Electronic Entertainment Expo 2009現地レポート
「Nintendo Media Briefing」レポート ハードウェア編
新インターフェイス「Wii Vitality Sensor」が登場。「Wii Fit」新作と「Wii Sports Resort」の最新情報も公開
「Wii Vitality Sensor」は岩田氏が紹介した。「私は壇上でどれだけ緊張しているのでしょうか。台本を思い出すことにどれだけ集中できているでしょうか」と述べ、「Wii Vitality Sensor」の活用法のヒントを覗かせた |
Nintendo of Americaは6月2日(現地時間)、NOKIA Plazaにおいて、「Nintendo Media Briefing」を開催した。本発表会では、ハードウェア関連商品として「Wii Vitality Sensor」、「Wii Fit Plus」が初公開されたほか、昨年のE3で公開された「Wii Sports Resort」の追加情報も発表された。
今回の新ハードウェアとなった「Wii Vitality Sensor」は、Wiiリモコンと接続する新しいコントローラーで、指を入れて脈を認識するもの。任天堂株式会社代表取締役社長の岩田聡氏は、「かつて私たちが『Wii Fit』で身体の外面のバランスを見えるようにしたように、この『Wii Vitality Sensor』は身体の中に関する情報を目に見えるようにするのです」とコメント。この場では「Wii Vitality Sensor」の写真が公開されただけで、実物やそれらを用いたソフトウェアについては一切公開されなかった。今後どのように活用されるか注目したいところだ。
「Wii Sports Resort」は、3つの収録ゲームが初公開され、「Wiiモーションプラス」の持つ新たな可能性を見せた。「Wii Fit Plus」は、「Wii Fit」に15の新しいバランスゲームと6つの新しい筋トレ、ヨガを収録するなどし、大幅にバージョンアップしている。
【Wii Vitality Sensor】 | ||
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会場では概観のみ公開された。一体どういう風に活用できるのか、今後発表されるソフトウェアに注目したい |
■ 3つの新ゲームが初公開された「Wii Sports Resort」。北米では7月26日に発売
「Wii Sports Resort」でバスケットボールの勝負をするFils-Aime氏 |
「Wiiモーションプラス」を用いる「Wii Sports Resort」はWuhu Islandと呼ばれる島で夏のリゾート気分を満喫できるスポーツゲームだ。北米では7月26日に発売される予定で、日本の正式発売日についてはまだ発表されていないが、6月を予定している。
「Wii Sports Resort」にはアーチェリー、フリスビー、バスケットボール、サイクリング、カヌー、水上バイク、卓球、スカイダイビング、ボウリング、チャンバラ、ゴルフ、ウェイクボードの計12個のゲームが収録されている。本発表会では初公開となるスカイダイビング(ゲームのイントロ)とアーチェリー、バスケットボールのデモプレイが行なわれた。
まずNintendo of America Product Marketing, Senior ManagerのBill Trinen氏が登場し、ゲームのイントロを披露。ゲームをスタートすると、上空からWuhu Islandに飛び降りるスカイダイビングが始まる。
Trinen氏が「Wiiモーションプラス」を取り付けたWiiリモコンを回転させたり、捻ったり、スピンさせたりすると、操作を敏感に感じ取り、その通りに空中でMiiが動いてくれた。Wiiリモコンを縦にするとMiiが垂直の状態となり真っ直ぐに降下したり、他のダイバーに近づいて手を繋ぐこともできた。地面に近づくとパラシュートが開き、「Wii Sports」のロゴが登場。これらの一連の動きが「Wiiモーションプラス」のチュートリアルになっている。
Trinen氏は続いてアーチェリーのデモプレイを披露した。Wiiリモコンとヌンチャクを利用して、現実のアーチェリーと同様の動きを再現するゲームだ。まず、Aボタンを押すと弓を掴み、Zボタンを押し続けながらヌンチャクを後ろを引くことで弦を引く。そうすると画面がズームされ、的に照準を合わせられる。弦を長く引くと円が小さくなり、照準がより正確になるという。照準はただ真ん中を狙えばいいというわけではなく、風や距離にも命中率が影響されるようだ。
アーチェリーのデモプレイを終えると、Trinen氏はNintendo of America President and COOのReggie Fils-Aime氏を呼び、バスケットボールを対戦でプレイした。3ポイントのフリースローを行なうゲームで、ボールを掴んでシュートと同様のポーズをとるとシュートすることができる。「足の爪先から手首の捻りに至るまで、きちんと動くと上手くシュートできる」というのがTrinen氏の説明だ。
2人のBasketball勝負は19対17でFils-Aime氏の勝ち。最後にFils-Aime氏から「Wiiモーションプラス」を用いるサードパーティゲームとして、「Tiger Woods PGA TOUR 10」(Electronic Arts)、「Virtua Tennis 2009」(セガ)、「Red Steel 2」(Ubisoft)が紹介された。
【Wuhu Island】 | ||
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ゲームの舞台となるWuhu Island。夏のリゾート島だ |
【ゲームイントロ】 | |
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「Wii Sports Resort」の最初はスカイダイビングでWuhu Islandへ飛び降りる。「Wiiモーションプラス」を装着したWiiリモコンの繊細な動きを確認できるようだ |
【アーチェリー】 | |
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Trinen氏のデモプレイを見ていると、本当に力をこめて弦を引いているように感じられた。力は要らないが、かなりの集中力が求められるようだ |
【Basketball】 | ||
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バスケットボールのデモプレイは、Trinen氏とFils-Aime氏の対決。中盤まではTrinen氏がリードしていたが、最後の左サイドのシュートでFils-Aime氏が大きくポイントを稼ぎ逆転した |
【スクリーンショット】 | |
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北米では7月26日と発売が間近となった「Wii Sports Resort」。「Wiiモーションプラス」により、実際のスポーツとほぼ変わらないモーションが必要とされる |
■ 自分のトレーニングコースを組み立てられる「Wii Fit Plus」が初公開
Dunaway氏は「『Wii Fit』が皆さんの日常生活により簡単に溶けこみ、より便利に、そして家族全員にとって一層魅力的になれる方法を検討し始めた」と述べ、「Wii Fit Plus」を紹介した |
新作となる「Wii Fit Plus」を紹介したのは、Executive Vice President, Sales & MarketingのCammie Dunaway氏。その名の通り、「バランスWiiボード」を使う「Wii Fit」の続編となる。
まず「Wii Fit Plus」ではメインメニューにロッカールームというメニューが追加された。ロッカールームではトレーニングメニューを設定できる。「Wii Fit Plus」には、「Wii Fit」から新たに6つの新しい筋トレやヨガが収録されているが、それらをミックスして自分の目的に応じたトレーニングコースを組み立てられる。また、過去の消費カロリーを記録し続けることや、犬や猫などのペットの体重も量れるようになるという。
他にも、身体の特定の部分だけを集中的に鍛えたい場合、調子をつけたい場合、体調を整えたい場合など、自分の目的に到達できるようにサポートするプログラムが収録されているという。二の腕や太モモなど、気になるところだけ痩せたいという人には嬉しい機能だ。
また「Wii Fit Plus」には、スケートボード、ジャグリング、パーフェクト10などの15の新作バランスゲームが収録されている。パーフェクト10は、数字が書かれた4つの風船が現われ、合計10になるようにお尻で風船を割るバランスゲームで、体と同時に脳も鍛えるといったものだ。
「Wii Fit Plus」はバランスWiiボードの同梱版とソフトウェアだけの個別版が販売される予定だという。北米では今秋発売予定。
【スクリーンショット】 | |
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自分に合ったフィットネスができる「Wii Fit Plus」。「Wii Sports Resort」の舞台であるWufu Islandは本作でも登場するという |
(2009年 6月 3日)