しようとすると「トロフィー情報の登録に失敗しました。(8001050F)」とエラーが表示され、トロフィーデータが表示されなくなる。
・インターネット経由での日付と時刻の設定を行なうと「時刻設定に失敗しました(8001050F)」とエラーが表示される。
・PlayStation Storeで購入したレンタル方式のビデオが有効期限内であっても、再生できない。

 今回の問題に関して、リリースでは「本日中には修正ができる見込みですが、それまでの間は、トロフィーなどの機能にエラーが生じ一部データが回復できなくなる可能性があります」としている。該当機種をお持ちの方は、修正が行なわれるまで起動を控えたほうがいいだろう。

[13時30分追記]

 3月2日13時過ぎに同社が発表した情報によれば、今回の不具合に関しては「PS3(新型PS3を除く)に使用している時計機能が2010年をうるう年と認識したことにより発生し、グリニッジ標準時間の3月1日を経過したことで障害は解消されたと明らかにした。

 弊誌でも昨日確認した障害については解消されていることが確認できた。同社によればXMB上の時間表示がずれている場合は「日付と時刻」の設定でインターネット経由で正しく設定して欲しいとしている(手動でも設定可能)。

 今回の件については一応収束の方向に向かっているようだが、同社では「本件について新しい情報がある場合は速やかにお知らせいたします」とコメントしている。

(2010年 3月 2日)

[Reported by 佐伯憲司]