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「ボーダーブレイク」が遂にPS4に参戦決定! 基本プレイ料金は無料!!

2月にはオープンβテストを開催

1月11日 開催

会場:秋葉原UDX THEATER

アーケードで人気の「ボーダーブレイク」がPS4に登場

 セガ・インタラクティブは1月11日に東京・秋葉原にある秋葉原UDX THEATERにて「ボーダーブレイク」の発表会を開催。現在アーケード版として提供している同タイトルをプレイステーション 4向けにリリースすると発表した。

セガ・インタラクティブの杉野行雄代表取締役社長兼CEO

 発表会に登場した同社の代表取締役社長兼CEOである杉野行雄氏は、同社が実施している、1つのIPをマルチ展開する「マルチデバイス・ワンサービス」の考え方に触れながら、「本タイトルはゲームセンターに来ているプレーヤーには認知されているが、全国のゲーマーにはまだ知られていない。触れてもらえば絶対に面白いと思ってもらえるという自信があった。より触ってもらいやすくするにはフリー・トゥ・プレイがいいのではとなり、そのスタイルを選んだ」と語る。開発体制についても「ユーザーファースト」で整えており、オリジナルの世界観の面白さを知っているスタッフがフルコミットで開発しているとのこと。「私が見てもしっかりした出来となっている」と自信を見せた。

 また同社の「ボーダーブレイク」シリーズプロデューサーである青木盛治氏は、2009年9月9日にローンチしてから9年目を迎える本タイトルについて、「このような長寿タイトルになったのは、プレーヤーやファンの温かい支援があったからこそ」と語り、PS4に参入したのも「8年間開発しているので、ゲーム内容に関しては自信を持っている。以前からより多くの人に知ってもらいたいと常々思っていたので、参入を決定した」と述べた。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア プレジデントの盛田厚氏からのビデオメッセージも
「ボーダーブレイク」シリーズプロデューサーの青木盛治氏

PS4版の内容についてご紹介

古川未鈴さん

 ここでゲストとしてでんぱ組.incの古川未鈴さんが登場。ゲーム内容について紹介していくこととなった。いきなり「気になることが多すぎますよこれは」と古川さん。

 ここで改めて「ボーダーブレイク」について説明していくと、「ブラストランナー」と呼ばれれるロボットを操作して、10対10の対人戦で戦うゲーム。相手の陣営にある「コア」をいち早く破壊するのが作戦目標となる。本作に長く関わっている古川さんは「顔を真っ赤にしてコア突をしていた」と語るほどやりこんでいるようだ。

 なおブラストランナーには4種類の「兵装」があり、それぞれに特徴を持つ。古川さんは「強襲兵装で剣をぶんぶん振り回していた」そうだが、青木プロデューサーは支援兵装で仲間を支援することに徹していたとか。また、戦況を変えたいと思うときには遊撃兵装に乗り換えて戦うのだそうだ。このように、状況に応じて兵装を乗り換えていくのが楽しさとも言える。

 また本作の魅力の1つとなっているのがカスタマイズ。「これが深いんですよ」と古川さん。ロボットは頭部、胸部、腕部、脚部の4つの部位に分かれており、それぞれカスタマイズが可能。このため組み合わせ次第では数十万通り以上のカスタマイズができるようになっている。「同じ兵装であってもカスタマイズによって全然違ってくる」と青木氏。

 マップについても多彩なものが用意されている。渓谷、市街地などこれまで用意されているもののほか、PS4版では新たに新マップが追加される。ローテーションして順次公開していくとのこと。

無限に広がるカスタマイズ
右下のマップがPS4で新たに加わったもの

 また先ほども述べたように、本作はダウンロード無料、基本プレイ料金無料のアイテム課金制で運営される。またほかのゲームでは「スタミナ制」を採用しているものもあるが、本作はそれには関係ないとのこと。「24時間いつでも好きなときに好きなだけプレイできる」(青木氏)。

 プレイの際の操作環境だが、DUALSHOCK 4で快適にプレイできるように調整しているそうだが、マウスでの操作にも対応する。「アーケードユーザーの人はマウスがいいなと思っているだろうし、PCゲームの人でも快適に遊べるように調整している」(青木氏)そうだ。古川さんは一足先に本作をプレイしたそうなのだが、DUALSHOCK 4でもマウスでも直感的に操作できるのに驚いたのだそう。青木氏は最初マウスで操作していたそうだが、DUALSHOCK 4でのプレイに移行したのだとか。「どちらでも好みに応じて遊んでいただければ」と青木氏。

PS4版のスクリーンショット

 ゲームモードだが、PS4版ではストーリーモードが新たに加わる。対戦が苦手な人でも気軽に楽しめるモードになるそうだが、「ボーダーブレイクの重厚な世界が展開するもので、じっくりと腰を据えて遊べる」と青木氏は語る。

 対人戦だが、「ビギナーマッチ」、「カジュアルマッチ」、「ランクマッチ」の3つが用意される。ビギナーマッチは対人戦でないCPU戦のモードで、人とはあまり戦い慣れていない人が、まずお試しでプレイするモード。新たにカスタマイズした機体のテストにもよいだろう。カジュアルマッチは全国のプレーヤーとマッチングするメインモードで、ランク変動がない気軽な対人戦。ランクマッチは“ガチの真剣勝負”で対戦するモードで、カジュアルマッチとルールは同じだが、勝敗やバトルの活躍に応じてランクが変動する。

PS4版で追加されるストーリーモード
対人戦のモード

 次にストーリーモードに登場するキャラクターについて紹介された。まず登場するのは主人公の「ハティ」。そしてハティが所属するチームを支えるオペレーターの「ミコト」。そしてハティのライバルとなる「マーナガル」。この3人が中心となって物語が進んでいく。そのほかにも個性あふれるキャラクターがたくさん用意されており、人気イラストレーターにも描き下ろしてもらうことが予定されている。

主要キャラクター
このほかにもキャラクターが多数登場

 オープニングムービーだが、ステロタイプに制作を依頼。ブレストの段階から非常に盛り上がってイメージができあがっていったという。「そのイメージ通り、もしくはそれ以上のハイクオリティなムービーになっている。ボーダーブレイクの壮大な世界観が感じられるものになった」と青木氏。なお楽曲については澤野弘之氏が担当した。

 澤野氏に楽曲を依頼したときには、そもそもOKしてくれるかわからない状況だったそう。しかし会って話してすぐに「やりましょう」となったという。曲のテンポについても、ミドルテンポにするのかアップテンポにするのかいろいろと話したとのことで、打ち合わせの通りに作ってもらったと青木氏。

オープニングムービーからのカット
澤野氏からもビデオメッセージが贈られた

リリースは2018年を予定。オープンβテストを2月に実施

 さてPS4版の今後の予定だが、2018年を予定しているとのこと。これについて古川さんが「あまりにも時期が広すぎる!」と突っ込むと、明言しづらいがと前置きしながら、「暑くなる頃には出していきたい」と青木氏。

 なお豪華特典が付いたダウンロード特別版とパッケージ版もリリースされる。またプラモデル関係のグッズも企画が進行しているそうだ。不思議なのは自転車メーカーとのコラボだが、これは開発チームに自転車が好きな人が多いのと、青木氏がタイレルの自転車が好きで、「ブラストランナーにもタイヤが付いているので」と、無理やりな設定だがコラボを依頼しに行ったのだそうだ。

 また4月には秋葉原でイベントも予定されている。これはアーケード版とPS4版の合同イベントで、両方のタイトルが楽しめるようなイベントになるとのこと。そしてアーケード版の今後だが、「今すぐ何か変化があると言うことはない」と語る青木氏だが、今月には新機体のリリースが予定されているそうだ。「PS4版の状況を加味した上で決定していく」(青木氏)。

 そして最後にオープンβテストの実施について公開された。時期は2月で、PlayStation Plusなどに加入している必要はなく、PS4を持っているユーザーであれば誰でも参加できる。参加人数の上限もないオープンβテストなので、いつでも遊べることになる。「いつものようにロケテで並ぶ必要はないんですね!」と興奮する古川さん。詳細な日程については改めてアナウンスされるそうだ。

 古川さんは、ボーダーブレイクと関わって8年くらいたつそうだが、「こうやって関われるのがうれしいし、もっと身近に、家でプレイしたいと思っていた人が多いはず。『ボーダー』の大きな1歩になるのではと1ユーザー目線で見ています。深夜帯にこっそり出撃できればいいなと思っています」と語り、青木氏は「PS4版は待ちに待って出したもの。『ボーダーブレイク』は最初から“共創”をテーマに作ってきた。PS4版も同様に、プレーヤーやファンの皆さんと一緒にタイトルを育てていただき、成長させていただきたいと思っている。まずは来月から始まるオープンβテストに参加協力いただきながら、皆さんのご意見を踏まえて開発していきたい。リリース後もアーケードと同様、それ以上の長期的運営をしていく。自宅で腰を据えて長く遊べるゲームにしていくための工夫をいっぱい用意している。全国大会やファンイベントも積極的にやっていきたい」と語った。

 なおPS4版の公式サイトとTwitterも公開される。今後の情報はこちらで発信されるとのことなので、期待してチェックしていこう。

会場にはコスプレイヤーも登場。ハティを担当したのはこよみさん。マーナガルはKANAMEさん
フォトセッションで撮影したもの