ガスト、PSP「ユーディーのアトリエ~グラムナートの錬金術士~囚われの守人」
基本システムや登場キャラクターなどを紹介
株式会社ガストは、4月8日発売予定のPSP用RPG「ユーディーのアトリエ~グラムナートの錬金術士~囚われの守人」について、新情報を公開した。
今回は、「アトリエ」シリーズでは欠かせない「調合」、「採取」など、ゲームの基本となるシステムと、PSP版の追加キャラクターを含む登場キャラクターたちを紹介する。
■ アイテム調合システム
「アトリエ」シリーズではおなじみとなったアイテム調合だが、本作ではほぼすべてのアイテムを組み合わせて調合可能になっている。アイテムには武器や防具、置物など、さまざまな種類のものがあるが、それらを調合する際には「効力」という情報が重要になる。
各アイテムには固有で発生する「基礎効力」と、調合により遺伝する「従属効力」の2種類が存在し、これらを組み合わせることによって、多種多様なアイテムが生み出される。
【調合の流れ】 | ||
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調合したいアイテムを選択。ユーディットの顔マークが付いているのが現在調合可能なアイテム | 作る個数を選択 | 最終確認。ユーディットのコメントが成功率を表わす |
調合中の画面。調合にかかる時間が経過する | 調合成功。できあがったアイテムの「効力」が表示される | 調合することで錬金術士としての経験を積み、レベルアップしていく。レベルが上がればより高度な調合も可能になる |
どのアイテムにも「効力枠」が5つ存在する。調合する際にはこの枠に情報が入り、アイテムの性質が決定する。
「基礎効力」はアイテムができる際に発生するアイテム固有の効力。例えば、爆弾の場合は「ダメージ」と「爆風」、回復役の場合は「○○回復」といった効力が付く。
一方「従属効力」は材料となるアイテムを採取した場所により異なる。貴重な従属効力が付随する採取地や、1つも従属効力のない採取地なども存在する。従属効力には、「品質を上げる」や「効果範囲を広げる」、「珍しい」、「呪われている」など、効果を補強するような効力となる。この従属効力は調合するたびに、次のアイテムへと遺伝していく。
効力枠は全部で5つ。基礎効力によりアイテムの効果が決まり、そこに従属効力でさまざまなバリエーションが生まれる | ||
「従属効力」はアイテムを採取した場所により決定する。さまざまな場所で採取して、欲しい従属効力を探すことも重要になる |
■ 採取システム
アイテムを調合するためには、まず材料となるアイテムを採取する必要がある。本作における採取は、各街に隣接して存在する「採取地」で行なえる。「採取地」では、街中と同じようにクオータービューで表示されたマップの中を移動し、アイテムの場所まで行くことで採取できる。
アイテムは採取地に入り直すたびにランダムで配置されるが、出入りするたびに時間も経過するため、お目当てのアイテムがないからといって、何度も出入りを繰り返すと、あっという間に時間が経過してしまうことになる。
各街にはそれぞれの特徴に合わせた「採取地」が存在。プロスタークの採取地では鉱物などが手に入りやすいなど、それぞれ採取できるアイテムに特徴がある |
調合材料を入手する手段は、採取だけではない。お店で購入という手軽な手段も用意されている。ただし、当然お金がかかる上、お目当ての品が売っているとも限らない。取り扱われているアイテムは街ごとに異なるため、どのアイテムを売っているかが、自分の工房を構える場所を決める際の材料の1つになる。
また、“1度作ったアイテムを自分で生産するのは効率が悪い”という、ものぐさなユーディットのため、「量販店」システムも用意されている。この量販店では、「薬」や「爆弾」などのカテゴリーにあわせ、ユーディットが調合したアイテムを複製して販売してくれる。ただし、ユーディットは量販店で購入したアイテムを転売することはできない。
プロスタークの武器屋。一見、調合には関係なさそうだが、溶鉱炉で溶かせば調合材料に | 「爆弾」の複製販売をしてくれる量販店 |
■ 都市固有の施設
メッテルブルグ以外の各都市には、その都市を象徴する特殊な施設が存在する。農業の街である「リサ」には「畑」があり、アイテムを植えることで「まめ」や「にんじん」といった農作物が生産できる。もちろん効力や従属効力なども引き継がれる。
ほかにも、鍛冶屋の街「プロスターク」には「溶鉱炉」、冒険者のたむろする女神の街「アルテノルト」には「氷室」、学者の街「ヴェルン」には「図書館」がそれぞれ存在する。
アイテムを植えて、その効力や従属効力を受け継いだ農作物を入手できる「畑」 | アイテムを溶かして「インゴット」を加工し、「インゴット」を加工して武器防具を作成できる「溶鉱炉」 |
アイテムをそのままの状態で保管できる「氷室」 | 各種情報収集のほかに、謎のアイテムの鑑定も行なってくれる「図書館」 |
■ 新キャラクター「??????」
・CV:花澤香菜
PSP版で初登場する謎に包まれたキャラクター。
記憶喪失になってしまっているため、過去の記憶がない。名前すら思い出せず、どうしたらいいのかわからずにファクトア神殿の隅でしゃがんでいたところをユーディットに見つけられる。
背は小さく性格も見た目同様大人しいが、ユーディットに対して、時々鋭い突っ込みを入れることがある。その時の冷めた表情は、その手の人にはたまらないらしい。頭も良く、賢い。ただ妄想癖があるらしく、別世界へ旅立ったまま帰ってこないことも。記憶が無いながらも、食べ物などの好みは身体が覚えているようで、甘い物が好き。
■ パメラ(Pamera)
・性別:女
・CV:利田優子
すべてが謎に包まれている幽霊
なぜ、幽霊になったのかはわからない。
■ クリスタ・シュルツェ(Christa Shurze)
・16歳(女)
・5月29日生まれ(双子座)
・152cm/45kg
・好きなもの:異国の珍しい物
・嫌いなもの:特になし
・夢:親の七光りでなく自分をもっと光らせたい
・CV:近藤光世
フィンデン王国南東部、つまりメッテルブルグ、ヴェルン、アルテノルト、 そしてファクトア神殿付近を中心にねぐらを持ち活動している盗賊団、シュルツェ一家の1人娘。
クリスタ本人は盗賊でも犯罪者でもないごく普通の冒険者であるが、 親の知名度が抜群のため彼女は常に色眼鏡にさらされている。無法者が集まるアルテノルトのような街では彼女は英雄のように扱われるが、メッテルブルグやリサのような街では彼女が何もしていなくても周囲の人間は眉をひそめて関係を持たないようにしている。
彼女の周辺で親しくしている者も同様に見られがちなので彼女と行動を共にしようとするなら注意が必要である。
■ オヴァール・アイスベルク(Oval Eisberg)
・22歳(男)
・2月18日生まれ(水瓶座)
・172cm/64kg
・好きなもの:氷室や歴史の研究
・嫌いなもの:運動すること
・夢:氷室の秘密を解き明かすこと
・CV:関根宏次
アルテノルトの側にある氷室の管理人。氷の山のオヴァール、と呼ばれている。氷室の側に家があり、親の代からアルテノルト市長たっての希望で氷室の管理を任されている。
氷室は、特に周囲が凍っているわけではないのに凍っているかの如くひんやりとした空間で、そこに置いた物は何故か腐敗しない場所である。アルテノルト市民を中心に利用者が多いためトラブルが起きないようアイスベルク家が市長に代わり使用料を徴収したり管理をしている。
オヴァールはただの管理人であることに少々嫌気がさしているものの、保管されている様々な品を見たり、この氷室の仕組みを究明することに興味があるのでずっと続けている。
■ エスメラルダ(Esmeralda)
・23歳(女)
・12月6日生まれ(射手座)
・167cm/55kg
・好きなもの:読書
・嫌いなもの:けむし
・夢:もっと強くなりたい
・CV:波岡晶子
3年前、フィンデン王国北西部に怪物が大量発生した事件の際に、もっとも危険地帯となったリサの街を優れた剣術によって怪物の手から守った女戦士。以後、リサでは英雄扱いである。通称「リサの聖女」。リサは彼女の生まれ故郷でもある。
エスメラルダは今までボッカム山の中腹にひっそりと住む老師ミューレンのもとで剣の修行をしていたが、老師が寿命で亡くなったのを機に山を下り、今ではリサの酒場にいる。
■ ポスト・コールシュタット(Post Kohlstadt)
・65歳(男)
・10月2日生まれ(天秤座)
・160cm/47kg
・好きなもの:研究、未知の遺産
・嫌いなもの:話のわからない人
・夢:ファクトア神殿の謎を究明する
・CV:園部啓一
ヴェルンの図書館に籍を置く白髪の学者。目つきが鋭く近寄りがたい雰囲気を持っているがそれほど気難しい性格ではない。
ファクトア神殿の研究をしており建造時期や仕組み、理由などの謎の究明に一生涯をかけるつもりでいる。彼は昔からこの王立図書館や研究工房で様々な知識を得る生活をしており、 大変な博識で知られている。
趣味でアイテムの鑑定依頼を引き受けてくれるのでファクトア神殿などから出土する未知のアイテムは彼に鑑定してもらうといいだろう。本当は自分の足でファクトア神殿に潜りたいと思っているが、老体では出没する怪物には到底太刀打ちできないので歯がゆい思いをしているようだ。
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Illustration:双羽 純
(2010年 3月 1日)