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HyperX日本初出展のスペシャルステージに人気プロゲーミングチームが登場
「Overwatch」、「PUBG」で見せるプロの技。ライブイベントで“ドン勝”も!
2017年9月24日 23:58
PC周辺機器メーカーのKingstonが展開するゲーミングデバイスブランド「HyperX」。今年から日本国内への本格展開をスタートしており、東京ゲームショウ2017に初出展を果たしている。そしてTGS最終日、特設ステージにてプロゲーミングチームDETONATORが登場。「Overwatch」そして「Playerunknown's Battleground」でHyperXのデバイスを活用したプレイを披露した。
HyperXのブースでは現在発売中のゲーミングデバイス各種が展示販売されており、ゲーミングマウス、マウスパッド、ゲーミングキーボード、そしてゲーミングヘッドセットで複数モデルを展開。DeToNatorの「Overwatch」部門トップチームおよびストリーマー部門の各選手もこれらのデバイスを使用しているとのことだったが、特にイチオシ! とされたのが、やはりそれぞれの最新モデルだ。
まず会場に登場したのはDeToNatorの「Overwatch」部門からSaih4tE、dohteloff、space、siorin、yoshiharuの各選手、そしてストリーマーからはらyamaton選手。その中でyoshiharu選手は、HyperXのマウスパッドについて「特大サイズがあるのがいい」と評価。「キーボードもマウスも全部載せてしまえるので、段差をなくしてかなり使いやすくできます。滑り心地もよくて、全然使いやすいです」とメリットを語った。
ゲーミングキーボード「Alloy FPS」をイチオシしたのは同じく「Overwatch」部門のspace選手。「フレームレスなので、手入れが簡単にできるのがいいです。それから、キーボードにUSB端子がついているので、スマホのケーブルを繋げて手元で重電とかもできてしまうのが便利ですね」と、日頃使いの便利さを教えてくれた。
ヘッドセットのイチオシは「Cloud Alpha」。コメントしたのはストリーミング部門のYamaton選手。8月にドイツgamescomで開催された「PUBG」の招待イベントに参加したというYamton選手だが、そこでHyperXのヘッドセットを使用。そこで感じたのが「遮音性の高さ」という良さだったという。「会場では隣でライブをやっていたり、いろんな音がすごいんですよ。そういった環境でも、確実に音を遮断してくれる密閉性があります。さらに『Cloud Alpha』については、マイクの音質改善もされていてかなり素晴らしい製品になっています。実際、他のプロプレーヤーにもかなり好評でした」。
さて、引き続き実施された「Overwatch」のエキシビジョン。ここでは3対3でデスマッチを行なうロックアウト・エリミネーションモードを使用。2チームのそれぞれにDeToNatorの選手がひとりづつ入り、残る1チーム2名づつを来場者の飛び入り参加にて構成。達人と一緒に遊べる!という趣向で3マッチが実施された。
「参加したい人は手を上げて!」とアナウンスされると、ブースを取り囲んだ黒山の人だかりがいっせいに「ハイハイハイ!」とアピール合戦が始まるという状況で、DeToNatorの人気ぶりを改めて確認。試合のほうは、明らかに動きのレベルが違うDeToNatorの選手たちが一般参加者をカバーしつつ、あるいは盛り立てつつ動く。どちらかというとお祭り的な雰囲気で試合が行なわれた形だ。
それでも、DeToNatorの選手が3人抜きするシーン(3対3の試合なので、要するに全員抜き)や、スナイパーライフルの直接照準をガンガン当てていくところなど、普通では見られないプレイの連続も楽しむことができ、会場からもおおいに歓声が上がっていた次第だ。
DeToNatorストリーマーチームが4人揃って“ドン勝”を披露
続いて行なわれた「PUBG」のエキシビジョンマッチでは、TwitchやYoutube上で日々ゲームプレイを披露しているDETONATORのストリーミングチームが登場し、野良ゲームに参加して“ドン勝”を目指す。
ここでは上述のYamaton選手に加え、Shaka選手、Spygea選手、そしてStylishNoob選手が登場。いつもストリーミングで高い勝率を見せているメンバーだが、この会場では全員が揃って4人チームのスクワッドモードで通常ゲームに参加。果たして宣言通り“ドン勝”がとれるのか?!と大勢がかたずを飲んで見守った。
見ている側のハラハラ感とは裏腹に、まずヤースナヤ・ポリャーナのマンション街に降り立ったDeToNatorチーム、近くに他の生存者がいないことを確認しており、まったりとアイテム集めに勤しむ。Shaka選手は途中で「Overwatch」を起動するボケ芸を披露する余裕だ。
道路の真ん中に4人集まってクネクネ動き回るなど笑いを取りつつアイテム交換を済ませた4人。その装備は全員がレベル3ヘルメットおよび、2名がレベル3ベストも完備という引きの良さだ。競技エリア縮小により追い出される形で移動を開始したが、いまだ接敵しておらず、余裕しゃくしゃくで麦畑のど真ん中を走っていった。車を拾っても、Shaka選手はかたくなに乗車拒否。ネタなのか技なのかわからない動きを見せつつ、チームは次第に狭まる競技エリアの中心点に向かっていく。
それでも乗り物は2つ確保し、コンボイを組んで移動するあたりは勝率を上げるノウハウをきちんと抑えている感じである。2台体勢で移動すると、道中で狙われた際にダメージを分散できるほか、1方が有利位置を取るなど、選択肢を広くとることができるのだ。
ゲーム展開がかなり幸運だったというのもあるが、ようやく「らしさ」を見せ始めたのは終盤に入ってからだ。小さな集落を漁っていると、エアドロップが近くに投下されたのを目撃。早速車に分乗してエアドロップを取りに行く4人。しかし先客がいたようで、エアドロップが視界内に入った瞬間、どこからか銃撃を受けた。そこで素早く2点に分かれて展開。有利位置からの射撃で相手を追い払うと、余裕の構えでエアドロップをゲットした。中身はM249。早速装備。
戦闘らしい戦闘になったのは、いよいよ競技エリアのすべてが視界内に収まるほど狭まった最終盤だ。木の多い斜面が最終エリアになりそうだということで、4人ははやめに車両を放棄。徒歩で斜面の高い方を伝って移動しつつ、効率的に索敵。敵を見つけると、「15の方向!」と方位盤の数字をもとに報告が飛びかう。とはいえ、視界に入った瞬間から素早く各個撃破していくので、危険が最小限に留められ、ろくな反撃をうけないままゲームが進んでいく。
動きは積極的だ。一箇所に張り付くようなことはなく、競技エリアの外縁部を、縮小にやや先んじる形でどんどん位置を変えつつ進んでいく。ここから最後まで、いちども先に撃たれることがなかった。常に先手をとっているので、戦いにも余裕がある。こうして、特に危ないシーンもないまま、4人揃って(しかもノーダウン)ドン勝を達成。終盤まで全く敵に会わないなど運の良さもあったゲーム展開だったが、最初の降下位置の見定めから終盤の位置取りと索敵まで、危険の芽を確実につぶしていく堅実なプレイぶりはさすがのプロゲーマーたちである。
というわけで、見事“ドン勝”を果たしたDeToNatorストリーマーチーム。会場をとりまくファンと一緒に「ドン勝だ!」とガッツポーズをとって、HyperX特設ステージのイベントはつつがなく終幕。ここでドン勝がとれてなく、序盤で無残に全滅するなどしてたらイベント自体が締まらないことこの上ない感じだっただけに、彼らが狙って勝率の高い戦法をとったのは間違いない。そのゲームコントロール力は序盤~中盤までしばしばふざけてみせる余裕を持つほどで、さすがである。
“弘法筆を択ばず”とはいうが、プロゲーマーは使用デバイスに妥協しないもの。そんな彼らがプレイに使用したHyperXのゲーミングバイスも、一定以上の性能と信頼性を期待していいだろう。