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【WF2019夏】現代に最新のモスピーダを! 千値練、壮大な夢と共にプロジェクト「ジェネシスブレイカーズ モスピーダ2083」始動!

7月28日開催

会場:幕張メッセ

入場料:2,500円(税込)

 千値練は今回も様々な魅力的な新製品を発表していたのだが、弊誌ではあえて「モスピーダ」関連の商品だけにフォーカスしたい。注目はやはり荒牧伸志、柿沼秀樹という原作でメカニックデザインを手がけたクリエイターが手がけたという“新作”モスピーダだろう。この絵が何を示すのか、千値練の開発者は何を託しているか、こちらは本稿の最後でお伝えしたい。

 まずは「バートレイ(フーケ専用タイプ)」である。バートレイはバイクに変形する強化服「モスピーダ」の前世代の移動強化服である。パイロットは女性のフーケであり、素体はそれに合わせ、細く、華奢な姿になっている。試作品は足回りなどがまだ太く、ここから調整するとのことだ。

女性であるフーケが駆る「バートレイ」

 装備するバイクの方も装備した姿でも他の機体と違いが出るように各パーツの調整を行なっている。今回はバイク形態のみ見ることができたが、その前に発売したイエローが駆る「ブロウスーペリア」とは大きな違いがあるという。ブロウスーペリアはホイール間隔を長くレーサータイプのバイクを意識していたが、バートレイは数センチホイール間隔が短くなっている。タイヤもスジ彫りが多いグリップ力の強いものになっている。悪路走破性が強いオフロードタイプとのことだ。

 「モスピーダ」は、レイとスティックの機体がほとんど同じものだが、イエロー、フーケのものはかなり手が加わってるのがわかる。シリーズ商品を並べることで開発者の思い入れもより感じられそうだ。

女性らしさを意識した細く華奢なプロポーションを意識している。ライドアーマー形態も気になる

 2018冬から出展している「レギオスエータ」は3形態が出展され、かなりディテールがわかる形になっていた。コクピットとキャラクターが大きく、「マクロス」のバルキリーに比べても小さな機体であることがわかる。手首の出方、足の変形など各パーツの移動も大きく異なる。改めてバルキリーとレギオスは違うデザイン、違う変形機構を持つ機体だというのがわかってくる。

 開発者のこだわりは股関節。3つの形態で足と股関節の関係がそれぞれ異なるとのこと。足が戦闘機形態はしっかりと圧縮され、機体に収まる形になっったのが気に入っているという。この機構のおかげで戦闘機としての説得力が増しているという。

 もう1つのこだわりが「ハードポイント」。身体の各部に部品を装着できるハードポイントを設定しており、今後オリジナルも含むパーツ装着を見越しているという。もう1つ手持ちの武器は翼や機体上面に取り付けるポイントを用意したとのことだ。ディテールは増やしながらも各形態はアニメ設定画にできるだけ近づけ、そのプロポーションの再現が特に力を入れているところだという。

3形態それぞれのプロポーションにこだわって作られている

 いよいよ謎に包まれた「モスピーダ 2083」に触れていこう。イラストにつけられた名前は「ジェネシスブレイカーズ モスピーダ2083」。描かれているのはスタイリングも含めて全く新しいモスピーダだ。機構などは従来のものを踏襲していそうだが、パーツのデザインは全く違う。パイロットが装備するランディングスーツは兵器よりヒーローよりのデザインにも見える。

見たことのない新しいモスピーダ! とてもワクワクさせられるイラストだ

 バイク形態はモスピーダより大きい。ホイール間の距離は長めで安定した走行をしそうだ。前輪の処理は従来のモスピーダと大きく違う上、ホイールを押さえる装備も大きい。バイクとして改めて流麗でカッコイイデザインだが、これがどのように変形するのだろうか? 2020年より開発が進められるという。このプロジェクトはぜひチェックしたい。

 開発者は1つの“野望”のもとにこのプロジェクトをスタートしたという。荒牧伸志氏、柿沼秀樹氏と協力して進めていくこのプロジェクトは「モスピーダをもう1度現代に!」という開発者の夢が託されているとのこと。

 まずはアクションフィギュアで最新の、現代の価値観でのモスピーダを提示し、これを起爆剤としてあの世界がもう1度描かれないか、アニメの続編が出てくれるのではないか? そういう夢も持っているとのことだ。魅力的な原作があれば、立体物はさらに輝く。開発者の夢も応援したいところだ。