Cooking Mama Ltd.代表取締役社長の長嶋健氏。紹介されると会場には「ママ!!」と叫び声が

　「クッキングママ」シリーズのデベロッパーCooking Mama Ltd.は6月3日（現地時間）、Los AngelesのSMOGSHOPPEにおいて、「Mama's House E3 2009 Party Spectacular」を開催した。

　「Mama's House Party E3 2009 Spectacular」はメディアとビジネス関係者たちが招待され、新作を触れながらパーティを楽しんでもらおうというプライベートイベントだ。「クッキングママ」シリーズはニンテンドーDSタイトル2つ、Wiiタイトル2つで総計600万本以上の販売記録を達成している。特にここアメリカは本シリーズが最もブレイクした地だという。

　パーティ会場には新作のDS用「クッキングママ3」とWii用「ベイビーシッティングママ」の試遊台が置かれていた。特に新作だということを明示するものがなく、ただ試遊台が置かれただけだった。あくまでパーティを楽しんで貰おうという趣旨で、新作は気になる人だけ自然に触れて貰おうという主催側の気遣いだと思われる。
　
　本稿ではこの2つの新作を紹介したい。なお、両タイトルは日本ではタイトーがパブリッシングする。

【パーティ会場の様子】
会場にはその場でママの表情やコスチュームを選んで、Tシャツにプリントするサービスも行なわれた。“Wonderful”ではなく“Wunduhful”というところが、ママらしい口調だ

■ ママの表情が最高!! “お使いモード”も追加?! DS「クッキングママ3」

　DS用「クッキングママ3」はまだ開発途中のもので発売日も未定だが、何とか今年中には出したいという。
　
　筆者は試遊台でマシュマロ作りができた。卵から卵白だけ取るところから、原料のかき混ぜ、形作りなど、マシュマロを作るため必要な作業を1から全部できるようになっている。原料をかき混ぜる作業では、タッチスクリーンでタッチペンを適切な速度でぐるぐる回したり、形作りの作業では画面をタッチして適切なタイミングで離したりする操作で料理していく。タッチの適切なタイミングが重要だった。

　日本ではマシュマロを加熱せずにそのまま食べるのが一般的だが、アメリカではマシュマロを串に刺して直火で焼くらしい。本作に盛り込まれたマシュマロ作りも、マシュマロを串に刺して直火で焼くなど、レシピの丁寧さに感心した。あまりの丁寧さに、ゲームが長いと感じるかもしれないが、本作を通じて得たレシピは実際に使えることを考えれば、丁寧であってくれたほうが嬉しいだろう。

　また本作は、ママというキャラクターの表情が豊かなことが魅力の1つでもある。微笑む表情や、目がキラキラと輝く表情などは、見る人が素直に可愛いと思える表情だ。「クッキングママ」シリーズがヒットしたことには、レシピの実用性と同時にママのキャラクター性が大きいと改めて感じられた。

　今回のバージョンでは盛り込まれてなかったが、今後は材料などを買い物する“お使いモード”も追加される予定だという。よりボリューム感が増した「クッキングママ」を期待できそうだ。

ちゃんとしたマシュマロ作りを学ぶことができた。実際の料理で試したくなる

■　今度は赤ちゃんを育てよう!! Wii「ベイビーシッティングママ」

　Wii用「ベイビーシッティングママ」は、赤ちゃんを育てるベイビーシーターゲームだ。キャラクターは3Dで作られており、DS版の「クッキングママ」とはキャラクターの雰囲気が微妙に異なる。

　ゲームは赤ちゃんを抱っこしたり、赤ちゃんを泣き止ませるためミルクをあげたり、オモチャで遊んであげたりといった要素が盛り込まれている。本作は「クッキングママ」とは異なり、ママの表情より赤ちゃんの表情が豊かなのが面白かった。涙目になったり、目の端が上がって怒ったり、多様な表情を見られた。
　
　試遊台では、赤ちゃんの人形の後ろにWiiリモコンが挟まれており、これをコントローラーとして使っていた。本物の赤ちゃんを抱くようにプレイできるわけだ。操作法としては赤ちゃんを抱いた状態で、ヌンチャクを動かしミルクをあげたり、ヌンチャクをオモチャに見立てて揺らしてあげたり、赤ちゃん人形を上下に動かして高い高いができる。会場に置かれた赤ちゃん人形は試作品だそうだが、なかなか出来がよく、実際の製品にも同梱しようと検討中らしい。

　発売日、価格共に未定だ。タイトーからの情報を期待したい。

試遊台では赤ちゃん人形が大人気。ぜひ、製品版でも同梱してほしい

赤ちゃんの表情が豊かなのが面白い。ママが3Dになったため、「クッキングママ3」のママとは違った感じだ