日本一ソフトウェア、PS3「ラストリベリオン」
ふたりのキャラを使い分けて進むプレイステーション 3用の王道RPG


2009年内発売予定

価格:未定

CEROレーティング:審査予定


 株式会社日本一ソフトウェアは、プレイステーション 3用RPG「ラストリベリオン」を2009年内に発売する。本作は海外で先行発表されていた「Last Rebellion」の日本版であり、公式サイトでは、影山ヒロノブ氏による主題歌を聴くことができる。

 ゲームの舞台となるのは、ファンタジー世界「ジュノヴァルド」。破壊をつかさどる神と生命をつかさどる神が対をなし、複雑に渦巻いている。主人公は、神々の力のバランスが崩れ、不死となったモンスターたちが彷徨う世界で戦いを繰り広げる。キャラクターデザインは、加藤綾華氏。

 主人公キャラクターは、ひとつの魂を共有することとなった、無頼漢ナインと魔法の紡ぎ手アイシャ。一方が表に出ているときには、もう一方は精神世界にこもっている。彼/彼女は、互いに特化した能力を持ち、状況に合わせて切り替わることで冒険を進めてゆく。




■世界観

 物語の舞台となる世界・ジュノバルドには、死と破壊をつかさどる神ミークテリアと、生をつかさどる神フォーミバルの力が渦巻いている。

 剣によって物理的な破壊と敵の撃破を生業とする職業「ブレイド」の力や、数々の魔法を駆使しスピリット面から対象を破壊する職業「シール」の能力は、ミークテリアの能力の1部であると言われる。片やフォーミバルの能力は、死者の再生という形で世界に影響を与えている。各地に横行するモンスターは、1度倒して本来の魂が抜けた後、「フォーミバルの魂」と呼ばれる力に操られて不死者として蘇る。不死者化したモンスターは、生前よりその力を増し、さらなる災厄をまき散らす。





【物語冒頭のあらすじ】

 ナインは養い親であるルオーヴィンの国王アーゼルライドに請われて、久しぶりに故郷の土を踏むこととなった。群れるのをよしとせず、しがらみに捕らわれるのを何より嫌うナインであったが、養父の頼みとあっては無碍にできず、渋々王宮へと足を向ける。が、そんな彼を待っていたのは、血のつながらない弟アルフレッドが、アーゼルライドに凶刃を振るう姿であった。

 なぜ? 混乱のうちにナイン自身もアルフレッドの策に嵌り、致命傷を負う。ナインの意識は急激に暗転し、茫漠たる闇へと吸い込まれていく。しかし、命の灯を失いつつあるナインに、手を差し伸べる者が現れる。澄んだ金髪とあふれる魔術の才を備えた女性アイシャである。

 ナインとはまた別に、アーゼルライド王に請われて王宮を訪れていたアイシャは、ナインの死が避けられないと見るや、ひとつの賭けにでる。術者と対象の命を共有する禁術の実行――失敗すれば対象者ともども術者も滅びる術式であったが、アイシャは躊躇なく施し、見事成し遂げるのであった。

 アイシャの術式を受け、落下を続けていたナインの意識は浮上を果たす。義父の死、アルフレッドの裏切り、そして自身の死――混乱した意識を整理しようとするナインの前に、術式を終えたアイシャが現われ、昂然と告げる。自身の命を既に失ったナインは、アイシャと命を共有することで、この世に存在し続けている。魂を共有し二心同体となった今、現実世界に干渉できるのは、どちらか片方のみだと。

 ナインとアイシャは、切り離すことのできなくなった互いを相棒と認め、ふたつの目的を果たすべく、ひとつの魂で旅立つのだった。






■登場人物

ナイン・アイズフォール

 主人公。卓抜した剣の使い手として、人に仇なすバルノゼルド(不死者)を狩るブレイド。25歳。そのずば抜けた実力から、多くの賞賛・羨望を受ける身であるが、本人のスタンスはいたってクール。常に、何者にもとらわれない自由な生き方を好む無頼漢である。彼の口から出る言葉も、ぶっきらぼうで、世を拗ねたものが目立つ。

 幼い頃に、ルオーヴィンの国王アーゼルライドに拾われ、義理の息子として育つ。今回、父王の要請で自国に戻った際に義理の弟アルフレッドの凶行を目の当たりにする





アイシャ・ロメルディーン

 もうひとりの主人公(ヒロイン)。類まれなポテンシャルを持つシールの女性。19歳。本人も扱いかねるほどの才能に恵まれており、過去にはその能力を制御しきれず周囲を巻き込み、甚大な被害を及ぼしたことも。その危うさと稀有な才能から、周囲に守られ、外の世界にほとんど触れずに育てられた。気位が高く、状況に飲まれず自分の意見をはっきりと主張する強さを持つ。

 シールとしての能力をかわれて、ルオーヴィンの王宮に招かれていたところ一連の事件に遭遇。ナインと自身に魂を共有する禁術を施す。




■基本システム

 王道のRPGを踏襲したオーソドックスな流れ。デモの中で冒険の目的が示され、フィールドを冒険しながら目的地に向かい、フィールド上の敵やボスとの戦いを繰り広げてストーリーを進める。マップ画面では、シンボルエンカウント方式を採用。

 主人公の切り替えについては、フィールドでも戦闘中でも、必要と思われるタイミングでナインとアイシャを切り替えられる。2人には得意不得意、独自の特技などの個性があり、局面にあわせて使い分けることが重要となる。入れ替わりは瞬時に行なわれ、戦闘中でも敵に隙を見せることなくバトンタッチできる。

 表に出ていない側の主人公は、ヴァミノーゼルの間という特殊空間にとどまり、もう1人の行動を見守る。この空間には、フィールドの各地に点在する特殊な場所を経由して、表に出ている側の主人公も訪れることができる。空間をつなぐターミナルのような役目も持ち合わせており、各地につながる鏡(?)を通過することで、各地のフィールドへと移動できる。


移動速度を強化すれば、雑魚キャラとの戦闘を回避できる。積極的に戦いたいときはシンボルに向かえばよい



■戦闘システム

 戦闘システムは、オーソドックスなターン制のコマンド選択式をとり、わかりやすさと操作しやすさを重視している。不死のモンスター・バルノゼルドを倒すには、物理的な破壊に優れたブレイドと、霊的な破壊に特化したシールの双方の力が必要とされる。そのため主人公2人の能力を巧く使い分け、敵に立ち向かうことが重要となる。また、ナインとアイシャは魂を共有するため、HPやMPも共有しており、どちらかがダメージを受ければ、もう一方も受ける。

 ブレイドは、双剣を使用しての物理的な破壊を得意とする。卓抜した腕前により、バルノゼルドを切り伏せる。が、物理的な破壊だけでは、バルノゼルドは不死ゆえに時間を置くことで蘇る。


得意の剣技で敵を切り伏せ、倒れた敵からMPを吸収

 シールは各種魔法の扱いに長けており、バルノゼルドに真にトドメを刺すには、彼女の力が必須となる。ナインほどではないが、アイシャ自身も双剣の扱いに精通している。


各種の魔法で敵を翻弄。独自の能力により、敵を復活不能にする



【スクリーンショット】

(C)2009 NIPPON ICHI SOFTWARE INC./HITMAKER,INC.

(2009年 8月 18日)

[Reported by 上北皆人]