ニュース

データセンターをプラットフォーム化する「STADIA」、ゲーム史上最高性能となる10.7TFlopsのGPU演算性能を実現

3月19日発表(米国時間)

 Googleが3月19日に正式発表したクラウドベースのゲームプラットフォーム「STADIA」は、Googleのデータセンターをゲームプラットフォームとし、そのGPU演算性能は、10.7Tflopsに達することが明らかになった。これはプレイステーション 4 Pro(4.2TFlops)、Xbox One X(6.0TFlops)を大幅に上回り、ゲーム機史上最高性能となる。

 発表会では「STADIA」のビジョン、スペックが次々に明らかにされた。グラフィックスは「Project Stream」が実現していた1080p/60fpsに対して、「STADIA」は将来的には8K/120fpsオーバーを視野に入れる。クラウドサーバーやYouTubeへのキャプチャデータのアップロードは4K/60fpsをサポート。

 OSはLinuxベース、グラフィックスAPIはVulkan、開発環境はUnityやUnreal Engineはじめとした主要な環境をサポートする。

 クラウドサーバーでゲームの駆動に使用されるPCのスペックは、10.7Tflopsの演算性能を持つGPU、2.7GHzのCPU、484GB/sの速度を持つ16GBのメモリ。さらにゲームプレーヤーから、STADIAサーバーまでのトランジットを減らすことでゲームプレイに十分なレイテンシーを確保するとしている。