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【UBIDAY2017】新発表もたくさん! 大いに盛り上がった「UBIDAY2017」

大会にコスプレ、圧倒的な人気を見せつけた「レインボーシックス シージ」

10月9日開催

会場:ヒカリエホール

 ユービーアイソフトは10月9日、渋谷ヒカリエのヒカリエホールにて、ファンイベント「UBIDAY2017」を開催した。当日は非常に沢山のユーザーが詰めかけ、入場整理が必要なほどの大人気となった。

「レインボーシックス シージ」の決勝大会で大きく盛り上がったホールA
ホールBでは様々なタイトルの紹介が行なわれた
力の入ったコスプレコンテスト

 「UBIDAY2017」では様々なイベントが行なわれた。ホールAとホールBを使った大きなイベントとなり、Aホールではオンライン予選を勝ち抜いたチームによる「レインボーシックス シージ」の決勝大会、Bホールでは「ザ クルー 2」や「アサシンクリード オリジンズ」など最新タイトルの試遊や、ステージイベントが行なわれた。通路では物販が行なわれており、こちらにも長い行列ができた。

 このイベントは毎年恒例となっているが、昨年までのベルサール秋葉原からヒカリエホールに移っての初のイベントとなった。各タイトルの撮影コーナーや「アサシンクリード オリジンズ」に登場するピラミッドなども設置され規模の大きいイベントとなった。

 イベントへのファン達の期待は非常に高く、来場者の勢いは開催側の想定を上回ったようだ。特に小さなステージのあるホールBにイベントを集中させてしまったことと、物販を間の通路で対処しようとしたことで至るところで来場者が固まってしまい、混雑を助長していた。初めての会場だから仕方がないとは思うが、ぜひ改善して欲しいところだ。

 イベントそのものはとても盛り上がった。今回の目玉の1つは、「コスプレコンテスト」。「UBIDAY」で初めてのコンテストとなった。コンテストは「レインボーシックス シージ」、「ファークライ」、「アサシンクリード」の3部門で行なわれたが、コンテストに参加しないコスプレーヤーもたくさん参加しており、「ウォッチドックス」のキャラクターのコスプレーヤーも見られた。

 会場ではゲームのキャラクターのコスプレーヤーと写真を撮りたがるファンが多かった。ゲームのキャラクターをうまく再現しているコスプレーヤーからはキャラクターへの“愛”が強く伝わってくる。その愛がユービーアイファンにはたまらなくうれしいのだろう。ユービーアイソフトの人気をいろんなところで実感できるイベントだった。

 今回の「UBIDAY2017」では特に「レインボーシックス シージ」の人気が特に印象的だった。ホールAは数百人が観戦できるホールなのだが、立ち見も出る大盛況が始めから終わりまで続いていた。建物に立てこもるチームと、それを攻撃しようとするチームが戦う息詰まる攻防、個性豊かなメンバーの誰を選び、どう戦うか、どうせ目、どう守るか、この独特の駆け引きが人気の秘密だろう。ホールだけでなく別スペースのライブビューイングすら大盛況という人気ぶりで感心させられた。

 「レインボーシックス シージ」のキャラクター達は顔まで全て防具に覆った完全武装なのだが、コスプレコンテストでも大人気だった。44人のエントリーがあったのだが、30人近くが「シージ」のキャラクターなのだ。伸縮するシールドや、壁を爆破する爆薬、トリップワイヤーなど装備を作り込んでいる人も多く、「決めポーズを」という司会の声に、ゲーム内の細かいしぐさや、キャラクター選択のポーズをとるなど強い思い入れが感じられた。

 コスプレコンテストでは「アサシンクリード」のキャラクターも人気だった。衣装や小物が凝っており、特に手首から飛び出す「アサシンブレード」をジャキンと伸ばす決めポーズをとる人が多かった。一方でちょっとネタ的に扱われてしまったのが「ファークライ」参加者。女性の方だったが、応募者が彼女1人だったのだ。このため満場一致で部門賞を受賞することになった。

 今回、初めてのコスプレコンテストだったが、「ファークライ」の女性は、以前のイベントでもファークライのコスプレで参加しており、今回の衣装も気合いと愛に溢れており、ライバルがいても彼女が受賞できたのではないだろうか。審査員を務めたユービーアイソフト代表取締役社長のスティーヴ・ミラー氏は今回のコスプレコンテストのレベルの高さにしきりに感心し、「来年もやるかも」とコメントした。

 今回のイベントでは改めてユーザー達のゲーム、キャラクターへの思い入れを実感させられた。女性人気はコスプレだけでなく、観戦者も多く、印象的だった。特に「レインボーシックス シージ」のような硬派なタイトルに、男女多くのプレーヤーがコスプレも含めて楽しんでいるのは本当に面白い。ユービーアイソフトとしてもこの人気を後押ししていきたいとのことだ。

【会場の様子】
試遊台、物販、どこも大盛況で、かなりの混雑だった
「レインボーシックス シージ」は会場だけでなくライブビューイングも大人気

【コスプレコンテスト】
こちらも「レインボーシックス シージ」が圧倒的な人気だった

「スカル アンド ボーンズ」日本発売! 「ディスカバリーモード」も完全日本語化

 そして「UBIDAY」の“お約束”のお楽しみと言えば、イベント最後に行なわれる「ラウンドテーブル」だ。ミラー社長に加え、マーケティングディレクターの辻良尚氏、広報の福井蘭子氏というおなじみのメンバーが、お酒を交えて最新情報を語る。この席で明かされる“ポロリ”と、ぶっちゃけトークが人気だ。今回はユーザーが差し入れた白ワインで乾杯、そのおいしさに福井氏がコップをぐいーっと飲み干し、ミラー氏に飲み過ぎと突っ込まれる一幕もあった。

ユービーアイソフト代表取締役社長のスティーヴ・ミラー氏
マーケティングディレクターの辻良尚氏
広報の福井蘭子氏

 今回のイベントを振り返り、やはり導線がうまくいかなかったと辻氏は反省を語った。物販は大盛況で時間ごとの整理券で行列を制御しようとしたのだが、結果として列がいつまでもなくならないため、混雑の原因になってしまった。ここは今後改善したいと辻氏は語った。

 また、「レインボーシックス シージ」の人気はユービーアイに非常に力を与えている。本作は発売から2年ほどたつが、人気はさらに増している。今回大きなAホールを「シージ」に振り分けたのもこの人気を見越したチャレンジだったという。そのチャレンジは大成功だった。コスプレでの人気も含めユーザー自身にも「シージ」の人気を印象づけた。この勢いはユービーアイとしては大事にしていくとミラー氏は語った。会場では国内リーグ、さらにアジア決勝大会も告知された。

 この後話題はこれからのユービーアイへ。10月27日に発売される「アサシンクリード オリジンズ」。PVでの「全てが終わり、そして始まる」という言葉はプレイすることで本当に頷けると福井氏は語った。どこまでもやり込めるボリューム、RPGのようにキャラクターを育てていける自由度を持っているとのことだ。

 そして会場でアナウンスされたのが「ディスカバリーモード」の日本語化決定。敵がいない状態でフィールドを歩き回れるモードで、観光か、旅行のように当時のエジプトを旅し、様々な事柄を学べるモードだ。この膨大な情報を日本語音声フルボイスで実現したのは、ミラー氏の強い希望だったとのこと。これらの音声はディスクに入りきらず、ダウンロードで提供される。また、声優が参加するネット放送もアナウンスされた。

 2018年発売とされていた「ザ クルー2」は2018年3月16日に発売が決定した。「ファークライ 5」の発売日は3月1日。初回特典の「ドゥームズデイ・プレッパーパック」は、「終末の日を待ち、準備している人々の装備」であることをミラー氏が明らかにした。「ファークライ 5」では、“終末の日”を待つ人々が鍵を握るという。

 さらに新発表は続く。日本発売がアナウンスされていなかったオンライン海洋冒険もの「スカル アンド ボーンズ」。「アサシンクリード」シリーズでの海洋冒険を手がけ、今作「アサシンクリード オリジンズ」でも海での冒険を取り入れている。「スカル アンド ボーンズ」はさらに海での戦いにフォーカスした内容となる。オンライン専用の対戦が楽しめるタイトルということで、日本展開は検討していたが、日本でのサービスが決定した。このほかE3で発表された「ビヨンドグッドアンドイビル」は福井氏が日本での販売を熱望しており、辻氏も期待していると語った。

 もう1つ、ユービーアイと任天堂がタッグを組んだNintendo Switch用シミュレーションアドベンチャー「マリオ+ラビッツ キングダムバトル」はヨーロッパで好調なセールスを記録しているという。ユービーアイにはマリオの格好をしたラビッツの大きな人形があるのだが、運ぶのが難しく会場には持ってこれなかったとのことだ。

 イベントの最後は登壇者全員がファンへの感謝を語った。ミラー氏は「来年もやるかも?」と語った。できればもっと規模を大きくしたいとも語り、今後さらに日本市場に積極的に取り組んでいくことを語った。ファンの拍手も本当に温かく、非常に楽しいイベントだった。「UBIDAY2018」も大いに期待したい。

【ラウンドテーブル】
様々な新情報が明らかになった