ニュース

全く新しい“ロボット”開発者を目指す教育プログラム「ZEONIC TECHNICS(ジオニックテクニクス)」、10月から受講予約スタート

 アニメ「機動戦士ガンダム」のザク(ザクII)を開発した会社“ジオニック社”の“奨学生”となってMS・ザクを開発しようという、リアルとロールプレイングの独特のバランスで「ロボット製作/プログラミング」を学ぶことができるプログラム「ZEONIC TECHNICS(ジオニックテクニクス)」が10月から受講予約をスタートさせる。予約スタートに先がけ、今後様々な情報が出てくる予定だ。

【ジオニック社 公式MS(モビルスーツ)講習コース ZEONIC TECHNICS】

 「ZEONIC TECHNICS」は、全身17個のサーボモーターを装備したザクを、スマホを使ったプログラミングにより、どう活用していくか、ユーザーの創造性を刺激しようというSTEM教育(Science Technology Engineering and Mathematics)学習コース。中学生以上を対象にしている。今回のザクの基本モデルとなっているのは、近藤科学のロボット「RCB-4mini」をベースに新たに設計されたものだ。

全身17個のサーボモーターを装備した本格的なロボットでプログラムを学び、「ロボットで何をするか?」を模索していく

 ジオニックが開発した全く新しい人型ロボット“ザク”。ジオニックはこのロボットをどう活用するかその方法を模索していた。受講者はジオニックの“奨学生”となって、このプロジェクトに参加、ザクに何をさせるのか、ザクを使って何をするのか、受講者達のアイディアが、人型ロボット「モビルスーツ」の明日を作っていくのだ! ……ただロボットの受講キットを受け取るだけでなく、ストーリー仕立てになっているのが、本プログラムの面白いところだ。

スマホでプログラムを行なう。ザクの優れたポテンシャルが自由な遊びを可能としている

 人型ロボットである以上、歩行も可能であり、どんなことをするかユーザーの想像力で可能性は大きくふくらむ。しかも「ザクタンク」を思わせるクローラー型の下半身や、多脚型の下半身、マジックハンドなどオプションも用意されている。

 2020年からは小学校で「プログラミング教育」の全面実施が行なわれる。現在、こういった教育キットや玩具が数多く登場している。その中で「ザクの開発者になる」という切り口はとても斬新だ。注意したいところは本プログラムは「ガンダムのグッズ」ではなく、「新しいロボットとしてザクのプログラムを作る」という、原作に縛られず、ロボット文化を発展させる世界を目指すところにある。弊誌でもこのプロジェクトを注目していきたい。

多彩な可能性をさらにふくらませる上級要素