ウェブマネー、オンラインゲームファンのためのイベント「夏messe.2009」を開催
猫耳の巫女さんに案内されて、オンラインゲームの神様「御藝大明神」に参拝

8月2日開催

リナックスカフェ秋葉原



「会場となったリナックスカフェ秋葉原

 オンラインゲームの決済などに使う電子マネーのWebMoneyを販売している株式会社ウェブマネーが、リナックスカフェ秋葉原でオンラインゲームの紹介イベント「夏messe.2009」を開催した。会場にはオンラインゲーム業界の振興と、プレーヤーの開運を祈願した「御藝大明神(おんげいだいみょうじん)」が祀られ、巫女さんや神主姿のスタッフが参拝者を案内していた。また、参拝した後、絵馬に願いを書き込むともらえる抽選券で参加できる、抽選会「開運ご祈祷会」なども行なわれた。

 他にもオンラインゲームの無料体験コーナーや、WebMoneyで決済できるオンラインゲームのプロモーションビデオの上映など、オンラインゲームの紹介コーナーもあって、普段からオンラインゲームで遊んでいる人だけでなく、あまりオンラインゲームを知らない人も立ち寄って珍しそうに見ていた。



■ すべてのオンラインゲーマーが楽しめる空間作り

それほど広くない会場内は、来場者で常に混雑していた

 今回のイベント「夏messe.2009」は、ウェブマネーが6月末にオープンしたコミュニティサイト「ONLINE GAME messe.」の、初のオフラインイベントとして開催された。「ONLINE GAME messe.」は、様々なオンラインゲームで遊んでいるユーザーが楽しさを共有する場という趣旨のサイトで、現在β版が公開されている。

 オフラインイベント「夏messe.2009」もサイトの趣旨と同じように、普段は別々のゲームをしているオンラインゲーマーが一堂に会して同じ楽しさを共有できる空間になっていた。タイトルごとのオフラインイベントや、運営会社ごとのイベントは珍しくないが、タイトルや会社を越えて様々なゲームのファンが集うような空間は今までにない試みだ。

 会場となったリナックスカフェ秋葉原は、秋葉原の中央大通りから1本中に入った、パーツショップなどが建ち並ぶ通りの一画にある。当日はあいにくの雨模様だったが、通りは観光客や買い物客で混雑していて、浴衣やコスプレ姿のスタッフが配るうちわをもらって次々にイベント会場へと入って来た。12時の開催時にはまだ雨が残っていたが、それでも開場から1時間程度で、すでに300人を越える人が会場に足を運んでいた。


入り口には大きなおみくじ物販と、プレゼントの引き替えコーナー山積みだった景品はどんどん減っていった


■ オンラインゲーマーの神様「御藝大明神(おんげいだいみょうじん)」をお披露目

今回がお披露目となる「御藝大明神」。祭壇にはなぜかバナナが奉納されている

 会場は全体的に神社をイメージした作りになっていて、奥には「ONLINE GAME messe.」のイメージキャラクターでもある「御藝大明神」が祀られていた。「御藝大明神」は「ONLINE GAME messe.」のサイトでも紹介されている黒い招き猫。オンラインゲーマーに御利益をもたらすために、秋葉明神でお祓いをしてもらったというありがたい神様だ。実物がユーザーの前に現わすのは今回が初めてで、今後はウェブマネー主催のあちこちのイベントに顔を出すことになりそうだ。参道には6台のモニターが並んでいて、約40のオンラインゲームのプロモーションビデオが流れていた。祭壇の横には参拝の仕方を書いたボードが置いてあり、参拝者は行列をつくって順番に願いを込めて拝んでいた。

 入り口には大きなおみくじ箱が用意されて、来場者はまずはおみくじを引いてから入場する。大吉を引くと、オンラインゲームのキャラクターが印刷されたオリジナルWebMoneyがもらえた。また、小吉でもらえるお守り型携帯クリーナーは「御藝大明神」のイラストと「藝」の文字が入ったイベントオリジナル商品で、販売もされていた。また、参拝が終わったあとは紙製の絵馬を奉納する「絵馬ボード」コーナーが設けられていて、願いごとを書いて絵馬を吊すと、純金製のWebMoneyが当たる抽選会の参加券がもらえた。絵馬には「カンストしたい」とか「ギルドが有名になりますように」といった、いかにもオンラインゲーマーらしい願いごとが書かれていた。おもしろい願いごとは、後日ウェブサイトで公開されるらしい。


神社にある鈴の替わりに、鐘を鳴らして祈願をする待っている間は両脇に並ぶモニターでプロモーションムービーを楽しめる
たくさんの願いが吊された「絵馬ボード」。中には「受験に合格しますように」といったまじめな願いも
絵馬に書かれた、オンラインゲーマーらしい願いの数々


■ 冬にはさらに規模を拡大した「messe.」が開催される

情報コーナーに設置されたフリップ

 情報コーナーにはWebMoneyの使い方や購入方法を説明したフリップが展示されていた。また、このイベントが初公開となるWebMoneyのPR映像「WebMoney物語」がビデオで流れていた。これはウェブマネ男というキャラクターが、アイドルのポスターを手に入れるために一生懸命ポイントを稼ぐという物語形式のムービーで、全3話のうち第1話が紹介されていた。実写のキャラクターが、某有名アクションゲームのキャラクターや、某有名映画の主人公風に頑張る話で、湘南、江ノ島でロケを敢行した自信作。8月からYouTubeやニコニコ動画で順次公開される。映像の最後には10,000ポイントのWebMoneyが当たるQコードが出る。最後まで見て是非応募して欲しいとのことだ。

 他にも「ローズオンライン」の中で撮影したPRムービーも流れていた。オンラインゲームの体験コーナーでは、自由にオンラインゲームをプレイしてみることができた。また、ウェブマネーが現在ウェブ上で行なっている「ミス・オンラインゲームコンテスト」の投票も行なわれていた。ゲームのチラシが置かれた一画では、珍しそうにチラシを手に取る来場者の姿が見られた。

体験コーナーでは巫女さんのアドバイスを受けつつ、多くの人が初めてのゲームに挑戦していた
情報コーナーで流れていた「WebMoney物語」のムービーはもうすぐウェブでも見られる

 純金製WebMoneyが当たる抽選会「開運ご祈祷会」は3回行なわれた。1等の純金製WebMoneyは、それ自体もお宝だが、中に9,999ポイントが入っていてキチンと使える実用品だ。抽選の時間になると、道路を封鎖しそうなくらいの参加者が集まった。時間になると、神主と猫耳巫女に扮したスタッフが登場して、参加者の開運を祈念した後、抽選会が行なわれた。巫女さんがくじを引いて、選ばれた参加者は壇上に上がり、自分が遊んでいるゲームの名前などスタッフからインタビューを受けていた。

「開運ご祈祷会」に集まった人の群れ猫耳巫女さんは大人気
神主が登場して、全員で柏手を打って参加者の開運を祈願した巫女さんが「福」と書かれた箱から当選者を選んだ

 今回のイベントを参考にして、冬にはさらに大規模なイベントが予定されている。ウェブマネーでは毎年、その年のグランプリを表彰する「WebMoney Award」を主催しているが、12月に秋葉原UDXで「WebMoney Award」の表彰式と共に、規模を拡大した「messe.」が開催される予定だそうだ。こちらはゲームショーのように各ゲーム会社がブースを出して自社のゲームを紹介するイベントのような形になるらしい。詳細は後日ホームページなどでも告知されるとのことなので、ぜひ注目したいところだ。


(2009年 8月 3日)

[Reported by 石井聡]