キュー、WIN/PS3「AngelLoveOnline」、「Season8 ~きかいの王国~」実装
新エリア「天空」やトリッキーな職業「忍者」が登場


9月17日 アップデート実施予定


 キューエンタテインメント株式会社は、Windows/プレイステーション 3用MMORPG「AngelLoveOnline」において、大規模アップデート「Season8 ~きかいの王国~」を9月17日に実施する。

 メインストーリーの第6話にあたる本アップデートでは、高レベル帯のプレーヤー向けのエリア「天空」が実装される。それに伴い、新たに7つのフィールドマップとインスタンスダンジョン「ボッティ神殿」、レベル121から130までの装備が追加されるほか、正式サービス開始から初の追加職業となる「忍者」が導入される。


「Season8 ~きかいの王国~」イメージビジュアル



■ 幾何学模様の機械型モンスターなど、古代文明が現存する「天空」エリア

エリア「天空」のマップ

 はるか昔、エデン大陸には神秘的な種族が存在していた。彼らは風と水の力からエネルギーを産み出し、石と鉱物からなる建造物を建て、人間よりもはるかに高度な文明を誇っていた。しかし、そこに訪れた悪魔の使者が唱えた強力な魔法により、空間はバランスを失い、大地は空に浮き上がってしまった。さらに悪魔の使者は彼らの中から洗脳した協力者を従え、魔界に繋がる門を開いた。これにより彼らの故郷は世界から消失。協力者たちは心を失い、悪魔の従者になってしまった。それから長い年月が経ち、この神秘的な世界へ通じる入り口をミカエルが見つけた。

 その神秘的な世界というのが、今回実装されるエリア「天空」だ。ここはエデン大陸の上空に位置する世界で、8つのマップにより構成されている。そのうちフィールドマップは、「ランバイン」、「エアバイン」、「半空浮石」、「百花の回廊」、「青空飛行船」、「集会所」、「四季の花園」の7つで、もう1つがインスタンスタンジョン「ボッティ神殿」となっている。「天空」エリアには「底無し洞窟」からツタを登って移動できる。


【天空のフィールドマップ】
ランバインエアバイン
半空浮石百花の回廊
青空飛行船集会所四季の花園


 自然と科学が調和した世界観の「天空」には、幾何学模様の機械型のモンスターや、岩のような姿のモンスター、魔界の従者となってしまった古代人のモンスターなどが30種類以上登場する。「天空」エリアには1人でも入場できるが、レベル120以上のパーティ推奨とされており、これまでになく手強いモンスターが立ちはだかるエリアとなっている。マップ内には4つの翼が生えた七色の鳥が飛んでいたり、各フロアを繋ぐようにかかっている虹の上をまるで橋のように移動できたり、所々にファンタジーな雰囲気が感じられる。

 太古の文明が残るインスタンスダンジョンの「ボッティ神殿」は、迷路のように入り組んだ形をしている。ダンジョン内には複数のボスモンスターが待ち構えており、それらのボスモンスターを全て倒すことで最後のボスモンスターに挑める。これを見事に討ち果たせば、このダンジョンでしか手に入らないレア装備を入手できる。

 ボスモンスターは、倒された瞬間に分身したり、何度でも蘇るモンスターを従えていたりと、それぞれが異なる特徴を持っている。さらにボスモンスターの部屋には、一見しただけでは見つけにくい強力な罠も仕掛けられており、触れると大ダメージを受けるものもあるという。

 また通常のモンスターもプレーヤーに反応する範囲が広く、歩いていると画面外から襲い掛かってきたり、ボスモンスターの部屋に入った瞬間に大量のモンスターに攻撃されたりと、とにかくモンスターの数が多い。今回プレイ画面を見た限りでは、最高レベルのプレーヤーによるパーティであったとしても、1歩ずつ進まなければ攻略は難しいといった感じで、かなりやりごたえのある作りになっていた。


【追加されるモンスターの一部】
エリア「天空」に実装されるモンスターの一部。魔界の従者や、ツタ地帯に生息する動物型モンスター、太古文明により作られた機械のモンスターなどがいる
こちらはインスタンスダンジョン「ボッティ神殿」に出現するボスモンスター。ほかにも様々なボスモンスターが登場する
【新モンスターのイメージイラスト】
高度な技術を誇った古代文明をイメージした、幾何学模様の機械型モンスターや、不思議な姿をした生物型モンスターが現われる



■ 姿を隠し、強力な一撃を放つ新職業「忍者」

攻撃特化型である「忍者」の象徴的な忍術「潜伏攻撃」
「忍者」の初期スキル

 職業には新たに「忍者」が導入される。「忍者」は、忍術を駆使して戦うトリッキーな職業で、基本的に1対1の戦闘を得意としている。開発元の台湾版では暗殺者という意味の「assassin」という呼称になっており、姿を隠してからの奇襲攻撃で大ダメージを与える攻撃に特化している。

 忍術の「朧の術」は、使用するとプレーヤーの姿が透明になり、モンスターから攻撃されなくなるというもの。ただ完全に透明ではなく、他のプレーヤーからはもやもやした感じに見えている。詠唱時間は5秒程で、その間は無防備になる。この透明な状態を潜伏状態と呼ぶ。

 潜伏状態の時は、重撃率30%を追加する「潜伏攻撃」を繰り出せる。1度使用すると潜伏状態が解けてしまうが、威力はとてつもなく大きい。PvP時にも大ダメージを与えられる方向でバランス調整されているそうで、非常に強力なアタッカーとなりそうだ。ただ、一部の職業には新たに潜伏状態を見破るスキルが実装されるほか、範囲攻撃が当たると隠密状態が解除されてしまうため、見つかる前に攻撃する必要がある。そのほかには、分身を作り、プレーヤーの代わりに敵の攻撃を受けさせる「変わり身の術」や、分身をペットのように自動的に戦わせている「影分身の術」も確認できた。

 「忍者」の導入に伴い、「忍者」用の武器種として、クナイや小刀のようなデザインをした「影刃武器」が実装される。技法には「忍者技法」、「幻化技法」、「奇襲技法」が新たに追加される。

 「忍者技法」は、忍者の近接攻撃力上昇とともに、忍術系スキルが使用可能になる技法で、影刃武器で攻撃すると技法経験値が取得できる。技法習得時には攻撃と回避ステータスが2ずつ上昇し、影刃武器装備時と技法レベルアップ時に攻撃ステータスが1上昇する。また格闘スキルを未習得の場合、忍者系スキルの詠唱時間が1秒間増加する。

 「幻化技法」は、素早く分身できるようになる技法で、物理攻撃時に技法経験値を取得できる。技法習得時には回避ステータスが4上昇し、影刃武器装備時と技法レベルアップ時に回避ステータスが1上昇する。

 「奇襲技法」は、近接戦闘の命中と回避ステータスが上昇する技法で、「幻化技法」と同じく物理攻撃時に技法経験値が取得できる。技法習得時には命中と回避ステータスが2上昇し、影刃武器装備時と技法レベルアップ時に命中と回避ステータスが1ずつ上昇する。

 隠密行動をとる「忍者」と、それを警戒した攻防も生まれ、エンブレムウォーなどPvPでの戦闘スタイルに変化を与える職業となりそうだ。担当者によると、「『忍者』は近接攻撃に特化した職業で、範囲攻撃が使いにくい。そのため他の職業と比較してやや育成が難しい部類になるが、PvPや新たな狩りのスタイルとして楽しんでもらいたい」という。


【新職業「忍者」】
「忍者」が使用できる忍術の一部。分身して2人同時に攻撃したり、「潜伏状態」で移動もできる。「潜伏状態」から「潜伏攻撃」をすることで、大ダメージが与えられる
「忍者」のイメージイラスト



■ 高レベルプレーヤーに向けた拡張要素も多数

 レベル121以上で装備できる武器と防具が新たに追加される。追加される武器の種類は、剣、斧、槍、弓、杖で、防具の種類は、軽装、重装、魔装、背中装備となっている。ドクロや黒い鳥などが装飾されたダークなイメージの武器に対し、防具はライオンをイメージした、野性的な力強さを感じさせるデザインになっている。


【追加される武器・防具】
新たに実装されるレベル121以上で装備できる武器と防具。武器はダークなイメージに統一。防具は百獣の王ライオンをイメージしたものとなっている背中装備にはライオンの顔がかたどられている


 高レベルのプレーヤー向けのアイテムとしては、生産系アイテムの資源と生産用素材が新たに追加されるほか、通常レシピアイテム100種類、+1レシピアイテム20種類、そして注文書アイテム20種類が実装される。

 乗り物は新たに、「ユニコーン」、「きんとうん」、「極寒のシロクマ」が追加される。「ユニコーン」と「きんとうん」は「天空」のイメージだが、なぜその中で「極寒のシロクマ」なのかは、担当者にも謎なのだそうだ。


【追加される乗り物】
ユニコーンきんとうん極寒のシロクマ


 カード収集システムには、新たにアップデート「忘却の都」までのモンスターなど70枚のカードが追加される。これに伴い、カード収集クエストも追加される。今回のエリア「天空」に関わるものでは、飛行機に乗ってスピード違反をしているNPCを取り締まるため、命がけで手強いモンスターひしめく「天空」に乗り込んでいくという面白い設定のものもあった。カード収集クエストは面白いものを多数用意しているそうなので、実際にプレイして楽しんでもらいたい。


【追加される収集カードの一部】
アップデート「忘却の都」までのモンスターなどが70枚追加される。「リウェイタン」などのボスモンスターも含まれている


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(C)2006-2009 Q Entertainment Inc.

(2009年 9月 10日)

[Reported by 日高文典]