東京ゲームショウ会場内ホール3にて設置されている日本ゲーム大賞投票ブース

社団法人コンピュータエンタテインメント協会 (CESA) は、2008年4月1日から2009年3月31日までに発売された国内発売作品から優れた作品を選出する「日本ゲーム大賞 2009」“年間作品部門”の授賞式を開催した。ユーザー投票で選出された812タイトルが選出、選考委員が選出した。

　「日本ゲーム大賞」は、1996年より表彰制度を開始、今年で13回目を迎え、各賞には、年間作品作品部門、アマチュア部門、フューチャー部門などを行なってきている。2008年より産業発展に寄与された人物に与えられる、経済産業大臣賞を新設し、初代経済産業大臣賞は任天堂の宮本茂氏が受賞。

　フューチャー部門は9月24日、26日ににわたり、来場者から投票を募集氏最終日となる27日に発表される。アマチュア部門では埋もれている作品・新たな才能の発掘などを目的とし、3月16日より6月30日までの間アマチュアの方が制作されたオリジナル作品を募集、プロのクリエイターがや業界誌編集者による1・2次審査・最終選考のち26日に発表される。

　例年通り昨年に引き続き受賞部門は特別賞、グローバル賞（国内作品/海外作品）、ベストセールス賞、そして優秀賞が選出され、優秀賞の中から選考委員の手により大賞が選ばれる。

　CESA会長の和田洋一氏「今回の東京ゲームショウの見どころはなんだと聞かれたが、“作り手の練度が高くなった自信作が出ている”答えました。それぞれのゲーム機でお客様がどういうつもりで、どういう遊び方をしているのか見れている状態で物を作れている。今回対象になっているのは、そういったお客さんの顔とゲーム機がわかった状態でクリエイターたちが自信をもって作った元気なゲームが対照になっています。ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います」と挨拶を述べた。

　先立って発表されたのは、昨年より新設された経済産業大臣賞。今回の受賞者は、株式会社カプコン モンスターハンター開発チームとなった。　受賞にあたり、モンスターハンターチームからは、プロデューサーの辻本氏、ディレクター藤岡氏、一瀬氏が登壇。

　辻本氏は「今回、このようなシリーズ5周年という節目の年にこのような大きな賞をいただいたことを大変嬉しく思っております」とコメント。

　藤岡氏は「据置機から始まって5年、年を越すごとに盛り上がっていきまして、皆さんユーザーも含めてモンハンモンハンと親しみを含めていっていただけるのが開発に携われて誇りに思えます。一緒に頑張ったスタッフの皆様、ありがとうございます」と語った。

　一瀬氏は「1年以上も経つのに今でも遊んでいただいて、まだ多くの方が集まって遊んでいただいているのが開発者としてスタッフ一同嬉しく思います。これからもモンスターハンターシリーズ色々やっていこうかと思います、よろしくお願いいたします」とそれぞれが受賞への挨拶を述べていた。

司会はおなじみ伊集院光さんと前田美咲さん。	今回の大賞では、CESA会長和田陽一氏が挨拶を行なった

経済産業大臣賞はモンスターハンター 開発チームが受賞

　今年の受賞作は以下に示したとおりだが、結果として大賞は任天堂のWii「マリオカートWii」とＫＯＮＡＭＩのPS3「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」となった。受賞タイトルは昨年に続き4年連続のダブル受賞となるほか、任天堂タイトルが大賞のレギュラーとなっている印象を受けた。またそのほかに気になった点といえば、優秀賞の受賞タイトルを見る限りでは、各プラットフォームでのノミネートが発表されていることから、和田氏のあいさつの通りクリエイターたちの練度があがったことにより良作が多数生みだされたことが伺える。

　おそらく来年はあのタイトルが!?など、すでに予想がしやすいようにも思えるが、より面白い作品が選ばれることに期待したい。

今年も2つのタイトルが大賞を受賞。日本ゲーム大賞 選考委員長 養老孟司先生より「受賞された方を拝見して、なぜか1人も女性がいない。これは日本の会社の流れなのか、エンターテイメントの業界としてはおかしいのではないか。ですが、もう少し女性がでてくるようなシフトされたら案外ユーザーも増えるのかしら」と講評が述べられた
「大賞をいただくとは考えていなかったのでコメントを考えていませんでした。ありがとうございます。マリオカートは小さなお子様から50，60歳などいろんな方が遊んでいただけていると聞いております。これからもそういうゲームを作っていただきたいと思います」とコメント	「夢にも思ってなかったですけれども、22年間夢を売っていきましたが、それ以上に夢を育てていかないといけないと思いました。これからも夢を育てて行きたいと思います。喜んでもらいたい一心で作っていますが、喜びというよりもほっとしました」と小島氏