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「モンスターハンター:ワールド」、中国での販売が停止

中国政府の規制要件に準拠せず。全額払い戻しへ

8月13日発表

 中国Tencentが展開するPCゲーム配信プラットフォームWeGameは8月13日、PC版「怪物猟人(邦題『モンスターハンター:ワールド』)」の販売を中止すると告知した。販売は8月13日8時をもって終了し、購入者に対しては全額返金および、30元(約480円)以上のバウチャーを提供する。販売再開時期は未定。

 販売停止の理由は、中国政府が停止を命じたため。告知によれば「モンスターハンター:ワールド」は、中国政府が定める規制要件に完全に準拠していないため、所轄部門の要請により販売を停止する、としている。

 これを受けてWeGameでは、ゲーム本編および全DLCの販売を終了し、サービスを停止。購入者に対して全額返金を行なう。払い戻し受付期間は8月20日8時までで、払い戻しを受けない場合、今後のサービスは保証できないとしている。また、お詫びとして購入者全員に30元以上のバウチャーを提供する。

 WeGameは、「中国のゲームファンに、合法的かつ遵法的な方法で世界の素晴らしいゲームを提供することに力を注いできたが、このようなことになり心からお詫びを申し上げる」と謝罪し、「適切なコンプライアンスを確保するため、関連する規制を厳格に遵守し、内部プロセスを改善する」と改善を約束。販売再開に向けて取り組んで行く姿勢を明確にした。

 なお、“中国政府が定める規制要件”の具体的な内容は不明。中国には独自のセンサーシップ(検閲)が存在し、事前にゲームをチェックし、定める要件を満たしたものか、要件を満たせるように改善したものだけがリリースできる仕組みだが、今回のようにリリース後に停止を命じられるケースは珍しい。アップデートによりサービス再開があるのか、このまま停止のままとなるのか推移を見守りたい。